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島田紳助引退事件の大騒動

せっかくの菅直人の退陣表明すら霞んでしまう島田紳助のスキャンダル、涙の引退発言だったが、誰も納得していない。
友人Aにメールしたくらいで、即引退なんてまるでおかしい。

記者会見の発言にも、大きな矛盾をはらんでいる。
最大の問題点は、彼が蒙っていたトラブルを解決してくれた友人A(渡辺二郎)と、組織の人Bについての説明だ。
島田紳助は、あっという間に悩みを解決してくれた組織人Bに感謝したが、芸能人とヤクザの直接接触は拙いので、Aを通して連絡を取ったと明言している。
その上で、
  ・Aとは昔からの友人関係。
  ・ 無垢の時代からの知り合いなので、彼が組織に属しているとは知らなかった。
  ・Aに確認したが、「絶対違う」と否定された。
  ・第三者経由のコンタクトは、自分の中ではセーフだった。
と釈明した。   
また、Bに謝礼しようとしたが「心がつながっていればいい。死んだら手を合わせてくれ」と、ヤクザ映画の高倉健のような台詞があり、更に感謝の気持ちが募ったらしい。

しかし、考えても見て欲しい。
友人Aは、山口組ナンバー4の最高幹部に直接コンタクトできるほどの人物だ。
バリバリの組織人幹部に違いない。
実際に島田紳助は、そのルートで山口組幹部と知り合いになり、人目を忍んでお付き合いをしてきたのだから、そもそも「セーフと思った」事が信じられない。
実際は「絶対にばれないだろう」と、甘く見ていたとしか考えられない。

山口組後藤組組長が書いた「憚りながら」の中に、島田紳助を強烈に批判した文章がある。
島田紳助がテレビ番組で「下手糞な絵を高値で売りつけて」「カンボジアに小学校を」キャンペーンを展開した事を、「カンボジア国家を馬鹿にした」「小チンピラの活動」と言い切った。
ネット社会では早速話題になり、この時に既に「島田紳助山口組極心会に言いつけて報復する」と面白おかしいコメントがあるほどに、島田紳助とBとの付き合いは公然の秘密だった。
テレビ局も、今更「知らなかった」と言い訳できるものではない。

島田紳助の場合、公式には暴力団との親密交際が引退の唯一の原因と説明された。
ただ百歩(一歩?)譲っても、その程度では会社がドル箱スターを引退させるものではない。
この間、島田紳助に「黒い交際をやめるよう」に注意を繰り返してきたヨシモトには、いつまでも改善されない島田紳助の所業から、このままでは会社の根幹を揺さぶる事件に発展すると判断したはずだ。

テレビ局関係者や、共演した芸人からは、島田紳助の才能を惜しむ声が大半だ。
この期に及んでも、「あれほどの才能をもったいない、何とかならなかったのか」との賞賛に近い意見すらある。
しかし島田紳助の、歯に衣着せない、切れ味鋭い意見の背景には、ヤクザ組織大幹部Bにいたとなると、イメージがかなり違ってくる。
島田紳助は、虎(山口組)の威を借る狐(「小チンピラ」)に過ぎなかった事が分かり、改めて一芸に秀でた人(?)、後藤忠正氏の慧眼には、「恐れ入りました!」だ。