昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

日頃の思いや鬱憤を吐露!無礼千万なコメントは削除。

祭りの後の寂しさは

ア~アァ、負けてしまった。
しかも完敗。
終わってみれば、祭りの後の寂しさだけが漂う。
それでも前半は、1-0で勝っていた。
その分、「ひょっとしたら、これで勝ち点3。次のギリシャには勝てるから、コロンビアに負けても予選突破」と、取らぬ狸の皮算用で、一時間ほどは夢を見ることが出来た。

しかし実力差は、如何ともし難い。
リードしていた前半でさえ、守備一辺倒に押し込まれ、得点されるのも時間の問題みたいな試合運びが続いた。
そして、コートジボアールのエース、ドログバが入っただけでビビリモード満載となり、アッと言う間に逆転されてしまう。
その後は、同点に追いつく雰囲気すらなく、あっさりとゲームセット。

見せ場は、不調のどん底だったパツキン本田が見事なゴールで先制したところまで。
しかしその後は、肝心の本田も決定的な場面でパスミスを繰り返すし、香川に至っては、シュートすら打てない。
そもそもFWとして、一番期待が持てない大迫なんかを先発に起用した、ザッケローニの采配ミスに恨みが募る。
負け試合なので、文句を言えば数限りなく出てくる。
しかしそれも全て、現在の日本代表の実力。
6月15日、日曜日は、たった一試合の負けだけど、予選リーグ突破は絶望的。
そんな暗雲が立ち込めた、一日だった。

ところがこの日のテレビ番組を見ると、どのテレビ局も日本が負ける事を想定していない。
   NHK:「初戦を徹底解剖、興奮再び!」
   NTV:「日本代表初戦全容、厳戒の渋谷、熱狂列島」
   テレビ朝日:「超速報!!W杯日本初戦・・・渋谷騒乱!?DJ警官は」
   TBS:「W杯日本戦超速報SPブラジル&熱狂の渋谷から生中継」
   フジテレビ:「勝つか!日本代表」
一人我が道を行くテレビ東京以外は、悉く、日本が勝つ事を前提に、視聴率を稼ごうとの魂胆がミエミエだ。
その為に、日本代表が負けた事が分かっていると、どの局のどの番組も、全然見る気にならない。

実は、どのグループを見ても、アジア地区代表と、南米、ヨーロッパ、アフリカの代表では、動きに余りにも大きな差があり過ぎる。
日本だけではない。
アジアでは強豪の日本でも、対コートジボアール戦で完敗となると、韓国、オーストラリア、イランが勝ち点を挙げるのは、更に至難の業だ。

W杯は、地域割りの都合で、アジア地区のどの国よりも実力があるスウェーデンデンマークが出場できない。
目の肥えたサッカーファンの中には、そんなW杯よりも、ヨーロッパ選手権の方が面白いと言う人も多い。
マァ、W杯は四年に一度のお祭りと思えば、参加する事だけで意味があるとも考えられるし、最初から、「今の日本代表では、予選突破は難しい」と諦めていると、ガッカリ加減も少なくて済む。

しかし本日を以て、そのお祭りは終わった。
と、すっかり諦めムードになっている。