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AVの帝王、村西とおる論

「AVの帝王」と言われ、その毀誉褒貶の激しさは他の追随を許さない村西とおる
(現在の放送業界では、AVは使用禁止でセクシー映画と言われるので、村西とおるの現在の肩書は、「元セクシー監督」らしい。)
前科七犯、負債金額50億円で倒産、アメリカの司法当局から懲役370年を求刑された彼は、意外にもTwitterで多くのフォロワーを抱える一言居士でもある。

誠に残念ながら、僕は村西とおる監督作品は一本も見たことがない。
元々AV映画に関しては、女性を性の商品と扱っている事への嫌悪感もあり、「村西とおるは際物映画監督」の印象だった。
しかし「ナイスですネェ」で有名な独特の喋りで何かと花火を打ち上げ、その度にマスコミに取り上げられる村西商法については、「オモロイおっさん」程度の認識でいた。

最近僕は、Twitterを始めた。
その最初のフォロワーになったのが、これもまた毀誉褒貶が激しい百田尚樹
そこで、その百田尚樹が激賞していたのが、村西とおるだった。
普通なら「恥晒し」とか「国辱モノ」とか、罵倒に近い言葉が投げかけられそうな村西に対して、「真の国士」とか「実は一番の愛国者」とか、とにかく百田の村西への褒め言葉が凄い。
世間的には何かと物議を醸す百田尚樹が、これまた悪名高い村西とおるをベタ褒めする
そんなことに興味を持ち、勢いみたいにこちらもまた、村西とおるをフォローすることになった。

そして、ほぼ毎日のようにアップされる村西とおるの投稿を読んで、心底驚いてしまった。
世の中には、僕と同じような考えの人がいるものだ。
我が意を得たりと思う反面、沖縄問題、原発再生可能エネルギー貴乃花問題、山尾志桜里の不倫、宮根誠司の愛人トラブル、そして政局への考え、その他諸々、それらに関する僕の意見は、村西とおるの換骨奪胎に過ぎないと思われてしまうのではと、そう思うほどよく似通っている。
しかし僕はこれを大変光栄なことだと思い、密かに村西とおるへの尊敬と畏敬の念を持つことになった。

聞けば村西とおるは、若かりし頃は凄腕のセールスマンだったらしい。
その後は、今ではすっかり懐かしくなったビニ本裏本などで蓄財し、AV主演、監督として名を成したが、それでも逮捕されたり起業した会社を倒産させたり、浮き沈みが激しい人生を歩んでいる。
言わば、世間の裏街道を渡り歩いているのだから、普通なら反権力を標榜したくなるはずだ。
しかし実は、村西とおるは徹底した現実主義者であり、彼の価値観にそぐわないインチキの反体制主義者やサヨク勢力は全て偽物に映り、遠慮会釈なく切り捨てている。
そんな村西とおるの切り口は、「目から鱗」の部分が満載であり、聞いていても読んでみても、実に魅力的だ。

恐らくはどんな仕事をしても、村西とおるは一廉の人物になっていたに違いない。
村西とおるがは、生半可なコメンテータに比べて遥かに素晴らしい意見の持ち主なのに、間口が狭いAV業界で有名になったために色眼鏡で見られてしまう。
その結果、彼の本当の実力は、ほとんど人口に膾炙していない。
実に勿体ない、そんな思いがしている。