中でも玉川徹は、嚙付き亀のように条件反射的に、安倍晋三の政策にイチャモンをつけ続けている。
いささか旧聞に属するが、平和安全法制整備に関して、永世中立国スイスを例にとり、「安倍政権が徴兵令を考えていないとは言い切れない」と、将に言い掛かりとしか言いようのない暴論を吐いていた。
それがこの番組の中の、「玉川徹のそもそも総研」のコーナーだった。
最近玉川は体調を崩したらしく暫く番組を休んでいたが、今日はまた力み返って「果たしてアサド政権がサリンを使用したのは本当か?」を、このコーナーで取り上げた。
コメンテータは、自称軍事評論家の田岡俊次、ジャーナリストの春名幹男。
朝から胡散臭く、むさくるしい顔が三つも並んだ。(この部分は僕の主観なので参考意見)
玉川の「そもそもシリアでアサド政権が化学兵器を使ったのは本当か?」の問いかけに、田岡は
・戦況はアサド政権が圧倒的に有利なので、政権側にサリンを使用する理由がない
・使ったのは反政府側のウスラ戦線
・反政府側は2013年、トルコ国境付近でサリンを作っていた(トルコ政府から禁止された)
・シリア政府から奪ったものもあるかもしれない
・彼らは過去に住民を「人間の盾」に使ったほどの無茶苦茶な連中
・自分達の占領地域でサリンを使っても、何の不思議もない
・ウスラ戦線はサリンを「多分」持っている、持っていた可能性がかなりある
と答えた。
一見、専門家しか知らない情報とも聞こえるが、実際は田岡の推測のオンパレードでしかない。
ここでMCの羽鳥慎一が
・ではアメリカは、嘘をついて戦争を始めたのか?
・あるいは、何かの事実を曲げて戦争を始めたのか?
と質問すると、今度は春名が
・それはいずれも嘘だった
・アメリカは嘘をつく国だ
・トランプは直感が当たると自称し、その直感で攻撃を決めた
・今回も化学兵器使用のビデオフィルムを利用したもの
と解説したが、トランプの直感など、その情報源が本人でなければ怪しいものだ。
ここで羽鳥からの「では何故そんなことを?」の問いには、
・米中首脳会談の成果が期待できないので、国民の関心をシリアに変えてしまいたかった
・強いアメリカを証明したかった
・トランプはロシア寄りと見られているので、そうではないとアピールしたかった
と解説したが、ここまでくるともはや邪推の領域だ。
最後に玉川が
・国連で化学兵器査察を受けた後でも、充分に時間があった
・戦争を仕掛ける側の発表を信用してはいけない
・皆さんは、疑いの目でテレビを見て欲しい
と締めくくった。
言われるまでもなく、僕は疑いの目でテレビを見ている。
特にこの「羽鳥のモーニングバード」については、その政治姿勢は明らかに偏向していると思っているので、端から信用していない。
だから玉川徹、田岡俊次,春名幹男が、どれだけ唾を飛ばしながらシリアを擁護しても、ホンマかいな?との疑念が消えない。
国際情勢は魑魅魍魎で、何が真実で何が虚構なのかは、時間が経過しないと分からない。
しかしどう贔屓目で観ても、玉川徹、田岡俊次、春名幹男の主張は、彼らがそう思いたい願望を強く打ち出しているに過ぎない。
そんな訳で、今回の「玉川徹のそもそも総研」で役立った情報は、玉川の〆の言葉「疑いの目でテレビを見る」ことだけだった。
チャンチャンだ!