昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

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ガン告知

二人の有名人が、ガンを発表した。
 
最初の池江璃花子は、昨年のアジア大会で六冠金メダルに輝いた、日本を代表するスィマーだ。
それが白血病と告白されると、どうしても夏目雅子を思い出してしまう。
ツイッターで発表後には、桜田義孝五輪相の「ガッカリ」発言が話題となった。
当初は鬼の首でも取ったように大騒ぎしていた野党もマスコミも、これは単に桜田義孝の語彙不足の問題であり、いわゆる言葉狩りとの逆批判も出てきたので、今では桜田批判はすっかり影を潜めた。
池江選手は日本選手権への参加を取りやめ、治療に専念するらしい。
2020年東京オリンピックを控え、日本代表は間違いなかった選手の予選離脱だけに、本人の落胆ぶりは察するに余りあるが、今は世間から隔絶された環境で、ひたすら病魔を克服する闘いの日々だろう。
 
続いて堀ちえみが、口腔ガンをカミングアウトした。
こちらもステージ4と言うから、ただ事ではない。
また彼女は三回も結婚していて、七人の子沢山なので、家族も不安感に苛まされているに違いない
病気への無念さや、発見の遅れへの後悔も人一倍だろう。
ガン治療は患者の肉体的負担もかなり大きいらしいから、本人の治療への意欲と再起の意志の強さが重要だ。
かなり切迫した状況だろうが、発表したコメントに「子供のためにも死ねない」とあるのが救いだ。
 
昔は、ガン発病は、ほぼ死と同義語だった。
僕の母は、今からおよそ40年前に脳腫瘍を発症したが、医者と相談の結果、本人には告知しないことになった。
当時はこれが当たり前で、自分の症状を訝しがる母に対して、家族全員が「単なる高血圧」と大芝居を打っていた。
その五年後に父も同じ病気になったが、この時もまた本人には内緒のままだった。
義父は肺がんだったが、やはり本人には伝えていない。
 
本人にガンを告知するようになったのは、この十年くらいの傾向だろう。
そしてそれは、医療の進歩で「ガンは治る」確率が大きくアップしたことと、患者自身が余命を自分らしく生きたいとの意識変化からきている。
実際に僕の義兄は、カタール駐在時のラマダンで仕事がなくなり、日本に一時帰国した時の健康診断で早期胃ガンが発見された。
胃の半分を摘出する大手術の結果、以前と同様、若しくは以前以上に元気になり、「これはアラーの神様のお陰」と、テニス、スキー、山登りと連日運動に明け暮れているし、度々海外旅行にも出かけている。
手術前の家族は、万一の事態の心構えまでしていたようだが、本人は「胃ガンなんて、ガンのうちに入らない」と強気一辺倒で、しかも胃ガンを完全克服している。
例えガンを発病しても、早期発見の場合の完治率はかなり高い。
 
僕の時代は、丸山ワクチン騒ぎがあった。
万策尽きたガン患者の最後の拠り所として、丸山ワクチンを求める声が大きかったが、今に至っても国の認可が得られていない。
僕は専門的なことは全く分からないが、丸山ワクチンに副作用が少ないのなら、患者とその家族が使用を希望すれば、メンツや前例に拘らず認可したらいいのにと思う。
もしも自分がガンを発病したら、医者はぜひとも告知してほしい。
そして丸山ワクチンに少しでも治る可能性があれば、是非とも使ってみたい。
専門医に対して、強くお願いする積りだ。
 
有名人がガンを発病することは、本人にとっては青天の霹靂だし、精神的にも辛い経験だろうが、我々素人がガンを考えるきっかけになる。
だから池江璃花子堀ちえみの二人から、「完全に無事にガンを克服!」との、力強い勝利宣言を聞きたい。