昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

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相対的幸福論

個人の幸福感は、実は相対的なものだ。

早い話しが、他人が「あなたは幸せね」とどんなに羨ましがっても、本人がそう思っていないのなら、その人は幸せとは言えない。

逆に、他人から見て不幸のどん底に見えても、自分が幸せ感に浸っているのなら、その人は幸せな人だ。

 

江戸時代の身分制度は、良く知られた士農工商の順番だ。

ここでは武士に続く二位だと持ち上げられた農業だが、実際の生活環境は、手に職がある工業や、流通やカネを握っている商業に比べて、遥かに劣っていた。

そんな農民の不満を解消するために、時の江戸幕府は、アウト・オブ・カーストの階層を作り出した。

普段の生活が苦しいと、その矛先が幕府に向かう恐れがある。

そんな時に、実際に農民よりも悲惨な環境で生活している階層があると、「あれよりもマシだ」と諦めがつく。

謂われなくそんな立場に置かれた者には堪ったものではないが、江戸幕府がやったことは、幸せは相対的なモノとの人間の心理を巧妙についたやり方だった。

 

最近の株価に際して、そんなことを思い出した。

 

ここ一週間の株価暴落は、史上最悪の事態らしい。

それまでは、高い株価を政権の成果と宣伝してきたアメリカのトランプ大統領も、打つ手なしで、水曜日から木曜日にかけて、連続して史上最大の下げ幅を記録した。

当然、世界中の株価も、連動して暴落する。

我が日本でも、金曜日は一瞬、日経平均株価が17千円を割り込んだ。

安倍政権がアベノミックスで経済テコ入れして以降、これほど落ち込んだ記憶はない。

 

カネもないくせに、カネ儲けには人一倍貪欲な僕は、木曜日が底値と見て、新たに株を買ったが、金曜日に更に底が抜けたのを見て、慌てふためきこそしなかったが、さすがに驚きを隠せなかった。

僕の投資額は大したことがないから大らかに構えらるが、この事態に顔色を失った投資家たちも、日本中にたくさんいるだろう。

 

しかし、案ずるなかれ!

幸福か不幸かは相対的なもので、ごく身近に、もっと悲惨な国家が存在している。

そう思えば、今の苦労や心配も全く大したことないと、楽観的になることができる。

 

実は日本は、未だ未だマシの方なのだ。

別段、日本の円が破綻に向かっているわけではない。

それどころか、ドルやユーロが弱含みになっている時、円は「比較的安定通貨」と見做され、世界的に円高傾向になっているのだ。

無論、円高になると輸出産業にはダメージとなる。

しかし、国内通貨の価値が上がるという事は、国際的な発言権が増すことであり、何よりも100%輸入に頼っている、原油の調達価格が下がるメリットもある。

本来なら、円高で利益となった業種が、そのメリット分を還元すれば、円高が日本にマイナスになることなどありえないのだ。

 

マァ、今の政府には、そこまで強制する権限はないので、円高利益は特定業種のポケットにしまい込まれてしまうが、俯瞰してみれば、円高は日本にプラスなのだ。

勿論、株価暴落の影響は、各企業にもマイナスになる。

しかし、所詮は株価。

下がることもあれば、そのうちに上がり出すこともある。

と、日本では鷹揚に構えておくことが可能だ。

 

ところが、元々経済が崩壊気味だった、隣国、韓国では事情が違う。

株価の暴落は、世界的に一緒だから、韓国だけのダメージではない。

しかし韓国は、株価だけでなく、国内通貨のウォンもまた暴落しているのだ。

ただでさえ先の見えない韓国経済に加え、日本と比べると話にならないほど、韓国の基礎経済力は脆弱だ。

株価とウォンの暴落が止まらないと、間違いなく韓国経済は破綻する。

 

今まで、反日を煽り立てることで、国民の不満を韓国内から日本に向けさせてきたが、もはや一刻の猶予も許されないほどの非常事態だ。

そう思って見ると、最近では我らの希望の星、文在寅も、日本批判を抑制している。

この期に及んで、必死に「助けて」秋波を送っている積りだろうが、時すでに遅し!

 

なのだが、ここまで韓国がピンチになると、日本では「韓国を救おう」とか「韓国は友好国」なんぞの世迷いごとを言い出す、妙な連中がシャシャリ出てくる。

絶対にそんな甘言に、騙されてはいけない、

このまま韓国には、ドッボ~ン!してもらおう。

それが今まで、日本に狼藉を繰り返してきた韓国が、自ら選んできた道だから。