昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

日頃の思いや鬱憤を吐露!無礼千万なコメントは削除。

安倍首相辞任の衝撃

28日夕方の安倍首相の記者会見には、揣摩臆測が飛び交っていたが、その結末は「安倍首相辞任」。

可能性の一つとして予想はされてはいたが、特に有本香などは、任期を全うすると、元気よく発言して欲しいと、今後も安倍政権に期待すると語っていた。

やはり、安倍辞任劇は、日本列島全体を驚かせたと言えるだろう。

驚いたのは、日本だけではない。

世界中て、臨時ニュースが流され、辞任を惜しむコメントが溢れる。

過去の日本の首相で、ここまで国際的な影響力を持った政治家はいない。

 

辞任理由は「持病の潰瘍性大腸炎悪化で、責任を持って政治に取り組めない」なので、巷間伝えられていた「総理の健康問題」が本当だったことになる。

安倍首相は147日の間、一日の休みもなく武漢肺炎に立ち向かった

正直に言うと、武漢肺炎で打ち出した対策には不満な部分もあったが、それは野党や無責任テレビがガナっていた「PCR検査不足」などではない。

中国との貿易に目が眩み、習近平国賓来日中止をなかなか決断できなかったことと、中国人来日禁止措置が遅れたことに尽きる。

その他の、学校閉鎖決定も、緊急事態宣言も、結果として武漢肺炎の拡大を防いだ。

アベノマスクと揶揄され、悪評芬々だったマスク配布も、中国人を中心に買い溜めされていたものが一気に市場に供出されることになり、国民全部にマスク手当てが可能になった。

 

ただ国会の後半は、見るからに体調が悪そうだった。

我々は、安倍首相の体調不良が分かっていても、全く無内容な質問で吊し上げを続けた、野党の国会戦術を忘れてはいけない。

しかも、多くの野党議員やヒダリ巻き連中は、安倍首相の検査入院を面白おかしく冷やかし、罵倒し、最後は早期退陣まで迫っていた。

以前の会合で立憲民主党議員たちは、「安倍の健康障害を勝ち取るぞ!」「オォ~ッ!」とシュプレヒコールすら挙げていた。

こんな血も涙もない、気品の欠片も持ちあわえない連中が、日本の野党の実態だ。

 

国際舞台で存在感があった安倍首相なので、後継者が誰になろうと、トランプ、プーチンや諸外国のリーダーたちと、差しで話し合えるはずはない。

どれをとっても、「帯に短し、たすきに長し」だ。

 

ただその中でも、反日マスコミ一押しの石破茂だけはあり得ない。

この間のテレビ出演で、すっかりバカさ加減を再確認させた小泉進次郎も消しだ。

河野太郎は、女系天皇容認でミソをつけたし、総理を狙うには足場が不安定だ。

残るは、菅義偉官房長官岸田文雄、大アナ候補として麻生太郎の名が挙がっている。

 

僕は、消去法ではあるが、岸田文雄が一番妥当且つ穏当な後継者だと思う。

勿論、岸田が「決断できないオトコ」であることは覚悟の上だ。

しかし、七年半に亘った、安倍政権の後継者だ。

予てから安倍首相が禅譲を考えていたと言われる岸田が、最も座りが良いと思うのだ。

官房長官は、地味に政治能力は高そうだが、いかにも裏方風で、押し出しが弱い。

 

自民党員でもない身なので、投票権もないが、今後の日本政治の舵取りになる人を選ぶのだから、自民党議員には賢明な判断を期待している。

その上で誰が首相になっても、就任後は直ちに国会解散し、総選挙を決行して、新政権の信を問うて欲しい。

外交では成果が上がったものの、憲法改正拉致被害者問題も北方領土も未解決だ。

安倍首相にとっても、一番の心残りだろう。

野党は何にでも反対し、安倍政権の足を引っ張ることだけを政治目標にしてきた。

安倍首相の無念を晴らすために、次の政権は野党と正面切って選挙を戦い、勝ち抜いて欲しい。

 

ただ、誰が後継者になっても、韓国とは仲良くしないこと!

