昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

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地域密着型コミュニケーション

仕事を辞めた途端、会社関係のいわゆる「お付き合い」がなくなる。
仕事仲間との語らいも、飲み会もない。
ゴルフでさえ激減する。
面倒臭い事も多かったが、無くなってしまうと ウラ淋しいものだ。

代って必要になるのが、ご近所様とのお付き合い。
これは結構忙しい。
例えば公園の清掃、溝掃除。
会社では全部下請けに回していたような業務だが、家ではそうはいかない。
更に一週間に三度は、分別ゴミ出しの日がある。
これには結構面倒くさいルールがあり、間違おうものなら、ゴミ出しのプロみたいなオバサンから厳しい指導を受ける。
果ては、同じ境遇のご同輩との雑談。
早朝から職場に向かい、休日もまた仕事が円滑に捗るように滅私奉公的生活に終始してきた会社人間にとって、このような環境にはなかなか馴染めない。

こんな事態を迎えて改めて思うのは、オトコとオンナの違いだ。
仕事がなくなると、全てがゼロクリアになるオトコどもと違い、オンナはしっかりと地域社会に根を張っている。

僕は、一日二時間のウォーキングを日課としている。
近所中を歩き回っていると、全く新しい発見があって楽しい。
我が家のすぐ近くには、幼稚園から大学まで、沢山の学校があるのも初めて知った。
帰宅後、早速嫁さんに自慢気に報告すると、「あれは○○小学校、あれが△△中学、その横が××大学」と全部知っている。
またウォーキングの途中に一休みする弁財天の横には、手入れの行き届いた見事な日本庭園があるのも初めて知ったが、ここもまた「あぁ、あそこは昔、友達とお茶した」と答える。
会社と自宅の往復に現を抜かしていた僕にとっては大発見でも、妻にとっては地元は将にホームグラウンドで、全てが在り来たりのものでしかない。
隅々まで知り尽くし、とっくの昔から利用している。

知らぬは亭主ばかりなり。

ただ会社と縁が切れた今となっては、ノルマがなくなった分気持ちは楽だが、生き甲斐を見つけるのが難しい。
だからこそ、地域社会とのコミュニケーションに活路を見出さないと、毎日が退屈で仕方がない。
好きだ、嫌いだ、苦手だなどと、贅沢を言っている暇はない。
第二の社会人生活は、スタートから試練が待ち受けていたが、これもまた楽し!
利益追及最優先だった今までとは、まるで違う価値観を身に着けないといけなくなっている。