昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

日頃の思いや鬱憤を吐露!無礼千万なコメントは削除。

大発明と大発見

必要は発明の母。
Necessity is the mother of invention.
彼の発明王エジソンの名言と言われる。

日頃から体力の衰えを実感している前期高齢者は、安心して着替えが出来るパンツが必要だ。
現在まで着用してきたパンツは、履く時に必ず片足立ちをしなければならない。
すると、バランスを保つのに苦労する。
若かりし頃には全く不安はなかったが、今や「オットット」となってしまい、危うく転びそうにもなる。

そこで、二本足で立ったまま、着脱できるパンツを考えてみた。
これで特許申請して認められれば、一気に大金持ちになれる。
取らぬ狸のホクホク顔で家人に自慢したところ、「アァ、それなら赤ちゃんや子供用のパンツに、とっくに実用化されている」と聞かされガックリ。
やはり、エジソンには程遠い俗人では、金儲けの道は簡単ではない。

と、一旦挫折したところで、フト日本古来の褌を思い出した。
これは大発明ではないが、大発見に違いない。
褌、ふんどし、フンドシ。
天才歌手、嘉門達夫が歌った「カツオ風味の~、フンドシ」の褌だ、

昔の成人のパンツは、全員褌だった。
褌姿は凛々しく見えるようで、お祭りの正装は褌に決まっている。
また、モーホー雑誌の「薔薇族」では、美青年の褌ポーズは定番だった(らしい)。
その道の有名人、彼の三島由紀夫も、己の褌写真を披露している。

当方、全くソノ気はない人間だが、あの褌ならば、着用する時も脱ぐ時も、シカと二本足で立っていることが出来る事は間違いない。
年を取ってくれば、こんなに安心できる下着はない。
しかも、長年の愛用者の言によると、アノ部分が全く蒸れない由。
イ○キン○ムシの悩みも皆無とか。
今のところソッチの心配はない方だが、用心するに越した事はない。

流石に、昔の方々の知恵はスバラシイ。
早速、褌愛好家になろうと決めたところで、家人から「あんなモノ、洗濯するのも、干すのも、御免蒙ります」と、思わぬクレームが発生した。
今や褌を愛用する人は世の中の少数派になってしまい、偏見を持たれている。
折角の晴れ姿だが、当方の褌デビューにはもう少し時間が必要のようだ。