昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

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自分勝手な連中が増えている。

電車の中で、無神経に大声で電話をしている連中がいる。
電車に乗るや否や、すぐにメールに夢中。ただひたすら携帯電話とにらめっこ状態に陥ってしまう連中も多い。
全車両の半分くらいは、この手の人間で占められている。
最近はいい年をした爺さんやオバサンまで携帯電話を見つめている。
彼等は、自分が公共の場にいる事に全く気づいていない。というより、そんな周囲への配慮の意識が完璧に欠落している。周囲が不快感をもって自分を見ているとの客観的判断能力もない。

電車で化粧する女も然り。
一心不乱に口紅を塗ったり、白粉をパフではたいたり、とにかく自分だけの世界に入り込んでいる。
口をアングリとあけ、仰々しい機械で睫毛を巻き上げる光景は、滑稽さを通り越し、おぞましい域にまで至っている。が、本人は全く己の醜さに気づいていない。
この手の女性で、美しい人を見た事はない。心の貧しさの全てを顔に表してしまい、はっきり言えばブスである。

「他人の目を意識しない」などの生易しい状況ではない。
「周りに他人がいる事を全く考慮していない。」「周りが迷惑と思おうが、自分には一切関係ない」人種なのだ。
なぜこんな輩が輩出されたのか?
テレビゲームや携帯メール、ヘッドフォンステレオの流行と無関係ではないはずだ。
いずれも、他人とのコミュニケーションを不要とするものだ。
自分と機械だけでコミュニケーションが成立する。
その結果、他人とは口が聞けない。顔を合わせて会話する事が殊のほか苦手となる。
隣にいてもメールで連絡を取り合うような馬鹿げた光景が散見される事態となってしまう。
ヘッドフォンステレオの音が漏れ、不快な機械音が周囲に聞こえていても、自分さえ気持ちよければ知らんプリ。

各家庭が中途半端に裕福に成った為、子供たちに個室を与える事も、コミュニケーション下手人間を作り出してしまっている。
神戸酒鬼薔薇事件の犯人は、自分の部屋に解剖した猫の目玉などを収集していたらしいが、そんな異常に親が気がつかなかったのは、子供に遠慮して部屋に入らなかったからだろう。
昔は、兄弟はみな同じ部屋で成長したので、良きにつけ悪しきにつけ、兄や姉の影響を受けた。兄弟喧嘩をすると、殴っても殴られても痛い事が分かった。
また兄弟同士の無言の監視があり、ワルをすると、すぐに親に言いつけられてしまった。
僕も、兄がこっそり煙草を吸っていたのを母親にチクッた事がある。
結局、些細な悪事の段階でばれてしまい、とんでもない犯罪まで至らなかったケースが多かったはずだ。
子供の数が減り、過保護が故の我儘いっぱいの子供が増え、彼等は他人から干渉されるのを嫌い、マイペースでしか生きていけなくなっている。

他人への思いやりもなく、他人と協力して生きていこうとの協調心もない。
結果として、電車の中や公共の場で、大声で電話したり、平気で化粧したりする馬鹿者が登場してしまった。
情けない事この上ない。