韓国は、この二、三か月間、ひたすら安倍首相の病状悪化と退陣を期待してきた。

安倍さえいなくなれば、日韓関係が改善できると期待していると聞こえてくる。

韓国に少しでも隙を見せると、なめられたり、タカラれたりの悪夢が繰り返される。

後継首相に対して、この一点だけは伏してでも、強くお願いしたい。

 

最後に蛇足ながら、安部首相辞任で、得意の「安部チャンとマブダチ」ネタが使えなくなることが残念だ。

アメリカ大統領選はトランプに勝って欲しいナァ

「地上最強の指導者決定戦」まで、残り二か月。

言わずと知れた、アメリカ大統領選挙だ。

現役チャンピオンはドナルド・トランプで、挑戦者はジョー・バイデン

勝った方が、人類絶滅につながりかねない、核兵器発射ボタンケースを握る。

世界一の権力者としての重責を担うストレスは大変なものと推測するが、そんな戦いに挑むのは方や74歳、もう一人は77歳と、もはや中期から後期を窺う高齢者だ。

孫と遊んだり日向ぼっこがお似合いの二人が、意気軒高と世界一の権力者の座を争う。

二人より若い当方は、信じられないバイタリティに呆れ果ててしまう。

 

しかし今年は、そんなアメリカのバトルを、いつになく関心を持って見ている。

結果次第では、アメリカの対中国政策が変わるかもしれないとの不安感があるからだ。

昨年末までの下馬評は、民主党の誰が対抗馬になっても、共和党トランプ圧勝だった。

様相が変わったのは、武漢肺炎の蔓延と黒人差別問題だ。

 

武漢肺炎については、台湾を例外として、世界の大半の国で封じ込めに失敗した。

だから総じて、各国の政権与党の評判は悪い。

世界レベルでは、重症者や死亡者の数が一桁以上少ない日本でも、野党やマスコミは安倍政権は武漢肺炎対策を失敗したと非難している。

ましてや、感染者も死亡者もダント世界ツワーストのアメリカだから、トランプ大統領のやり方を、アメリカ国民が納得しているはずがない。

更に黒人容疑者が、白人警察官に身柄確保される段階で死亡してしまった事件が、アメリカが抱える宿痾の病、黒人差別だと大騒ぎになった。

一部暴徒化したデモ隊に「法と秩序」を振りかざし、厳しく取り締まったトランプに対して、民主党とその支持者は、「トランプは差別主義者」と攻撃した。

この二つは、誰が対処しても解決できないほど難しい問題だが、政治は結果責任となるので、現職のトランプが批判されてしまう。

そのためトランプ支持率が急落し、最近までバイデンに10%近い大差がついていた。

反トランプを公言している、ABCテレビやワシントンポスト等の大手マスコミのアンケート結果を見る限り、もはや勝負はついたような報道ぶりだった。

 

これに対して右寄り論客、百田尚樹、有本香、ケント・ギルバードの見方は少し違う。

彼らは、「色々と言われているが、最終結果はトランプの圧勝」と見ている。

尤も、彼らの発言は

 ・そもそも反トランプマスコミのアンケート結果は信用できない

 ・四年前も同じ、ヒラリー・クリントン圧勝の予想だった

 ・現時点でトランプ支持者は沈黙していて、これがサイレント・マジョリティ

 ・バイデンは認知症患者との噂がある

 ・アメリカ人は強いリーダーを好む

 ・武漢肺炎を怖れて、地下室に避難したバイデンはリーダー失格

 ・バイデンや民主党の政策は全く具体性がない

 ・副大統領候補カマラ・ハリスは極左政治家

 ・今後三回の候補者討論で、バイデンの化けの皮が剥がれる

と、よくよく聞けば、実に根拠が脆弱で、単に「トランプに勝って欲しい」と願っているだけの、希望的観測に過ぎないのだ。

 

正直に告白すると、当方も「トランプが再選されればイイナ」と思っている。

それは今後とも、トランプに対中国強硬政策と、韓国・文在寅に対しての徹底的な是々非々路線を続けて欲しいからだ。

今迄の歴代アメリカ大統領の中で、トランプほど、日本と正面から向き合い、日本が抱える諸問題に理解を示した大統領はいない。

北朝鮮金正恩との米朝会談で、最初の議題として拉致問題を取り上げ、解決を促すアメリカ人など空前にして絶後だろう。

無論。ビジネスマン・トランプだけに、貿易問題や駐留米軍の費用負担では、日本に対して厳しい要求を突き付けてくる。

しかし立場を変えれば、それはアメリカの指導者としては当たり前のことだ。

それよりも、

 ・韓国の告げ口外交を歯牙にもかけず、日本寄りの判断を下す

 ・尖閣列島の領有権では、中国の主張を退け、共に日本領土を守る

 ・そして、世界に働きかけ、中国の不正について反対同盟を領導する

 ・拉致被害者の家族を励まし、横田滋さん逝去に丁重な弔意を表す

日本人として、そんなアメリカの大統領に、感謝の気持ちを持つのは当然だ。

と、そんな思いに駆られている。

 

