昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

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心の臓の病気

心臓が悪くなった疑いで、この一週間で三回、病院で診察を受けた。
今日はその三回目。
医者の診察予約は11時、その30分前までに血液検査とレントゲン撮影を終えておかないといけない。
そんな訳で、用心して10時に病院到着。
 
ところが最初の採血室が満員で、待ち時間が超長い。
やむを得ず英会話の勉強をしていたら、隣にいた爺さんが親し気に「待たされますねェ」と声をかけてきた。
こんな暇な爺さんに絡まれると碌なことはないが、まるで無視するわけにもいかない。
「そうすネ」と生返事をしたら、「私ァ、この病院にはしょっちゅうきているけど、いつも満員ですよ」と、病院に関する豊富な知識を自慢し始めた。
適当に相槌を打っていたら、「マァお互いに、この病院まで自分で歩いて来たことを良しとしなければ、病院に入りっぱなしになったらオシマイ」と、年寄哲学を披露する。
よっぽど話好きなのか、はたまた家では話す相手がいないのか、見ず知らずの当方に対しての話が止まらない。
「実は孫が、東京都の奨学金を貰って医者に合格しましてね、うれしかったですよ」と、今度は孫自慢。
「我々夫婦は薬剤師なんだけど、孫がオジイチャン、オバアチャンはヤクザだっていうんですよ、ヤ・ク・ザ・医師ってね」とは、面白くもないジョークだが、本人は受けに受けまくっている。
結局この老人は、自分の採血順番が来るまで、一人で喋りまくっていた。
 
時間がかかった採血に比べ、次のレントゲン撮影はすぐに終わり。
ところが最後の医者診断だが、これが予定の11時になっても全くお呼びがかからない。
番号がスタンバイ画面に載ったのが、予約時間を一時間も過ぎた12時頃。
更に診察室前で15分ほど待たされて、やっとお医者様の診察となった。
この結果は、「一週間でかなり良化、健常人の数値には遠く及ばないが、心臓発作のリスクは回避できるレベル」らしい。
心臓肥大も懸念されていたが、こちらも心持ち小さくなったとのこと。
確かに自覚症状でも、就寝中に息切れして深呼吸することはなくなっている。
取り敢えずは、最悪の事態は避けられたようで、一安心だ。
 
医者からは、更に一か月後に、今度はCTスキャンと血液検査で、最終的な治療方法を決めると言われた。
本人は元気なのだが、医者に言わせると、もはや昔の元気バリバリの状態は望むべくもない。
一生病院通いで、診察と投薬治療を繰り返すことになるらしい。
それだけでも煩わしいし、投薬は今までの三倍ほどになるので、その管理だけでもも大変だ。
それでも、深夜に心臓発作の心配をするよりも、気が楽になる。
 
「ゴルフは?」と聞くと、「大丈夫だけど、しばらくはカートを使うように」とのアドバイス
「ウォーキングは?」に対しては、「今までは多過ぎなので、半分程度に」との指導があった。
何となく、生ける屍を連想するが、それでも死ぬよりも生きていた方が楽しそうだ。