昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

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転ばぬ先の

転ばぬ先の杖。
辞書で調べると、「前もって用心しておけば、失敗することはない」ことの例えと出ている。
 
最近、杖つくりに熱中している。
老後を迎え、将に「転ばぬ先の杖」だ。
方法は実に簡単。
ウォーキングの途中で、適当な木の枝を拾う。
路上に放置された、あるいはちょっとした林の入り口近くに落ちている普通の枝だ。
 
今までの経験では、桜の枝が一番良いような気がする。
しかし贅沢は言わない。
真っ直ぐでなくても構わない。
むしろ少々曲がっている方が、実用上は好ましい。
要は、適当な長さがあり、折れなければ、杖に早変わりする。
 
しかし少々気を遣わないといけないのは、木の乾燥具合だ。
水分が多いと重いし、長持ちしない。
とは言え、本物の杖つくり職人ではないので、乾燥と言っても、室内にしばらく放置しているだけ。
軽くなったところで、サンドペーパーで枝の節の部分を平らにする。
その後、ニスを塗って、乾けば出来上がり。
 
ホンモノなら、スリップ防止の為に、先端部分にパッキンをかますが、何せ元手がタダの製品なので、そこまですることもない。
先端部分が摩耗すれば、また新しい木を拾ってくればいいだけの話だ。
こうして既に、三本の杖を作った。
桜の木で作った杖は、長持ちするようにコールタールを塗った。
 
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中でも自分なりに一番大事に思っているのはは、特別に軽量の杖だ。
材質は何だかわからない。
道路に無造作に捨てられていた木材だが、かなり長期に亘って放置されていたのだろう。
一見腐っているような感じだった。
手にもって確認すると、中が空洞になっていることが分かった。
かなり太い枝なのに軽量だったのは、この所為だった。
そこで百円ショップで木材用ボンドを買い込み、この空洞部分に埋め込んだ。
雨に打たれていた材質が乾くのを待って、ニスを塗り、アッと言う間に老人用杖に早変わり。
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まだ当分は杖の助けは不要だが、何事も「転ばぬ先の杖」。
用心するに越したことはない。
これでいつ歩行が危うくなっても、ウォーキングが継続できる。