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霞ケ関カンツリー俱楽部は男女差別なのか

2020年オリンピックのゴルフコースに予定されている霞ケ関カンツリー倶楽部だが、ここにきてこのでの開催が、風雲急を告げている。

例によって目立ちたがり屋東京都知事小池百合子がイチャモンをつけたのだが、今回は小池の宿敵、オリンピック司式委員会の森喜朗が、最初の火付け役になったのが趣を異にしている。

 

森喜朗は、霞ケ関カンツリー俱楽部と選手村の距離を問題にしていたが、その後に登場した評論家の大宅映子、まるで存在感のない担当大臣、丸川珠代や、安倍晋三首相に至るまで、語る言葉は「霞ケ関カンツリー倶楽部が女子正会員を認めないのは、男女平等のIOC精神に悖る」というものだ。

とどのつまりこの連中は、「霞ケ関カンツリー倶楽部がオリンピックのゴルフ場になるためには、女子正会員を認めよ」とが主張しているのだ。

 

しかしこれは本末転倒ではないか。

霞ケ関カンツリー俱楽部が、オリンピック会場になることをお願いしたのなら、「新たに女子正会員の存在を認めること」をその条件とするのも分かる。

しかし現実は、東京都経営の若洲ゴルフリンクスが設備とスペースの関係で開催できないので、霞ケ関カンツリー俱楽部に白羽の矢を立てたものであり、では他のコースでと言っても、国際大会、就中オリンピック会場として相応しい所は、そう簡単に見つかるものでもない。

 

霞ケ関カンツリー俱楽部の正会員が男性だけなのは定款で決まっていることであり、もしもそれがIOC精神に反するのなら、最初から除外すればよかった。

しかし今までに何度も国際ゴルフ連盟が視察に訪れ、着々と準備作業が進んでいたはずなのに、突然の後出しジャンケンなのだから、霞ケ関カンツリー俱楽部が戸惑うのは充分に理解できる。

 

そもそも、私的な親睦団体、霞ケ関カンツリー倶楽部に、女子正会員がいないことが、何故男女平等の精神に反しているのか?

ゴルフのカントリークラブは、趣味のゴルフを通じて相互に親睦を深めるために、各々で同好の士が集まって組織されているものだ。

当然ながら、気の置けない仲間が、仲間内のルールで楽しめばよいのであって、メンバーでもない他人からとやかく言われる筋合いのものではない。

 

この手の話は、土俵に女性が上がれないのは男女同権ではないとの主張にも似ている。

しかしこれは、長年にわたって維持されてきた文化の部分だ。

例えば宝塚歌劇団には、女性しか在籍できない。

今はやりのオネエたちが、ぜひヅカガールになりたいと願ったとしても、それは許されない。

また男子トイレと女子トイレは、厳格に入り口が分かれていて、男女同権だからと言って、勝手に使用することは許されない。

オトコとオンナは全く平等であり、差別は良くないが、だからと言って何もかも、男女を同じ土俵に上げる必要などない。

 

実は既に世界的レベルで、日本の霞ケ関カンツリー倶楽部の名声は確立している。

今更オリンピック開催コースの肩書など、このゴルフコースには不要だろう。

僕は超名門コースの霞ケ関カンツリー俱楽部のメンバーには縁もゆかりもない。

しかしこんなオリンピックを人質に取ったような突然の横車には、断固として「それならよそのコースでどうぞ」と、親睦団体、霞ケ関カンツリー倶楽部に「オリンピックなど何するものぞ!」の、矜持と運営原則を墨守して欲しいと、密かにエールを送っている。