昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

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黒川弘務の賭け麻雀騒ぎ

テレビワイドショーは、例によって例の如く、黒川弘務検事長の賭け麻雀を辛辣に批判している。

要点は二つ

 ・法の番人たるべき検察官が法律違反の賭け麻雀をやった

 ・自粛期間にも拘らず、三密の禁を破った

 

確かに賭け麻雀は、褒められたものではない。

しかし検察官と言えども、ストレスから解放されたくなる時はあるだろう。

そんな時に、仲間内で賭け麻雀をやったのなら、その後の人生の全てを棒に振るほどの事ではあるまい。

今回の黒川の賭け麻雀を、「例え1円でも賭ければ違法」と主張する「識者」がいた。

ならば問いたいが、

「貴殿はいかなる場合でも、道路交通法を順守しているか?」

運転手全員が、速度規制を厳密に守って走れば、あらゆる道路が渋滞となる。

さすがに警察も、取り締まる場合は、ある程度の速度超過までは許している。

しかし四角四面に法律を盾に取れば、ほぼ国民全員が罪に問われる可能性だってある。

 

僕がそんなことを思うのは、自分でも賭け麻雀の経験があるからだ。

しかもある時期はなり熱中していて、週に二、三回は雀荘に通っていた。

そんな時に、何も賭けずに麻雀をやるはずがない。

恥を掻きついでに告白すれば、興が乗った時とか、仲間の負けが込んだ時など、雀荘の営業許可時間外まで麻雀を続けたことも、しかも何度もある。

これもまた、警察に踏み込まれれば、麻雀店共々きついお叱りを受けただろうし、また社会的有名人だったら、タダ事では済まなかったに違いない。

今回の黒川の麻雀は、数千円から二万円ほどのカネが動いていたらしい。

ならばレートもまた、我々とほとんど変わりがない。

黒川の賭博性が我々程度なら、少なくとも賭け麻雀の経験がある人間には、正義感ぶって眦を決して黒川を非難する資格はない。

 

僕は思うのだが、口を極めて黒川を非難しているテレビ局では、一切賭け麻雀はご法度なのか、あるいはゴルフのベットも禁止しているのか?

ほとんどの企業は、勤務時間外の社員の行動を、厳しく管理しているわけではない。

社員のコンプライアンス意識に任せているのが実態で、麻雀をやろうが、チョイとお姉ちゃんを連れ込もうが、一々干渉はしない。

パチンコの換金だって、厳密に運用すれば法律違反のはずだが、警察も世間も、見て見ぬふりをしている。

これは大人の対応であって、マァ、大目に見ているのだろう。

 

それを黒川の場合は、間が悪いことに、地震の定年延長が話題になっている時に、悪戯をやっているのがバレてしまった。

その点では自業自得だが、退職金を貰ってはいけないとか、訓告では軽すぎると、一罰百戒のような要求はやり過ぎだ。

そんなことよりも、一番の問題点は、新聞記者と検察官の癒着だと思う。

黒川は、相手が身元が安全な馴染みの新聞記者だし、いつも最重要ゲスト扱いされることへの甘えから誘いに乗ったのだろう。

新聞記者の方は、黒川と麻雀をやった後、お互いの懇親のためとか言いながら、酒を飲み、口を軽くしたうえで特ダネをすっぱ抜こうとでもしたのだろう。

 

しかし黒川は法の番人としては、こんな癒着した関係を持ったことこそ、絶対に許されないし、黒川が辞職しなければならない理由だ。

そして同様に、社会の木鐸を以て任じる新聞記者が、取材のために癒着攻勢をしたことや、そんな取材を許してきた新聞社も、厳罰に処さなければならない。

非難を覚悟で言えば、あの程度の賭け麻雀は不問で結構だが、検察官と新聞記者の癒着は、絶対に許してはならない。