昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

日頃の思いや鬱憤を吐露!無礼千万なコメントは削除。

百田尚樹ご乱心

百田尚樹は。アメリカ大統領選トランプが劣勢で、常軌を逸してしまったようだ。

 

百田は、アメリカ大統領選挙期間中、常にバイデン優勢を伝える日米の大手マスコミに抗して、

 「私は断言する。蓋を開ければトランプが圧勝する

と発信し続けた。

その意見は極めて少数派だったが、元よりトランプ大好きの当方には、大いに意を強くするモノだった。

そのため開票当日、わざわざ有料の「百田尚樹チャンネル」に加入し、百田中心の選挙速報放送を見守ったほどだ。

 

開票結果は、序盤から中盤にかけてトランプが優勢で、百田チャンネルの放送終了時点で百田は「トランプ勝利」を断言した。

風向きが変わったのはその後で、翌朝には激戦区の大半がバイデンに逆転されていた。

その後の経緯は良く知られている通りで、トランプは訴訟合戦に持ち込んではいるが、近々バイデンの当選が確定すると見られている。

ジョージアの再集計でも、バイデンの勝利は変わらなかった。

再集計さえされれば、必ずトランプが勝つと信じていたトランプ派にはショックだ。

 

百田はそんな事態に、全く納得がいかないようだ。

最近では、ことあるごとに「バイデンと民主党は大々的な不正選挙を仕出かした」と言いふらしている。

ただ百田の主張には、全く証拠がない。

且つ、本人もそれを認めている。

要は、バイデンがトランプに勝ったことを認めたくない一心なのだ。

ネット界隈には、こんな百田のご乱心を崇め奉る百田親衛隊が大勢いて、この連中が常に百田を煽り続けている。

 

その結果、百田は、自分が大勢に支持されていて、正しい意見を発していると勘違いしているようだ。

とうとう虎ノ門テレビで、まるで真偽不明の「ドイツでアメリカ軍が集計会社のサーバーを押収」と言い出してしまった。

またトランプには「元NY市長ジュリアーニシドニー・パウエルのような大物弁護士がついていて、彼らは証拠がないことは言わない」と言うが、こうなると「信じる者は救われる」新興宗教の世界だ。

 

当然ながら、これには批判が出てくる。

中でも一番鋭い批判は、百田のバイデン批判が、野党がこの間、安倍政権を攻撃し続けたモリカケ桜の論理と一緒ではないかとの指摘だ。

野党は、モリカケ桜に関して、一切の証拠も提示できなかった。

ひたすら「安倍は怪しい」ことを前提とした、週刊誌ネタなどの状況証拠を積み上げ続けただけだった。

三年以上もそんな無内容、無意味はことを繰り返した挙句、野党はドンドン信用を落としていった。

 

今回の百田が指摘している、バイデンと民主党の不正疑惑は、全てがネット経由の情報だ。

ネット情報は常に玉石混交で、どちらかと言えば、信用できるものよりも如何わしいモノの方が多い。

そのことは今回の不正選挙疑惑も一緒で、同じくトランプの熱烈応援団だったケント・ギルバードが、悉く指摘し、解説している。

 

百田は、自分の言動が野党のモリカケ桜や、韓国人の強制連行問題と同一視されることが我慢できないようで、大統領選の不正選挙問題は現在進行中だと強弁している。

既に証拠がないことが明らかになっているモリカケ桜とは違うと言いたいようだが、KAZUYAや和田憲治が指摘しているのは。百田が不正選挙があった訴える論理構成の方だ。

いみじくも百田自身がTweetしている

 ・証拠はない

 ・しかし自分は怪しいと確信している

 ・だから捜査と裁判で全てを明らかにせよ

との論理構成は、モリカケ桜を追及した野党と全く一緒ではないか。

 f:id:Sadda_Moon:20201120160443p:image

f:id:Sadda_Moon:20201120155817p:image

無論、疑問を呈する権利は誰にでもある。

百田が「納得できない」と主張するのは、それはそれで構わない。

しかし自分がそうする以上、安倍政権を攻撃した野党や従軍慰安婦をでっち上げた韓国を批判するのはダブルスタンダードになる。

しかも百田は、無責任な市井の徒てはなく、多くの媒体を使って自説を発信することを生業としている。

世間への影響力が、格段に大きい人物だ。

百田はこの間、韓国にも野党にも、人一倍厳しい姿勢の論客だった。

それと辻褄が合わないことに気が付かず、あろうことか、テレビで自説を声高に垂れ流すのは、評論家としては失格だ。

 

百田の政治姿勢に賛同してきた当方としては、ここまでのご乱心を見せられるのは残念でならない。

百田は一見すると豪放磊落を装っているが、自分に都合の悪い意見は次々にブロックするなどの、小心者の部分がある。

さすがに客観的状況が不利との自覚はあるようで、微妙に言い方をかえてはいるが、しかし、こんな首尾一貫しない態度をとり続けた百田は、評論活動はやめて、物書きに専念した方が良い。f:id:Sadda_Moon:20201120160514p:image