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たかがサッカーだけど

なでしこジャパンの快挙に、称賛の嵐がやまない。
たかがサッカーだけど、あれほどの感動を経験できるなんてそうはあるものではない。
早朝から、気合を入れてテレビ観戦した甲斐があったと言うものだ。

日本男子サッカーには、Jリーグのきらびやかな舞台が用意され、些かトウが経ってはいるものの、多くの海外の大物選手も登場する。
最近は、野球を上回る人気スポーツになってきた。
しかし女子サッカーの方は、オリンピックの時には「なでしこジャパン」の名前を聞くが、国内リーグ戦が話題に上る事もない、言わば日陰の存在だった。
現に女子選手の所属チームを聞いても、知らない名前ばっかりだった。

それがワールドカップで、世界一に上り詰めるとは。
選手はその気だったのだろうが、日本人の何人が予想していただろうか。
僕はベスト4で充分、まかり間違えば決勝戦まではありうるが、優勝は無理と思い込んでいた。
それほど、アメリカやドイツは強敵だったし、勝つ事は難しかったはずだ。

世界中で、なでしこジャパンの「諦めない精神力」が称えられている。
勝戦では二度もリードされたが、その都度必死に食らいつき、追いつき、PK戦を迎えた時点では、精神面ですっかりアメリカを上回る余裕すら感じさせた。
技術的にも凄い。
特に延長戦で同点弾を放った澤穂希選手のシュートは、見ていて思わず「ウァッ!!」と声が出てしまった。
前に走りながら、斜め後ろ方向に弾丸シュートを放つ。
何と高等な技術だろうか。
最初のアメリカ選手のPK戦を止めた、キーパー海堀も凄い。
あの一発で、アメリカは精神的に追い込まれた。
同じPK戦の一番手、日本の宮間が落ち着いてゴールを決めて時点で勝負あり。
ヒロインは無論全員だが、敢えて決勝戦のMVPを選べば、澤、宮間、海堀の三人だ。

なでしこジャパンの御褒美は、当初予定を倍増して一人当たり3百万円らしい。
それでも少ない!
金銭には代えられない程の感激なのだが、暗い世相を吹き飛ばす快挙なのだから、少なくとも一人1千万円程の価値はあると思う。
政商孫正義は、いつも金儲けだけを考えるのではなく、こんな時こそ気前よく個人資産を吐きだして欲しいものだ。

なでしこジャパンの経済効果は1超円以上とか。
何をどう計算しているのかは知らないが、日本全体が前向きの気持ちになったのが最大効果だろう。