昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

日頃の思いや鬱憤を吐露!無礼千万なコメントは削除。

アメリカの食べ物事情

ホテルで日本料理の「Kaz」と中華調理の「Tonny Cheng」を紹介され、初日は中華を食べた話は先述した。

「では二日目はもう一つの方を」と思うのが普通だろうが、こんな所まで来て高い日本料理を食べる手はない。
そこでイタ飯でも探すが、なかなか適当な店がない。

旅先での食べ過ぎには用心しなければならないので、ここは一番DIM SUM「点心料理」を食べる事にした。
例の、肉饅頭みたいなヤツだ。

中華街の町外れ、最近出来た風情の瀟洒な店を発見。
中に入るとアメリカ人で満員、既に先客が席待ち状態。
待つ事10分程度で、やっとカウンターに案内された。

メニューを見ても専門用語が多いので、イメージが湧いてこない。
テキトーに幾つかの品を選んだが、食べると結構美味い。
店は大盛況で、あの鯨飲馬食のアメリカ人達が、一皿一皿がこんなに少ない食べ物に群がるとは、俄かには信じがたい。

アメリカ人は、無茶苦茶に脂っこいものや甘いものを、恐ろしい量食べるので、超チョー肥満体型のメタボデブッチョが多い。
老若男女を問わず、国中で昔の小錦みたいな200kg超の物体が、ノッサノッサと蠢いている。
骨格の違いだろうが、日本人はいくら食べてもあんな体型にはなれない。

一方では街のあちこちで、まるで修行僧のような苦悶の表情で、ランニングをしている輩も多い。
アメリカ人は、過食と健康志向、相矛盾する両方に異常な意欲を持ち合わせている。
そう思ってみると、健康志向アメリカ人の方には、点心料理が流行るのも肯ける。

腹八分目で、夕食終了。
フラフラと散歩しながら、ホテルに帰還。
ワシントンで出会うアメリカ人は、白人も黒人も知的な顔立ちが多い。
他の町に比べると、圧倒的に静かな雰囲気が漂っている。
アメリカ人と言えば、収入格差も激しいが、知的格差もまた大きい。
出来の悪いアメリカ人に会うとイラつく事が多いが、さすがにアメリカの首都、ここワシントンには、アメリカのエリート達が集結している(ような気がした)。

世界一うまいラーメンを求めて(その二)

H市から南に数十キロ。
ラーメン通には有名な町がK市。
インターネットでも、常に高い人気の店が競い合っている。

中でも全国区の大人気店が「大砲ラーメン本店」。
1月2日11時15分過ぎに到着。
既に開店済みなので並ぶ積りだったが、運良くすんなり座ることが出来た。
店内はほぼ満席。
「ラーメンは傲らず 高ぶらず いつも低きに身を置いて 「おいしい」の一言だけを喜びとして」
の能書きが泣かせる。
頼んだラーメンは昔風のコッテリ味、大砲ラーメンの原点らしい。
この地域で食したラーメンに比べると、味が垢抜けしている。
価格は500円と安い。
もっとも、二代目の当代もかなりの商売上手のようで、パンフレットでさりげなく、屋台から始めた先代と同じ味を、職人技で継承していると宣伝している。
テレビで取りあがられる機会も多い事から、全国各地から客が来るようだ。
12時前になると、玄関前には列が並び始めていた。

続いて、国道線沿いの丸星ラーメンにはしご。
店のすぐそばに「交通安全祈願、丸星ラーメン」の大看板がある。
この店は、トラック運転手御用達で有名になった。
看板にもその名残がある。
店先には、撮影お断りのラベルがある。
自動チケット販売で380円のラーメンチケットを購入。「安い!」
この店に来るのは今回で三回目。
ただし36年ぶりの訪問になる。
店の感じは、その頃と全く変わっていない。
入り口にはおでん釜がある汚い店だが、高菜漬けがタダ。
ラーメンとライスを注文する人が圧倒的に多い。
ラーメンスープには油分が分離している。
一見してコッテリ感が分かる。
一口食べると、「ウ・マ・イ!」と感心!
この味は、関東にはもちろんありえないし、この地域でも突出している。
同行の御仁も感激ひとしおで、友人の為にとお土産ラーメンを購入していた。

