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韓国旅客船沈没報道への違和感

暇に任せて、テレビを見る事が多い。
すると大半のテレビ局が、韓国の旅客船セウォル号」沈没事件を取り上げている。
そしてそのほとんどが、船長を始めとする乗組員が、乗客よりも先に脱出した行為を批判するものだ。
また、沈没原因は、船を改造した上に過積載で、更には運航技術が未熟だったのではと推測され、安全教育もほとんどなされていなかったらしいので、船会社の責任も厳しく追及されている。

我々日本人にはなかなか理解できないが、特に遺族を中心として韓国政府の対応についても、激しい批判が出ている。
その為に朴槿恵大統領は、船長や乗組員に対しては「殺人にも等しい」と激しく非難したが、現地訪問時に罵声を浴びた事を、政府内官僚の所為にして、これをまた批判した。
どう考えても、自分への批判をかわす言い訳としか思えないが、韓国ではこんなとんでもない悲劇が起きると、時の政権の責任を追及するものらしい。

僕は、この事件について、どうにも違和感を持ってしまう。
正確に言えば、この事件を報道する日本のマスコミの姿勢に対してだ。
どのマスコミも、まず船長の行動を徹底的に批判し続けているが、果たして日本であの船長を批判して何の意味があるのか。
無論あの船長や乗組員が職務を放棄し、自分達だけいち早く脱出した行為には、韓国でも非難轟々で、全く同情の余地はない。
しかし遺族や関係者でもないのに、しかも日本のテレビで船長をやり込めても、何一つ事態が好転するわけではない。
自分たちは安全圏に居ながら、船長を極悪非道の権化のように言い立て、あたかも事故の真相を究明した積りになっているが、日本でいくら騒いでも、肝心の韓国に伝わる訳でもない。
むしろそんな正義心溢れた報道は、韓国のテレビ報道の役割のはずだ。

日本なら、先ずは国内の各交通機関での、安全対策の有無確認だ。
日本でも、高速バスの事故の度に、当該企業の安全対策が不十分だったと報道される。
今回の韓国の事故を反面教師として、日本では絶対に同様の事故を発生させないための対策を呼びかけるのが、日本のマスコミが真っ先にやらなければならない報道姿勢のはずだ。

続いて、韓国や海外のリスクもまた、日本人に知らしめる必要がある。
今回の事故で、韓国内で「韓国は三流国家だ」との自虐的評価が紹介された。
僕は、韓国は将に三流国家だと思う。
それは嫌韓とか、厭韓意識からではない。
公共の乗り物の安全対策を全く軽視した企業が存在し、そんな企業が実際に乗客を運んでいるような国だからだ。
また朴槿恵大統領は、自分への批判を避けるためなら、平気で官僚をスケープゴートにする。
現地に派遣された役人たちは、記念撮影したり、被害者家族の面前でインスタントラーメンをすすったりする。
韓国だろうが日本だろうが、そんな国は二流にも値しない。
だから僕は躊躇なく、韓国は三流だと断定する。
日本人が韓国を訪問するのなら、韓国は三流国家と思って用心しなければならない。
そんな啓蒙活動もまた、マスコミが果たすべき使命のはずだ。

因みに、今回の事故を持って、韓国の国民が自虐的に自国を三流と揶揄したのは絶対に正しい見方だ。
その反省がなければ、次の成長も改善はない。
日本は、無謀にも第二次世界大戦に突入した結果、塗炭の苦しみを味わった。
そんな反省から、あらゆる政権が「不戦の誓い」を持って政治を司っている。
今回の事故を契機に、そんな韓国が二度と事故を起こさない政策を講じることを念じてやまない。
我が日本の企業もまた、現状の調査と、コンプライアンス意識と社員への安全教育の徹底が必須だ。
それが隣国韓国で発生した、死者、行方不明者300名を超す大惨事の日本の報道姿勢だと思う