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菅政権はいつまで持つのだろう?

ついに、鳩山政権が臨終を迎えた。
わずか八カ月の命だったが、あらゆる政策であそこまで迷走したら、誰も応援しなくなる。
今回もまた、進退極った哀れな総理大臣の末路を見る事になった。
そして大方の予想通り、菅直人が94代総理大臣に就任した。
渡部恒三などは、数ヶ月前に「次は菅」と言っていたぐらいだから、先ずは順当なのだろう。
しかし今回の民主党代表選挙に、樽床伸二が立候補したのは驚いた。
全く無名候補と言われたのだから、彼の事を全く知らなかったのは当方だけではないはずだ。
小沢一郎グループが一致団結して彼を支持した結果、まかり間違って「樽床首相誕生」とでもなっていたら、日本の政治はどうなったのだろう。

今回、鳩山や菅は、「クリーンなイメージの民主党に戻る」と力説したが、改めて民主党は、松下政経塾上がりのボンボン、利権体質そのものの元自民党社民党の労組体質のゴッタ煮政治家集団である事が分かった。
クリーンな政治家もいるかもしれないが、怪しげな輩も多い。
そして今回の菅政権の中核は、民主党内の反小沢勢力だ。
小沢一郎の胡散臭さも鳩山政権の支持率が落ちた原因の一つだから、ごく自然の流れなのだろうが、小沢一郎の影響力を排除した政治は、偽メール事件を処理できなかった前原代表の時以来となる。
政治の世界は「水清ければ魚棲まず」、綺麗事だけで事が済むものではない。
「何故世界一じゃないといけないのか?」女史も、何と大臣様のご昇格とか。
クリーンさを追求するあまり、前原代表時代の悪夢が再来し、今度も幼稚園政治家集団になってしまう恐れは決して小さいものではない。
不人気の悪役幹事長だった小沢一郎は、菅直人から「しばらくはおとなしく」と諭され、代表選では最後まで見せ場を作れず、政治家としての面目は丸潰れとなった。
臥薪嘗胆で、復活の道を探っているだろう。
菅総理大臣は、民主党の党内に圧倒的多数の反主流派を抱え込んだ事になる。
こんな政権が、長期間持つ保証はどこにもない。

前政権の負の遺産、沖縄問題の難しさを考えれば、菅直人は貧乏くじを引いたとも考えられる。
果たして、数多ある難問を解決できるのだろうか?
参議院選挙結果如何では、9月に実施される次の民主党代表選挙で菅代表が勝ち残るのかさえ危うい。
既に田中真紀子は、「菅政権は選挙管理内閣」と喝破している。
今回の鳩山辞職騒ぎの中で、民主党政権と言っても、中身は「小沢だ」「反小沢だ」と、自民党の派閥政治と同次元体質でしかない事が良く分かった。
小沢一郎を排除した事で、一時的には支持率はアップするだろうが、肝心の政策実行に関してはほとんど未知数。
依然として不安感たっぷりの菅総理大臣と民主党なので、あまり期待せずに「お手並み拝見」しかない。