今回の世界一ラーメンの探索では、文句なしに丸星ラーメンが一番。
体に悪い事は分かっているが、こんなラーメンだったら毎日でも食べたい。
因みに同行の士は、「ここに転勤したい」と、丸星ラーメンの虜になったようだ。

世界一うまいラーメンを求めて(その一)

今年の年末と正月は、渡世の義理とやらで、H市まで出向いた。
この町は、遥か昔しばらく住んだ事があり、大変思い出が多い。
夜の8時過ぎに到着、名物ラーメンで腹ごしらえする事にした。
選んだ店は、最近でこそやや落ち目のようだが、五年程前には長蛇の列が連なっていた「一蘭」。
やや遅めの時間の所為か、はたまた最近味が落ちた所為かは分からないがすぐに席に案内される。
そこでやれ、麺の固さ、スープのコッテリ度、秘伝のタレの量、葱の種類等々、やたらと小難しいアンケートに答えなければならない。
一応、この地域特有の替え玉を注文すると、料金はおよそ800円。
まぁ、不味くはないが、感激するほどうまくもない。

今回の最終目的地は、そこから更に1時間ほどかかる田舎町。
この地は、H市時代を更に遡る事10年前まで我が青春の思い出が一杯の町だ。
そこには、当方が世界一美味いと信じてやまない伝説のラーメン屋がある。
そのラーメンを食べるのが、今回の旅で最大の楽しみだ。

期待に胸をときめかせてラーメン屋の暖簾をくぐったのは、2009年最後の大晦日
外には10人以上が並び、店内には40名ほどの客で一杯。
小さなメニューが壁に貼り付けてあるが、ラーメン以外にもチャンポンまで揃っている
賑わっているのだが、昔とはどうも雰囲気が変わっている。
何かがおかしい。
当方の注文は、無論「ラーメン!」
この店で、ラーメン以外を食するなんて邪道だろう。
何せ世界一うまいラーメン屋のはずだ。
しかし周りの客は、チャーハンだの、チャンポンだの、ラーメン以外を様々に注文している。
どうも悪い予感がする。

待つ事数分、当方注文のラーメンが到着。
早速備え付けの紅生姜を焼豚の上に載せ、いざ麺を掬い最初の一口。
まるで同窓会で、遥か昔に憧れていた女性に会う緊張と喜びが走る瞬間だ。
感想は、「ン~ッ、昔懐かしい典型的な豚骨スープの味」だ。
競争の激しい首都圏では味覚が切磋琢磨され、大体において人気店の味付けは大変濃い。
しかしこの店は、そんな新しい味からはかなり違う。
流行からは離れた味なので、恐らく他の地域では人気にならないだろう。
しかし当方にとっては、この味こそが長年恋焦がれ続けたラーメンだった。

そんなこんなで久しぶりに世界一と信じていたラーメンを味わったが、かえって時代の変化を感じてしまった。

「看板に偽り」があっても......

羊頭狗肉」は詐欺行為であり、超一流料亭だった「船場吉兆」は残り物の使いまわしが暴露され、結果的には店をたたまざるを得なくなった。
最近では食の安全意識が高まり、食べ物で看板に偽りがあると、世間から厳しく糾弾される。

と言うのが通り相場のはずだが、こんな常識は田舎の食堂にはまるで通用しない。

我が家のすぐ近くに蕎麦屋がある。
蕎麦屋のはずだが、丼物の出前がメインの商品の様だ。
10年以上前に奥さんと子供が出奔、その後一時期彼女らしき女性がウロウロしていたが、いつの間にか姿が見えなくなり、今や中年太りした御主人が一人で店を切り盛りしている。
近所の誼でその昔、我が家もその店からカツ丼の出前をとった事があるが、髪の毛が入ったものだったので、その後は遠慮して二度と注文していない。

