昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

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電気が止まると何もできない!

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今日の午前10時過ぎ、突然テレビが消えた。
最初は何が起きたのか分からなかったが、どうやら停電のようだ。
早速東電カスタマーセンターに電話するが、「そのような報告は来ておりません」と、取り付く島もない。
「現に停電している」と抗議すると、「では調べてみます」と、まるでお役所的対応。
関東、東北地区に放射能をばらまいた諸悪の根源とされた東京電力は、その官僚的体質を非難されてきた。
福島原発事故を機に、実質的に破綻してしまった東電だが、やはり半官半民、と言うより「九官一民」体質は、そう簡単に払拭できるものではないようだ。

外を見ると、近所のおじさん、おばさんが路上に集まっている。
停電は、我が家だけではなさそうだ。
早速彼らから、情報収集。
そこでどうやら、国道で車両事故が発生したのが原因と分かってきた。
事故現場は、我が家から5分ほどの距離なので、暇に任せて出向いてみる。

するとそこには、デジカメを手にした引退老人たちが大挙して押しかけていた
如何にも野次馬根性丸出しで、怖いもの見たさの人ばかりだ。
全員が停電の復旧までの時間を気にしているが、一方では事故原因に好奇心丸出し。
そんな連中とは、意識の上では明確に一線を画しているはずの当方!
だが、具体的な行動は全く変わりがない。
寧ろ野次馬連中の先頭に立って、警察官や東電の担当者に、「何が起きたのか?」と聞きまわった結果、どうやら一台の車が急に車線変更、後ろの車がこれにノンブレーキで追突。
その結果、前方の車が東電の配電設備に正面衝突し、これをなぎ倒した上に、乗り上げてしまった由。
更に電線を巻き込んでいるので、車全体が帯電していて、レッカー車で釣り上げることが出来ない。
一旦電流を止めないといけないので、復旧工事まで更に時間がかかる事が判明した。
車線変更した車は横部が大破し、1m程配電設備に乗り上げた状態で、浮き上がっている。
追突した車は前部が大破、エアバッグが膨らんだ跡がある。
これほどの大事故なのに、運転手は比較的軽症で済んだと言うのが驚きだ。
野次馬どもにそう話すと、「それは良かった」と口を揃えるが、少々残念なニュアンスが混じるところに、対岸の火事を見守るのと同じ無責任意識が垣間見える。

帰宅した後も、電気が通っていないと、何もする事がない。
改めて電気塗れの生活を痛感する。
早い話が、ウォシュレットさえ、停電だと使えない。
ルーターが働かないので、インターネットも利用できない。
暇潰しにはもってこいのテレビもダメ。
唯一スマホだけが情報源だが、すぐに「充電が必要」状態になってしまう。
何時まで停電が続くのかが分からないので、冷気を保つために、冷蔵庫の扉はできるだけ開けない。
すると、無性に喉が渇いて、冷蔵庫の水を飲みたくて仕方がない。
室内がだんだん暑くなってくるので、外に出て涼をとろうと考えると、そこには同じような考えの近所の人が屯していて、ここでも四方山話に花が咲く。
停電は不便だが、隣近所の人たちとコミュニケーションがとれたのは怪我の功名。

結局5時間以上経過した、午後3時半にやっと復旧した。
現代で電気が止まると、全く生活が出来ない。
原発の是非が姦しいが、停電を経験すると、国策の最優先課題がエネルギーの確保にある事が良く分かる。