昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

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夏風邪

7月末に引いた夏風邪がなかなか治らない。

熱もないし、体の倦怠感もない。
日常生活で困っているわけではないが、ただ一点、咳きが止らない。
真夏の暑さの中で動き回った後、すっかりバテバテで冷房の効いた部屋に入った途端、激しく咳き込む。
どうも急激な気温変化に、対応できないようだ。
命に関わるような症状ではないので、自然治癒を待とうと思っているが、咳きをするのは結構体力を消耗する。

さりとて、最近の異常な暑さを凌ぐには、クーラーは絶対に欠かす事が出来ない。
クーラーの場合、その機能は単に温度を下げるだけではない。
室内の湿気を、取り除く事が含まれる。
その結果、不快指数は大いに改善されるが、部屋全体が乾燥してしまう。
そしてそれは、喉を痛めている夏風邪患者にとっては、決して良い環境ではない。

クーラーは地球環境面でも、かなりの悪影響を及ぼしている。
涼をとる手段で一番のエコ的なものは団扇。
これはエネルギー源が個人の人力であり、恩恵に浴する範囲もたった一人分と狭い。
扇風機になると動力源が電気に変わり、数人は涼しい思いが出来るが、やはり効果範囲は限定的だ。
しかしクーラーは否応なく部屋全体を冷やす為に、随分と無駄で不必要な空間をも冷やしている。
そして一番悪いのは、室内の熱気と湿気を外部に吐き出す事で部屋を冷やしているのだから、部屋にいる数人の為に不特定多数の外部の人が暑い思いを強いられる事になる。
理屈で考えても、クーラーは諸悪の根源のように言われる地球温暖化の原因の一つに違いない。
そんな反社会的な道具でも、現代人はクーラーのない生活は想像できない。

まさに悪循環!

黄昏ロートル企業戦士は、盆休みで休息中だ。
仕事を忘れ、来週からの英気を養っている。
しかし寄る年波には勝てず夏風邪を引いてしまい、且つなかなか直りが悪い。
それなのに、ガンガンとクーラーを効かした部屋でテレビを見ながら、まるで能天気にこの間世界中で発生した異常気象の災害を憂えている。

しみじみ、「自分が地球の害虫ダナ」と思ってしまう。