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ワールドカップの審判も大変だ!

早朝から気合を入れて、初戦のブラジル対クロアチアを観戦した。
結果は予想通りに、3対1のスコアでブラジルが勝利。
悲願の開催国優勝に幸先の良いスタートを切ったが、主審のレフェリングが話題になっている。

そのワールドカップ開幕戦の主審は、西村雄一
また副審も含めて日本人トリオだったので、日本でも注目され、また期待も大きかった。
特に西村主審は、前回の南ア大会でブラジル選手にレッドカードを出した実績がある。
ブラジル敗退の一因だったので、開催国ブラジルにとっては歓迎されない審判ではとの憶測も呼んでいた。
しかしその結果は、むしろ四年前のレッドカードの調整をやったとしか思えない、全く不可解なレフェリングだったと言わざるを得ない。

疑問点は二つ。
既に大問題になっているPKのシーンだが、あれはどう見ても、PKに値する反則ではない。
素人なりにテレビを見ていて、思わず「エェ~!」と声が出るほどで、あの程度の接触プレイは、サッカーなら当たり前。
ましてやワールドカップの開幕戦で、選手が闘志を漲らせてプレイしている場面で、あれを反則→PKと判断されたら、ディフェンスの選手はやっていられないだろう。

二つ目は、やはりクロアチア選手が、キーパーチャージの反則を取られた場面。
ビデオで見ても、クロアチアの選手はキーパーに背を向けた体制で先にボールにヘッディングしているし、キーパーに対しての動きも見えない。
落ち際に接触し、キーパーが倒れたのだが、あれはそのままプレイを続行し、クロアチアの同点ゴールを認めるべきだろう。

クロアチアコバチ監督が、厳しく西村主審を批判している。
負けたチームの監督や選手が敗因を審判の所為にするのは良くある事だし、通常は負け犬の遠吠え扱いされるのがオチだ。
しかし今回に関しては、明らかに審判に問題があった。
僕は日本人だから、西村雄一がワールドカップ開幕戦の主審を務める事を誇りに思っていた。
また事前には、彼がブラジルにレッドカードを出した事も「毅然とした態度」と褒められていたし、「微笑みのレフェリング」も評判が良かった。
しかし前回ブラジルの不利なジャッジをした西村が、今回もまた開催国で熱狂的なサポーターたちの前でブラジルに厳しいレフェリングをするのは、大変な度胸が必要になる。
考えてみれば、今回ブラジル寄りのレフェリングになるのは、大方予想出来た事だろう。
そんな彼に、開幕のブラジル対クロアチア戦の主審を任せたFIFAの危機予知能力もお粗末至極だ。

ワールドカップは、世界中が注目する大セレモニーで、選手も審判も己の技術を世界にアピールする晴れ舞台だが、一方では、仮に未熟だった場合は世界中に恥を晒す事になってしまう。
審判だって人間だから、ミスもするし、そんなミスを糧に成長するものだろう。
しかし今回のミスは、衆人環視のワールドカップ開幕戦で起きた事だ。
これでは、まだまだ彼には、ワールドカップ主審の大役は重荷だったと判断せざるを得ない。
残念ながら、これで日本人審判が世界の檜舞台での活躍するのは、また少し先の事になりそうだ。

ワールドカップ出場と言う名誉に浴すると、今度はその一挙手一投足に対して、プロ集団から厳しい評価、査定を受ける。
それだけでなく、技術も超低レベルな僕のようなド素人からも、遠慮ないブーイングを浴びる。
選手も審判も、選ばれた人って大変だなぁ。