この店には宣伝用の幟が置かれているが、その内容たるや実態とはまるでかけ離れている。
北海道産韃靼蕎麦粉使用
元祖○○○(町名)の◎◎◎庵
韃靼蕎麦
薬膳蕎麦
◎◎◎庵本舗
だって。

我が町の元祖たって、他に似たような店があるわけではい。
本舗たって、この店に続く他の店があるわけではない。
韃靼蕎麦と薬膳蕎麦が並んで表記されているが、一体どんな蕎麦なのだろう。
北海道産韃靼蕎麦粉使用の証拠があるわけでもなく、何よりこの店で蕎麦を食べている人を見た事がない。

近所中が、看板に偽りありと分かっているが、我が町では船場吉兆を追い詰めたような厳しい追及など全く見られない。
どう見ても衛生的にも裕福でもない冴えない御主人相手に、刺々しい批判を浴びせても大人気ない。
その店で蕎麦を食べなければ済む話なので、誰もが見て見ぬふりをしている。
これが近所づきあいなのだろう。

船場吉兆のように一流を標榜すると世間の目も厳しいが、我が町のインチキ蕎麦屋は、誰からも注目されず、まるで能天気にほとんど来客のない店を運営している。
こうして見ると、有名になってしまうと必ずしも良い事ばっかりではないと分かる。

ハンブルグ二日目の夜

二日目は顧客とハードネゴ。

顧客の方は、口を開けば「我々はGood partnerだ」と言いながら「ところで値段を下げろ」の一点張り。
当方、「これがBest price」と切り返し、埒が明かない。
「コンペティターはお宅に比べ20%安く、サービスもいい」
「ソンならそっちから買えば」
「いや、我々はPartnerだからお宅に頑張って欲しいのだ」
と、まるで論理的ではない。
双方、水入りで作戦タイムを取る事、五分間。
当方から、「分かった、もうお宅には最大限これだけしか売らない」と言うと、
「分かった。それ以上を勝ったら安くしてくれるか?」と来る。
「いや、お宅への販売量は最大限ここまで」と言い切ると、「では相談させてくれ」とまたも水入り。
結局は足して二で割るような結果になるのだが、奴らは交渉となると実に手強い。

一件だけの仕事だったが、昼食もとらずタップリ二時間かかった。

終った後はイタリアンレストランで会食。
最初は様々な物を注文し、皆でシェアしようとなったが、例によって大皿に大量の食物がドバ~ッと乗ってくる。
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「美味い、美味い」と食べていると一気に腹が膨れる。
メインはパスタを注文。
ナポリタンはないか?」と聞くと、「そんなのイタリア中を探してもない」と冷たい返事。
では「スカンピ入りの何とかスパゲッティ」を頼んだが、これが超大盛り。
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思わずたじろいだが、食べると美味い事。
結局スカンピも含め完食。
ホテルに帰る途中、歩くたびに胃の底にスパゲッティが落ちていく感覚だった。
部屋に着くや否や、早速胃腸薬を飲む。

ハンブルグの仕事はこれで終了。
明日は、午後の便でイギリスのマンチェスターに飛ぶ。

ゴールデンウィークは華のニューヨークへ

今年のゴールデンウィークは、世界屈指の大都会ニューヨークに来た。
おりしも豚インフルエンザ騒動の真っ只中なのでずいぶんと心配した。
飛行機の中ではおおよそ三分の一の人たちがマスク着用。
JALも「通常の二倍のマスクを準備しました」と胸を張っていた。