確かに、アメリカ大統領はアメリカ国民が選び。我々日本人は高みの見物しかない。

また、いかなる結果も、それはアメリカ国民の総意なので、尊重せざるを得ない。

しかし、日本の国益を考えれば。ボケ疑惑はともかくも、不安材料一杯のバイデンではなく、「話せばわかる」トランプを、陰ながらも応援しなくてはならない。

いつもならスポーツ観戦のようにアメリカからの実況中継を見るだけだったが、今回はそんな訳で、今までにないほど強くメリカ大統領選挙結果を心配している。

 

日本の右派論客たちの予想は、単なる希望的観測に過ぎないが、それが11月に現実になれば、大変うれしく、且つありがたい。

そうなった暁には、安倍首相と政権与党に成り代わり、日本の片隅で日の丸の旗を振って、トランプ大統領再選を祝福する積りだ。

武漢肺炎を乗り越えて

どうも、武漢肺炎ってヤツが、よく分からない。

4月緊急事態発令の頃は、「罹患したら死ぬ」みたいな恐怖感でいっぱいだった。

連日の報道は、

 ・アメリカ、ヨーロッパでパンデミック

 ・日本の感染者が激増

 ・マスクも消毒薬は、どこでも買えない

などと、不安感を煽るものばかりだった。

ところが、外出自粛や三密防止の効果と言われているが、6月になると感染者数が激減し、やっとのことで緊急事態が解除された。

 

そこで全国的に、「サア今から経済活動を再開するぞ」と意気込んだところ、その直後から、首都圏だけでなく、地方でも感染者数が激増し始めた。

すると、

 ・これは、PCR検査を増やした結果の必然で、

 ・死者数、重症患者数は増えていない

ので、ジタバタする必要はないと解説され、8月には政府肝いりのGo toキャンペーンも始まったが、その重症患者数も増え始めた。

 

とにかく諸説紛々だ。

人によって、悲観的な意見もあり、楽観的意見もある。

悲観派の右代表は地上派テレビで、「二週間後は大変なことになる」と脅し上げる。

一方の楽観派は一部の識者たちで、「ウィルスが弱毒化している」とか、「理由は不明だが、日本人や東アジア系は症状が軽い」などと主張する。

また武漢肺炎の死者と、交通事故の死亡者や自然死する死者数と比較して、「武漢肺炎なんか恐れるに足りず」との意見も聞く。

このまま経済活動が停滞したままなら、経営難から年末には自殺者が激増して社会不安になるから、東京都の自粛要請などとんでもないと見る人も多い。

 

小説家の百田尚樹が、8月18日の虎ノ門ニュースで、突然経済優先を言い始めた。

それまでの百田は、武漢肺炎対策最優先で、とりわけ政府の中国人入国禁止措置が遅れたことが武漢肺炎蔓延の原因と、政府批判の急先鋒だった。

当然のようにこの変わり身に対して「いつの間にか変節」と批判が集中したが、本人は「1~2月と今では、事情がまるで違う」と言い訳していた。

百田は、

 ・武漢ウィルスが消え去ることはない

 ・しかし武漢肺炎での死亡者は決して多くはない

 ・日本人は奇跡的に武漢ウィルスに耐性が強い

 ・だから過剰に心配する必要はない

 ・むしろ経済活動を再開するべきタイミングだ

の意見だ。

 

上念司は当初から「武漢肺炎は単なる風邪」説で、経済優先を主張していたが、世界中が大騒ぎする事態の中では劣勢で、百田からも批判されていた。

そんな経緯から、上念は百田の路線変更が気に入らない。

 ・さんざん文句を言っていながら、ここに来て自分と同じ意見のヤツが出てきた

 ・当初は分からなかったのだから、誤りを改めるのは良いことだ

 ・しかし一言くらい、謝罪か断りがあって然るべきだ

と、暗に百田に対して当てこすった。

この辺は、膨大なネット民の囲い込み合戦で、自分の影響力を強めたい右派論客同士の、勢力争いの意味合いが強い。

尖った連中は、ヒダリ巻きだけでなく、右寄りもまた内ゲバを繰り返す。

 

ネット情報だが、岡田晴恵尊師の下「PCR検査スルゾ、スルゾ」と、PCR真理教の上祐史浩と言われていた玉川徹もまた、シレッと趣旨替え、衣替えしたらしい。

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霊験あらたかな岡田晴恵尊師!他に適当な写真がなかっただけで他意はない(積り)

