昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

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鬱陶しいし面倒だが、外出はマスク着用で

突然、ミズノマウスカバー事務局からメールを受信した。

タイトルは「ミズノマウスカバー抽選結果のご案内」で

「お客様が当選されました」と書いてある。

何でも5月28日、6月19日の申し込みで当選しなかった客を再抽選した結果、晴れて当選の栄誉に浴したらしい。

すっかり失念していたが、確か当時、ミズノマスクが大人気で、冷やかし気分で申し込んだことを思い出した。

すっかり不要不急に落ちぶれたマスクだが、それでも当選することはおめでたい。

 

しかしミズノの実態は、作り過ぎて売れ残ったので、その分を、恩着せがましく押し売りしようとの魂胆に違いない。

その証拠に、注文できるマスクの色は限定されているし、確か一人一枚か二枚だったはずが、六枚まで注文可能らしい。

今やマスクは、どこの売り場でも山と積まれている。

我が家の近所のラーメン屋が、店先に臨時のマスク売り場を設けるほどの叩き売り状態で、価格も暴落している。

ちょうどアベノマスク支給が決まった直後に、「中国でマスク生産に乗り出した」と大々的に発表したテレビ通販会社があった。

当初はにこやかに「皆様からの強いご要望にお応えして」と慈善事業のような宣伝だったが、日の追うごとに注文可能量は増え続け、それに反比例して価格は下がり続けた。

一攫千金を狙ったハゲタカどもの思惑が外れ、焦りまくり切羽詰まった売込み振りが、哀れを誘ったほどだ。

天下のミズノを以てしても、予定通りのマスク販売が無理だったほどだから、中小零細企業が売れないマスクの在庫の山に、悪戦苦闘していることは容易に想像できる。

栄枯盛衰もここに極まれり!

 

尤も巷では、すっかりマスク着用が市民生活に定着している。

もう10年以上前だが、アメリカで豚インフルエンザが大流行したことがある。

その時は、不要不急のアメリカ行きの自粛要請まで出ていたが、所詮は外国での流行病だったので、日本人の間では今回の武漢肺炎ほどの緊迫感はなかった。

そこで夫婦そろってのニューヨーク観光旅行を強行したが、驚いたことにアメリカでマスクをしているのは日本人だけだった。

テレビニュースでは「Swine Flu」を大々的に放送していたが、マスク着用のアメリカ人はゼロ。

アメリカ人に質問すると「マスク着用は重病者だけで、そんな状態なら外出はしないから、アメリカ人は屋外ではマスクはしない」と、妙に自信満々な説明を受けた。

 

ところがあのマスク嫌いだったトランプ大統領でさえ、人と接触する場面ではマスクを着用するように変わってきた。

アメリカ人も、武漢肺炎で世界一の感染者数と死亡者数を出したことで、マスクに対する意識が大きく変わったようだ。

 

風邪気味ならマスク着用が当たり前の日本は、元々マスクへのアレルギーが少ない。

そこに武漢肺炎の恐怖が植え付けられたので、今では人が集まる場面では率先してマスクを着用するし、むしろしていない人を見つけるのが難しいほどだ。

斯く言う当方も、マスクは苦手だし嫌いだ。

つけているだけで息が苦しくなるし、鼻息が荒くなると、眼鏡が曇る。

できれば御免蒙りたいのだが、買い物などでマスクをしていないと、周囲から刺すような視線を浴びるし、クシャミでもしようものなら犯罪者扱いされかねない。

 

そのため、万やむを得ず、外出の時にはマスクを持参し、人とすれ違う場面では慌ててマスクをつける。

そしてこの傾向は、武漢肺炎が完全に消滅するまでは続くに違いない。

そうすると、少なくとも来年の今頃までは、マスク持参の外出が半ば義務付けられる。

 

と言うことで、今回の在庫処分ミエミエのミズノマスクだが、思い切って二枚購入することにした。

価格は二枚で、送料込み2090円。

大して高値ではないが、よくよく考えれば安くもない。

微妙な価格だが、肌触りが良く洗濯が可能らしいので、来年までは使えそうだ。

イイ歳をして、ホリエモン百田尚樹のように、マスクは嫌いだと粋がって口喧嘩するのも大人気ない。

少々鬱陶しいが、マスク着用は公衆マナーと化している。

ならば、長い物には巻かれろ!だ。