昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

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人類が見た史上最強パンチ!

最近はボクシングに熱中している。


ゴルフは道具の進化で、ゲームの質が一変。
トッププロのドライバー飛距離は、一昔前に比べ、100ヤード近く伸びた。
アイアンの使いやすさ、ボールの改良改善で、飛んで止まるショットが現実のものとなった。

しかしボクシングには、練習方法の改善はあっても、道具の進歩はない。
相変わらず、ゲンコツ一つで勝敗が決まる。
そんな単純さが好きだ。

そんな中で、「人類が見た史上最強のパンチ」と言われるボクシングの試合を発見した。
1952年5月ヘビー級世界チャンピオンJoe Walcott対Rocky Marcinoの、将に世紀の一戦だ。

37歳で世界チャンピオンになったWalcottは、この試合当時は38歳。
一方世界戦初挑戦の29歳、Rocky Marcianoは、生涯戦績が49戦49勝、(43KO)の不世出のボクサー。
しかしそのRockyが、この試合では1回にWalcottの左フックでダウンを喫している。
以降12回までは苦戦続きだったが、13回、「人類が見た史上最強のパンチ」の右フックがさく裂し一発で逆転。
このパンチは「Susie Qと言われている。
Susie QはCCRのヒット曲が有名だが、元はダンスのステップで、このパンチを放つ直前のRockyの足の動きが、このステップに似ているので、本人が命名したらしい。

当時の試合の録画を見ると。ボクサーの身の安全や健康など二の次で、ダウンされてもすぐに立ち上がるし、レフェリーもなかなか試合を止めない。
また今に比べると、ボクサーパンツが矢鱈と小さい。
ヘビー級の選手でも、現在のミドル級のような体型だ。
そんな違いはあるが、しかし一発のパンチの凄まじさは、今も昔も何一つ変わることはない。

Marcianoは不敗のまま引退した事は誰もが知っている事実で、この試合でも負けるはずはないのだが、そんなことは分かっていても、観ていると負けてしまうのではと思うほどの熱戦だ。
最後の最後まで、手に汗握るボクシングを見ると、自分が強くなったような気分になる。