しかも、他局出演中の橋下徹に、番組MCの羽鳥慎一がメールする小細工まで仕込んで、「1億何千万人日本国民全員に検査など言っていない」と言い訳している。

しかしネット社会では、途端にツッコミが入る。

「確かに1憶何千万の数字は言っていないが、国民への全数検査とは言ったぞ」と、タマカワの意見が放送された日まで特定して晒される。

「PCR検査が問題解決の一丁目一番地」は、テレビ朝日と岡田尊師、上祐タマカワがマントラのように呻いていただけに、ここで黙って方針変更するのは無責任だ。

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PCR真理教活動家、タマカワ!

 

早い話が、何が何だか分からない。

しかし、経済が回らなければ、日本は沈没する。

こんなご時世に、武漢肺炎真っ盛りの海外に出かける必要はないが、日本人の死者数が少ないのなら、割り切って普通の生活をするしかない。

やるべきは、マスク着用と手洗い、そしてイソジン吉村ご推薦のうがい。

政府や自治体は、とにかく患者用ベッドと医療体制の確保。

罹患するところまではやむを得ないので、その時に治療を受けることができればOKと割り切ることにしよう。

韓国発悲報と朗報

韓国発ニュースで、悲報と朗報の両方が齎された。

 

先ずは悲報の方から。

24日中に韓国から来るはずだった、GSOMIA破棄の連絡がなかった。

協約上は、破棄する側が90日前に、事前通告するようになっているらしい。

見栄と外聞が何より大事な韓国にとって、昨年大見えを切ってGSOMIA破棄通告したのに、途端にアメリカから大目玉を食い、大恥をかいた屈辱の思いがある。

 

あれから一年、復讐心に燃えた韓国は、今年こそGSOMIA破棄を通告してくる。

そんな期待感を持って、8月24日(正確には25日早朝)のニュースを聞くと、韓国から何の連絡もなかった由。

 ・オイオイ、拍子抜けじゃないか、韓国。

 ・ここは、エラが張って四角い顔つきの多い、韓国人の意地を見せてくれよ。

 ・韓国をホワイト国から除外した日本が憎くて仕方がないんだろう?

 ・日本は、慰安婦問題を謝罪し、未来永劫賠償金を支払うべきなんだろう?

 ・徴用工(募集工)問題で日本企業を財産を差し押さえ金化する積りなんだろう?

 ・敵国の日本製品不買運動は、絶対に続けるのだろう?

だったら、アメリカの意向など無視して、日本との断交覚悟でGSOMIA破棄へ突き進んでくれよ。

腰砕けになった韓国を見て、「オレは待ってるぜ!」(石原裕次郎調で)と、残念至極の思いに駆られてしまった。

 

しかしさすがに韓国、単に当方を、失望させるだけの国ではない。

その前に、キチンとバランスを取り、けじめをつけてくれていたのだ。

それが、習近平の韓国訪問決定のニュースだ。

 

中国外交トップの楊潔篪共産党政治局員と、徐薫韓国国家安保室長が釜山で会談。

武漢肺炎が収まり次第、習近平国家主席訪韓する」ことで合意したらしい。

二人の高官の名前は漢字で書くとカッコいいが、カタカナ表示はヨウ・ケッチとソ・フンで、何とも頼りないし、会った場所も、ソウルからはるか離れたプサン

更に、「武漢肺炎が収まったら」の注釈付き。

決して安心はできないが、それでも二人してにこやかな表情で写真に納まっているので、これにて韓国のレッドチーム入り確定と思って良いだろう。

これは、日本にとっては間違うことない朗報だ。

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両国高官の晴れ姿

 

米中激突の中で、世界中がその成り行きと、アメリカ大統領戦の結果を注目している。

下手に旗幟を鮮明にすると、一方から敵対勢力と見做され、とんでもない仕返しを受ける可能性があるからだ。

日本や台湾にとっては、アメリカを振って中国につく選択肢はあり得ないし、今までの韓国だったら、自由民主主義国側と連携するのが当然と思われてきた。

しかし今の韓国は、小林旭の名曲「北へ」の歌詞通り、「オレは明日もまた、北へ流れるゥ~」の文在寅が大統領だ。

 