現地時間4月28日午前11時半(日本なら29日深夜0時半)にJFK空港に到着。
例によって事務処理能力の欠落したアメリカ人の所為で、入国手続きに時間がかかり、ホテルに到着したのが午後1時。
途中運転手に「豚インフルはどう?」と聞くと、「関心はあるが、ニューヨークじゃたいした事はない。メキシコに近いカリフォルニアは大変」とノンビリしている。
因みに豚インフルを英語でどう言うのか分からず、如何にも日本人らしく「Pig Influenza」と聞いたのだが、現地のテレビでは「Swine Flu」と表現していた。
それによると、画面一杯にマスク着用者が大写しになり、どこどこの学校が閉鎖されたとか、ニューヨークでもかなり神経質になっているかのような報道が流れていた。

ところが、ニューヨーク市内を散策すると、マスク着用の人なんか皆無。
どうも日本同様、アメリカのマスコミも悪乗り気味のようだ。
せっかく日本からマスクを持込んで来たが、これじゃ重装備して町へ出かけるのも憚られる。

と言うわけで、全く普通の格好で夕食に出かけた。
到着したばかりなのでヘビーな現地料理はお断り、ホテルに近いラーメン屋「めんくいてぇ」へ。
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ここは人気店らしく、日本人だけでなく結構アメリカ人が多いのに驚いた。
日本人の店員に「お勧めは?」と聞くと、「麺食いラーメンか豚骨ラーメン」と答えたので、それではメニューの一番上に書いてある麺食いラーメンと餃子を注文。
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味は、日本では中の下程度だろうが、海外で食べるラーメンとしては合格点。
大汗をかきながら食べ終え、満腹でホテルに引き返した。

初日のミッションは、時差ボケを解消する為に「ひたすら寝る」事。
早速、秘薬「Simply Sleep」を着服、旅の疲れも相俟って熟睡する事になった。
明日からは、ミュージカルにオペラにと、楽しいニューヨーク巡りが始まる。

馬鹿ヲンナ達のあきれた生態

サラリーマンの昼飯光景。
今日は何を食べようかとあれこれ考えながら、結局はラーメンライスとか焼き魚定食になってしまう。
同じ店に通う事も多いが、ささやかな冒険心でおいしい店でも探し出そうものなら、その日の午後は仲間達への自慢話に花が咲く。
典型的な小市民サラリーマンの密やかな楽しみだ。

ところで、その昼飯時には絶対に守らないといけない不文律がある。
できるだけ早く食べ終わり、すぐに席を立つことだ。
店にとってみれば、大して利益率が高くもない定食なのだから、回転率が勝負だ。
食べる側だってそれが分かっているので、食事が終ると爪楊枝を口にしながらすぐに代金を精算する。
安くてうまい料理を提供する店と、貧乏なサラリーマンの持ちつ持たれつの良い関係だと思う。

ところが、この素晴らしい関係が非常識な馬鹿ヲンナ達には通用しない。
うどんやラーメンを食べるのに、やたらと長い髪を気にしながら、麺を一本ずつ吸い込むように食べる馬鹿ヲンナがいる。
時間がかかる事この上ない。
食後は、サッと席を立つなんてまるで考えない馬鹿ヲンナ達も多い。
いつまでも、仲間内でペチャクチャしゃべりながら大笑いしている。

今日、僕の対面で700円の「中落ち丼」を食べ終わった馬鹿ヲンナは、あろう事か食後に本を読みだした。
人気の店なので、外で並んで待っている人がいる。
しかし、「そんなのカンケーない!」
ひたすら単行本を読み耽っている。
一体どういう神経をしているのだろう。
店の方も、客商売なのでなかなかモロには注意できず、わざとらしくお茶のお代わりやテーブルを拭いたりするが、肝心の馬鹿ヲンナは全く無視。

こんな無神経な輩はほとんどヲンナと相場が決まっていて、気に小さいヲトコ達には絶対に出来ない芸当だ。

こんなのが母親にでもなったら、勝手気ままな子供を育てるのだろう。
たかが昼飯なのに、気分が悪くなるような馬鹿ヲンナ達が多すぎる。