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中国は共産党独裁統治しか方法がない?!

先週、一泊二日で中国に行ってきた。
場所は、観光地で有名な浙江省杭州市。
成田から毎日直行便も飛び、日本人の観光客も多い。
この地方は昔から美人の産地としても有名。
世界的な美女、「顰に倣う」古事で有名な西施の出身地、また蒋介石の出身地でもあり、今でも杭州大学の卒業生は役人が多い。
ここに、中国でも有数の名所の西湖がある。
畔には、文化大革命毛沢東に続くナンバー2だった林彪の別荘地もあったらしい。
せっかくの観光地への出張だったが、当方は当然ながら仕事で赴いたので、手配されたホテルの部屋は、料金にして約1万円近く安いレークビューの反対側。
窓から見えるのはホテルの駐車場と、他のマンションの窓ぐらい。

そこで一緒に仕事した中国人が教えてくれたが、中国の国内便はセキュリティチェックが極めて厳しいらしい。
実は、日本ではニュースにもなっていないが、直前にもハイジャックがあったとの事。
新疆ウイグル独立派の女性が、機内にガソリンを三本ボトルで持ち込み、トイレで火をつけようとする寸前に逮捕されたらしい。
最近では、中国の持つ国内矛盾がチベットでも噴出し、僧侶の大規模デモと当局による軍事弾圧が大ニュースになっている。
中国が安定した国になるのは、まだまだ気の遠くなるような時間が必要だろう。

しかし、実際に中国に行き中国人と話すと、この国を統治できるのは先進国的民主主義ではなく、やはり共産党一党独裁政治しなないのではと思ってしまう。
共産党独裁政治が、幾多の人々を苦しめている事は事実だろう。
しかし、15億とも20億ともいわれる人口を有し、広大な国土の中国に民主主義を持ち込んだ途端、一気に分裂国家になってしまう。
ユーゴスラビアの分裂が国際政治情勢を危うくしているが、中国のそれはそんなレベルではない。
難民が周辺諸国へなだれ込めば、日本だって対岸の火事ではなくなってくる。

中国は、共産党市場経済を主導するという、おそらく世界でも初めての試みを実行中だ。
こんな理屈にもならない政策が成功する確率はゼロで、後は共産党が次第に変質していくだろう。
それまでは、どんなに非人道的だろうが、共産党一党独裁政治を追認するしか方法がないと思ってしまった。