昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

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低迷野球の日本シリーズと栗山監督

最近、野球に興味がわかない。
サッカーに比べ、選手が何もしていない時間が多いし、決着までに時間がかかる。
この忙しいご時勢なのに、野球はいつゲームが終わるのか見当がつかないスポーツだ。
試合時間は、サッカーなら90分だし、バスケットやアメリカンフットボールは1時間とか決まっている。
そんな他のスポーツに比べ、野球はゲーム自体が間延びしている。
絶対に時代遅れのスポーツに違いない。
オリンピックの正式競技からもはずされ、ますます地盤沈下
日本ではWBC参加が話題になっているが、普及している地域だって中南米と一部アジア地区に限定されている。
そもそも子供が気軽に遊ぼうとしても、野球は最低でもバット、グローブ、ボールを揃えないとゲームにならないし、サッカーに比べて結構広いスペースも必要だ。
だんだん競技人口も減り続け、そのうちにローカル競技になってしまうと思っている

幼少の砌は、西鉄ライオンズの大ファンだった。
一番高倉、二番仰木から始まる打順は、今でも忘れることはない。
宿敵巨人を相手に、日本シリーズで三連覇した黄金時代の思い出は、快感DNAとして遺伝子にも組み込まれている。
そんな西鉄が、親会社の経営不振から身売りされ、様々な紆余曲折を経た上で西武ライオンズに、成り下がってしまった。
今では、九州のオラがチームは、当時のライバル球団、南海ホークスの後継、ソフトバンクホークス
しかし真の西鉄ライオンズファンは、広岡や森のチマチマ野球で日本一になった西武を後継チームとしては断じて認めないし、ソフトバンクホークスに乗り換えるようなご都合主義者もいないはずだ。
だから野球がこのまま廃れ果てても、さほど痛痒すら感じない、過去の栄光の歴史にそっと身を委ねるだけの、実に孤高で拗ねモノ野球ファンだ。

そんな野球の日本一決定戦、日本シリーズが現在進行形で行われている。
しかし元々野球への関心が薄らいでいる上に、対戦チームが巨人と日本ハムでは、どっちが勝とうが負けようが、嬉しくも悔しくもないので、盛り上がり感ゼロ。
だから今の日本シリーズには、まるで傍観者を決め込んでいた。
昨日、出張先のホテルで、日本シリーズの、延々と続く延長戦をテレビで見ていた。
どっちに転んでもどうでもいいのだから、ピンチでもチャンスでもなんら高揚感も緊張感もない。
午後10時半を過ぎると、眠くて仕方がない。
どっちでもいいから、サッサと決めて欲しいと思っていたら、12回裏に、聞いたこともない選手が決勝打を放って日本ハムのサヨナラ勝ち。
これで対戦成績も二勝二敗の五分らしいから、興行としては盛り上がるだろう。

日本シリーズそのものには無関心だが、日本ハムの栗山新監督は凄い。
パリーグを制覇し、戦力面で飛びぬけている巨人を相手に、ガップリ四つの試合を展開している。
日本シリーズ第4戦でも、選手のほとんど全てを使い切り、結果として強打の巨人を0点に抑えきった。
開幕戦ピッチャーに斉藤祐樹を大抜擢したのを、ウケ狙いの軽薄監督と思っていたが、なかなか思慮深い熱血漢のようだ。
インタビューでは、選手を褒め、「我慢すること」の重要さを披瀝していた。

僕は優秀なプロ野球の監督は、企業マネジメントのコンサルタントもこなせると思っているが、落合以来、企業にとってその所作振る舞いが参考になる監督が登場したと思った。
今後とも、栗山采配は注目に値する。