Twitterに、面白い投稿をしたバカ親がいる。
「うちの子の箸の持ち方がおかしいが、学校は何を教えているのか?!」
と、文句を垂れていたのだ。
SNS時代で、いろんな輩がこれを利用すると、時としてトンデモ野郎を発見する。
このバカ親も、そんなトンデモ野郎の一人だ。
こんなバカは分かりやすいが、バカを全く自覚していない、自称知識人、若しくは自称知識人グループも存在する。
社会の木鐸、オピニオンリーダーを自称していたはずの東京新聞や共同通信が、8月9日に配信したニュースがそれだ。
8月6日と9日に広島市、長崎市の両被爆地でそれぞれ開かれた平和式典での安倍晋三首相のあいさつの文面が酷似しているとして、被爆者から「何のために被爆地まで来たのか。ばかにしている」と怒りの声が上がった。
官邸のホームページに掲載された双方の全文を比較すると、両市の原爆投下からの復興を称賛した一文や、「広島」「長崎」といった地名などは異なるが、その他は段落数や構成、表現が同じ。結びの段落の言葉も「永遠の平和が祈られ続けている」「核兵器のない世界と恒久平和の実現に向けて力を尽くす」などと完全一致している。
どうもこのニュースは、安倍首相が手抜きで挨拶したと言いたいようだ。
しかしもしも、安倍首相が広島と長崎で全く違う挨拶をすれば、今度は重箱の隅をつついて、「一方で言ったことを片一方では言わなかった」とか「言い方に差がある」とか、別のクレームをつけるに違いない。
揚げ足取りもここまでくると、質の悪いモンスタ―クレーマーと認定せざるを得ない。
早速ネットでは、民主党政権時代の菅直人が、地名の部分だけを広島を長崎に変えただけで、あとは一言一句全く同じ挨拶内容が暴露された。
ヒダリ巻きお得意の「ブーメランがサヨク反日マスコミを直撃」と揶揄したものだ。
尤も安倍首相を、憲政史上最低最悪の宰相、ならぬ最小人物、菅直人と同じレベルと言い訳するのは安倍首相には失礼だし、名誉棄損にも匹敵する迷惑行為だ。
それよりも、今や名物記者望月衣塑子や上野実輝彦で、すっかりサヨク被れ新聞の悪名が定着したが、それでも一応は新聞社を名乗っている、東京新聞の問題の方が大きい。
記事の狙いが手に取るように分かるのは、東京新聞の底の浅さと、東京新聞が経営的にも思想的にも追い込まれていることの現れだ。
東京新聞は、何が何でも安倍政権の足を引っ張り続けることで、謂わば、ヒダリ巻き読者に特化して経営立て直しを図る、ニッチ戦略に社運をかけている。
しかし東京新聞が、そんなに挨拶の内容に拘るのなら、松井一實広島市長や田上富久長崎市長の毎年の挨拶にも、モンスタークレーマーぶりを発揮するべきだ。
また、今年は武漢肺炎のせいで人数が削減され、出番がなかったが、毎年登場する原爆被害者や、被害者に深く同情して涙せんばかりに熱烈に核廃絶を訴える男女高校生の挨拶もまた問題にしなければならない。
何故なら、諄々と演説する市長の演説も、眦を決して絶叫する被害者や高校生の演説も、内容は毎年、全く変わっていないからだ。
彼らは、「良し、今年は感動的なスピーチができた。次は一年後だ。そこでまた感動と拍手を嵐を巻き起こそう」と、自己陶酔するために一年間を過ごしたのではないか。
そう思うほど、毎年毎回、紋切り型の演説を繰り返している。
東京新聞が、こんな印象操作を繰り返しても、彼らが応援する愛しい野党の党勢拡大にも寄与しないし、消え去ったヒダリ巻き連中の再結集にもつながらない。
何故なら、読者がちょっとネットで調べれば、こんな「為にする情報」など、取るに足らないバカげたものと、すぐに分かってしまうからだ。
ヒダリ巻き路線純化で読者を増やし社業を立て直すのも、「立派な」経営判断だろう。
その結果は、毎年の東京新聞の発行部数を調べれば、誰でも知ることができる。
一番簡単な新聞社の評価は、発行部数だ。
東京新聞の政権揚げ足取り作戦が、社業回復に功を奏することを、外野席から祈念してやまない。