昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

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社会主義キューバと資本主義日本の比較論

日本に比べ、キューバが如何に素晴らしいかを書いたブログを見つけた。
何でもフジテレビが、キューバの事を放送したらしい。
彼曰く、

テレビのレポーターが、キューバではしっかり教育されているので、「キューバは安泰だ」と言っていたが、教育差別、荒廃した教室が問題となる日本と比較して、どっちに未来あるかは明らか。
キューバは自然保護の面でも、経済的には相当苦しいはずなのに自然が徹底して守り、日本では絶滅したトキが繁殖している。
キューバでは、15歳で行われる成人式を地域の皆で祝う。
内部留保を散々貯めこみながら、首切り、賃下げ、長時間労働を強いる日本。
一方、仕事は定時に終えその後は海岸に出て釣りなどをして楽しむキューバ人の方がよっぽど幸せだ。
そして「キューバアメリカにものが言える国」。
かの普天間基地移転問題や核密約等で、よれよれの「大国」日本とはえらい違いである。

と、テレビ放送にいたく感銘を受け、キューバを礼賛している。

当方、捻くれモノだけに見方が違う。
お節介だが、

敢えて反論します。
テレビ放送が正しい情報を流しているのかについては、大いに疑問があります。
更に言えば、キューバ社会主義国家であり、取材は規制されるはずです。
その昔は、北朝鮮を礼賛したマスコミすらあります。
キューバは知りませんが、少なくともその他の社会主義国家で成功している国はないと思います。
独裁政権の国家運営は、良い面もあれば悪い面もあるのが普通です。
少々問題があろうと民主主義国家の方が住みやすい気がしますよ。
当方は、日本がいくらヨレヨレ国家でも、ブログで国家の悪口を書きまくっても罪にはならない日本が好きで、キューバに住みたいとは思いません。

とコメントした。

無論、キューバ人が人懐っこいとか、人柄が良いとか、住民に常に歌い踊る南国特有の大らかさがあるとかは事実かもしれない。
しかしキューバは、自分の国の悪口を言えば決して身の安全は保証されない社会主義国家である。
これは資本主義に比べ社会主義は更に進んだ国家体制なので、社会主義に反する意見や行動は「反革命、反動的だ」との歴史認識に拠る。
資本主義に加担する事は歴史の歯車を逆マワシする愚かな行為なので、社会的に制裁を与えるべきだとの考えだ。
こんな国では、インターネットの自由閲覧などあり得ないし、ブログで勝手気ままな意見等を投稿しようものなら、国家転覆の疑いをかけられる。
実は、日本の現状を嘆き、悲憤慷慨出来る事は大変な権利の上に成り立っている。
我々は当たり前と思っているが、国家を批判する事が許される国は社会主義国にはあり得ない。
日本では日本の悪口が言い放題だが、キューバではアメリカにはモノが言えても、キューバを批判する事は許されない。

その昔北朝鮮は地上の楽園、桃源郷との幻想があり、北朝鮮帰還運動が持て囃された事がある。
それを信じて北朝鮮に移住した結果、現在も北朝鮮に残る日本人妻が問題となった。
自分の国には何かと不満を感じ、自分が知らない国は良く見えるものだろう。
キューバは、自国を去る物を追わない素晴らしい国との意見もあったが、日本にだって先だっての冬季オリンピックでロシア国籍をとった選手が存在する。

僕は、キューバだけでなく、好きな国がある人はドンドン移住すればいいと思う。
僕自身は、こんなに素晴らしい日本人の権利を放棄しようとは、一度たりとも思った事がない。