元より最も苦手なことの一つが、役所での手続き関係だ。
仕事に出かけている時は、全部妻任せだったし、確定申告は、会社の総務に一任してきた。
しかしリタイアした後は、時間だけは余りあるので、ややこしい話も自分でやらないといけない。
昨年から、確定申告は当方の担当となった。
憂鬱な気分で出かけると、案ずるよりも生むは易し!
こちらは必要書類を持参するだけ。
実際の手続きは、全部と言っていいほど税務署の役人がやってくれる。
あれこれ手際よく進んで、時間にして15分くらいで一丁上がり。
初めてトライした昨年は、18万円以上の還付金が発生した。
そこで今年もまた、二匹目のドジョウを狙って確定申告することになった。
とは言え、記憶力の減退は、当方の思惑をはるかに超えて進展してしまっている。
昨年、どこで何をどうしたのか、ほとんど記憶がない。
事前に市役所に電話で確認して、場所、時間、必要書類などを確認した。
しかし付け焼刃では、どうしてもボロが出る。
やはり現地で、不十分な個所を数点指摘されてしまった。
医療費と薬代は、昨年の指導に基づいて、キチンと合計を出していた。
ところが保険で補填された部分を、差し引くのを忘れていた。
早速税務署の能吏の手で、全体の四分の三に当たる、妻の手術費と入院費がバッサリと削除される。
生命保険の控除については、持参した書類でOKだったが、「健康保険代はどうされていますか?これがあるのとないのでは、還付額に大きな差が出ますヨ」と教えてくれた。
すっかり失念していたが、さすがにこう指摘されて、確か昨年は健康保険代の控除額が大きかったことを思い出した。
慌てて、「健康保険の領収書を持って、再度出直し」となり、本日はこれまで。
確定申告は終わらなかったが、還付金は多いに越したことはない。
昔の税務署は、善良な市民から苛斂誅求に税金をひったくる悪徳役人のイメージだったが、最近は態度も口調も実に優しい。
すっかり様変わりだ。
尤も、こちらが税務署を勝手に想像していただけで、実際は何も変わっていないのかもしれないが。
来年以降のこともあるので、帰宅後に「確定申告の心得」を作成した。
これは全て、払い過ぎた税金を取り戻すための、自己防衛手段だ、
そう思うと、面倒くさくもないし、待ち時間も苦にならない。
我ながら、欲深人間だナァ。
手続きを忘れないための心得(備忘録)
期間 1月中旬の市役所公報に記載 今年は2月22日(月)~3月15日
時間 9時~11時半
13時~16時
場所 ○○○3F(×××× HOLE)
必要書類
生命保険控除証明書
地震保険控除証明書
保険料支払い領収書
薬代 (要:合計金額)
還付金 入金通帳(口座)
印鑑