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バカ進次郎が決めたレジ袋有料化のアホさ加減

小人閑居して不善を成す!

小泉進次郎を見ると、まさにこの言葉がドンピシャリだ。

環境大臣として、何か成果が欲しかったのだろうが、やったレジ袋有料化は最悪だ。

これなら、テレビで自慢した「COP25で、真正面から石炭を取り上げたことが画期的で、世界から評価された」と、無邪気に自画自賛していた方が罪はない。

無内容で馬鹿げた自慢話だが、少なくとも日本に損害はなかったからだ。

 

しかしレジ袋有料化は、百害あって一利程度しかない。

小泉進次郎自身も「レジ袋有料化はCO2削減への効果は小さいが、日本人の意識が変わることが重要」と語っているほどだから、最初から一利狙いなのだ。

レジ袋反対の意見は、海洋ごみが生態系に多大な悪影響を与えているとのキャンペーンから、環境活動家を中心に始まった。

その最たるものは、

 1.海に流れたプラスチックは、マイクロプラスチックになる

 2.それを魚が食べると、海の生態系が壊れる

 3.海に流れ込むプラゴミでは、レジ袋が一番多い

との論理構成だった。

 

しかしこれは、科学的に証明されたものではない。

マイクロプラスチック論以前に、プラスチックに関しては、環境ホルモンや、塩ビの発がん性が指摘され、諸悪の根源と攻撃されたことがある。

ある触媒に存在する環境ホルモンが、男性を女性化させると実しやかに強調され、学校給食用機がプラスチックからアルミに逆戻りした。

塩ビは発がん性物質を含むと騒がれ、酒容器がガラス瓶に戻ったり、ラップフィルムが塩ビからポリエチレン化されたりした。

しかし時間がたった今では、環境ホルモンを問題視する人は一人としていない。

大半のラップフィルムは依然として使い勝手の良い塩ビ製だし、医療の点滴チューブに至っては、全部が塩ビ製のままだったが、がん患者が多発していることはない。

いずれも、科学的に根拠のない単なる風説を、大騒ぎしただけだった。

 

今回のマイクロプラスチック論も、全く胡散臭い。

更に決定的なのは、仮にこのマイクロプラスチックが事実としても、レジ袋が海に流れ込む確率はかなり低いことだ。

日本の場合、レジ袋はゴミ袋として再利用され、最終的にはサーマルエネルギーとして焼却されて処理されている。

実は、海洋投棄されているゴミの大半は中国が発生源であり、この対策はレジ袋有料化とは全く無関係の話だ。

 

そんなレジ袋有料化のマイナス部分の百害の方は、様々な識者が意見を述べている。

最初に、一時期エコバッグなどと持て囃されたマイバッグは、不衛生で武漢肺炎対策には却ってマイナスとの指摘がある。

店舗にすれば、マイバッグで万引きが激増している悩みがある。

一般家庭は、わざわざゴミ袋を買わなければならなくなり、実質的増税も同然なのだ。

しかも、生ゴミを焼却する時に、レジ袋が少なくなった分火力が不足し、石油を追添加しているなど、全く何をやっているのかと言いたい状況なのだ。

 

そもそも、本当にプラスチックゴミを減らすのなら、対象はレジ袋ではない。

もちろん、ついこの間、小池百合子も参加していた脱ストロー運動でもない。

やるのなら、脱トレイであり脱ペットボトルなのだ。

使われている量が桁違いで、同じ運動をするのならゴミ削減効果が全く違う。

しかしこの両製品が、脱プラスチック運動に取り上げられることはない。

何故なら、トレイを禁止すればスーパーマーケットの経営が成り立たないからだ。

様々な製品が売り出され、生活の隅々にまで浸透している水製品は、ペットボトルが禁止されるだけで、飲料メーカーには死活問題になる。

一般消費者もまた、トレイで小分けされた商品だから、必要な分量だけを購入できるし、おいしいペットボトルの水を冷蔵庫にため込み、好きな時に飲むことができる。

その両製品に目をつぶり、大した影響もないレジ袋やストローを攻撃目標にすること自体が、リサイクル運動の偽善性を表している。

 

そんな軽薄な運動の尻馬に乗り、レジ袋有料化でドヤ顔を決める小泉進次郎のアホさ加減には呆れるしかない。

今や小泉進次郎を、次の総理候補と考える人はいないだろう。

しかし小泉進次郎は、圧倒的に選挙に強い現職の政治家であり、且つ大臣でもある。

よりによって、そんな重職にある人間が「喋るだけ番長」だったとは。

「珍しいモノを見せて貰ってアリガトウ!」とでも言って諦めるしかない。