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N国党への不信感、不安感の対処法

アルピニスト野口健が、N国党の選挙方法への不信感をツイートした。

高須クリニック高須克弥院長も、マツコ・デラックスへの応援と、立花孝志批判を繰り返している。

僕が大好きな、元AV監督、村西とおるも立花孝志のやり方を批判した。

立花孝志の崎陽軒不買宣言は、「国会議員にあるまじき行為」とか「横浜市民を敵に回した」とかの声が殺到し、とうとう本人が謝罪した。

立花孝志の露出が増えるほどに、彼やN国党批判の声もまた比例して増えている。

 

しかしその一方、野口健が強く懸念したN国党の選挙のやり方だが、その候補者は市会議員に当選した。

しかもギリギリ当選ではなく、結構な悠々上位当選だ。

一部の人が蛇蝎の如く嫌う立花孝志とN国党は、別の層には熱狂的に受け入れられる。

その証拠に、N国党所属の地方議員は急増しているし、調子に乗ったN国党は今後、更に立候補者を増やしていく方針のようだ。

 

この背景に、NHKに対する不満層の増大がある。

N国党は、NHKから受信料を強制的に徴収される制度に反対することだけが、唯一の政治方針だ。

その他、憲法改正も口走っているようだが、それは看板政策「NHK放送のスクランブル化」を達成するための手段でしかない。

そしてその目的を達成するためには、手段を選ばない。

誰がどう見ても無理筋の、丸山穂高入党にしても、渡辺喜美との連携にしても、明らかに邪道で反対意見の方が圧倒的なはずだ。

しかし、N国党にとっては単なる手段なので、批判は最初から承知の上だ。

 

我が家では、テレビはほとんど見ないが、NHKだけは比較的見ている。

だから当然の如く、NHK受信料は引き落としで支払っているので、N国党のお世話になることはない。

実際にNHKを絶対に見ない人が、N国党の支援を得て受信料不払いに成功しても年額15千円程度の節約らしいから、立花孝志とN国党の活動が派手な割には、大した利益をもたらすものではないい。

それでも、受信料集金人のヤクザがかった取り立て方が広く知れ渡り、NHKへの反発を招き、N国党支持者が増える原因になっている。

立花孝志もN国党も、矛盾を抱えたNHKが生み出した鬼っ子のような存在だ。

 

もう一つ、騒ぎを起こした立花孝志が連発する言葉に、「警察を呼ぼう!」がある。

立花はもめ事がある度に、「警察を呼ぼう」を連呼する。

そもそも立花は、重箱の隅をつついて大騒ぎしているだけなので、自分が警察に逮捕されることがないことを熟知している。

一方の一般人は、例え後ろめたくなくても、警察に介入されることを本能的に嫌がる。

そんな市民感情を最大限利用したのが、立花が大声で頻発する「警察を呼ぼう」だ。

警察を呼ぶことを躊躇い、顔が映ることを嫌がる方が傍目に悪いように見えてしまうのも、喧嘩上手で(悪)賢い立花は計算づくだ。

 

当然ながら、こんな立花孝志やN国党に、嫌悪感を持つ人も多い。

N国党をかってのオウム真理教とダブらせて、カルト集団だとみている人もいる。

立花が麻原彰晃の役割で、地方議員たちがオウム真理教の幹部たちとの見立てだ。

実際に、立花自身がアップした強引な交渉振りや、N国党の暴力的活動を暴露したYouTubeもアップされている。

 

僕は長年会社員をやっていたので、こんな立花孝志とN国党のやり方を、ついついマーケティングの面から見てしまう。

そこから見える立花孝志とN国党は、徹底したニッチ戦略をとっている。

N国党は、自民党立憲民主党のような大型政党ではなく、ワンイシューを実現すればよいマイナーだから、自分たちの主張を国民全体に訴えようなんて端ら思っていない。

多数派を狙っていないのだから、コア層に特化した選挙戦術や行動方針を練ればよい。

現在の2%程度の投票率を、わずか1%でも上乗せすれば、地方では議席を獲得できるので、当面は今の強引なやり方でコアの支持者を少しずつ増やしていけば大成功だ。

それが「我が党に投票した人を侮辱した」と騒ぎ立てる作戦であり、反対意見の人に揚げ足をとるように絡む作戦だ。

いずれも一般的には呆れられる行為だが、コア層は「自分たちのために体を張ってくれた」と拍手喝采するし、更に信頼感を増す。

それを繰り返すことで、悪く言えば、少しずつワンイシュー洗脳の範囲を増やすことで、次第にN国党は勢力が拡大していく。

 

だから、立花孝志とN国党をネット社会で叩いても、全くダメージにはならない。

立花とN国党は、自分たちを支持し、褒めてくれるネット民だけしか相手にしていないからだ。

今回、N国党についてネットサーフィンしていたら、面白い記事を見つけた。

何と、立憲民主党有田芳生が、N国党立候補者の落選運動をしていたのだ。

立花孝志とN国党に関しては、高須克弥村西とおる他、右側論客から厳しい批判が浴びせられている。

そこにヒダリ巻き政治家で、高須克弥とは不倶戴天のはずの有田芳生まで批判の急先鋒とは、N国党も嫌われたものだ。

 

右からもヒダリからも攻撃される立花孝志とN国党だが、ただこの辺の反発は、彼らにとっては何の痛痒でもない。

彼らの体質が危険極まりないと危惧するのなら、国民の多くにNHKの重要性と受信料支払い義務を納得させるか、あるいは彼ら以上のNHK改革案を準備するかしかない。

ワンイシュー政党、N国党は、「NHKをぶっ壊す」必要性がなくなった途端、その存在意義が消滅するからだ。