文在寅は、今度のアメリカ大統領選挙では、バイデンが勝ち、トランプが負けると踏んでいるのだろう。

この時点で世界に先駆けて、孤立無援になっている中国に秋波を送った。

しかしアメリカの対中国強硬姿勢は、むしろ民主党も含めたアメリカ議会の方針だ。

仮に大統領が変わっても、中国強硬策が変わる可能性は低い。

しかも、もしも文在寅の思惑が外れて、トランプが再選されでもしたら、韓国は裏切者第一号として扱われ、悲惨な未来になってしまう。

 

しかしこれが「外交の天災」、もとい、やはり「天災」、文在寅の面目躍如だ。

香港国安法で、ウィグルで、武漢肺炎で、世界中から嫌われ者になり、中国国内でも批判の声が上がっている習近平との会談を、世界に先駆けてセットしてしまった。

ここまでやると、もはや後戻りはできない。

 

失政に次ぐ失政で、文在寅の韓国国内の支持率は、大統領就任以来最低の40%を下回る状況らしい。

この4月の国政選挙で、与党「共に民主党」が圧勝し、文在寅の支持率が70%を超えていたのに、見るも無残な人気凋落ぶりだ。

支持率が39%あれば大丈夫と思うのは日本的感覚で、韓国では既に警戒レベルを超えた三峡ダム状態で、いつ決壊してもおかしくないと見られている。

しかし一方では、文在寅は韓国の司法を完全に抑え込み、共産主義国家の独裁者のような権力を手にしている。

 

だから文在寅は、己が信じて進む道を妨げるモノなど、蹴散らせば良い。

ひたすら、北と宗主国様への従順さを示し続ければ。その両国が、何とか大統領退任後の面倒を見てくれる(かも知れない)。

今さら、アメリカや日本を頼るなど、不屈の人権派弁護士、文在寅には似合わない。

共産主義者にしてチュサッパ闘士の文在寅が、生きていくことができるのは、北の将軍様の配下か、あるいは宗主国皇帝様の奴婢生活しかない。

行け、我らが文在寅

河野太郎、終了のお告げ

正直に告白するが、河野太郎に期待していた。

特に外相として、毅然として中国、韓国を相手に日本の主張を伝える姿勢が、歴代外相に比べても新鮮で、日本の外交が変わると思わせた。

防衛大臣としても、唐突に秋田県沖シーショア計画を白紙に戻したが、コストと効果を比較した上で、批判を恐れず自らの責任を明示した方針変更の説明だった。

万事公論に諮る政治家が多い中で、自分の意思を強くアピールする姿は傑出していた。

 

河野太郎に関しての不安の一つが、派閥内での評価が散々だと言われてきた点だ。

しかしこれも視点を変えれば、派閥政治にがんじがらめに縛られた、従来型政治家ではないとの好意的な見方にもなる。

自民党総裁選の泡沫候補としか見られなかった小泉純一郎が、「自民党をぶっ潰す」と絶叫したら、総裁になった時代だ。

派閥の応援がない河野太郎でも、やり方次第ではダークホースにはなりうる。

そんな気持ちで、少し応援をしていた。

 

もう一つの不安は、オヤジが反日政治家として悪名を残す河野洋平だという点だ。

政治家、河野太郎にとっては、一生付きまとうハンディキャップだが、息子の方はこの間「オレはオヤジとは違う」と言い続けたし、世間も「そうかも」と思い始めていた。

 

しかし河野太郎は、そんな高評価を一瞬にしてゼロ、いやマイナスにまで落としてしまう失言を仕出かした。

それが、「日本は女系天皇を認めるべき」との発言だ。

しかもこれは、たまたま口が滑ったチョンボで喋った代物ではない。

予てからの、河野太郎の持論らしい。

これで河野太郎の、総理大臣の目は消えたほど重大な、間違った歴史感覚だ。

 

日本人の天皇に対する思いは、敢えて分ければ二つある。

一つは、二千年続いた天皇家への無条件の敬慕の情だ。

理屈ではなく、ただただ、日本国象徴としての天皇陛下を、心から敬う気持ちだ。

大半の日本人は、こんな思いを持っていることに、何の疑問も持たない。

 

もう一つは、天皇大東亜戦争の最高責任者であり戦犯なので、その責任を問うべきとの見解だ。

しかし、「天皇制」なる言葉を作り出し、制度のとしての天皇を廃止するべきと主張してきた共産党でさえ、日本国民の中に定着している天皇への気持ちを無視できず、今では条件付きながら天皇の存在を認める方向に変わっている。

 

そんな中で、河野太郎は「天皇制」を維持するためには、男系に拘るのではなく、愛子様を含めた女系も選択肢と言っている。

先ず、女性天皇女系天皇は全く違う。

日本の歴史上、女性天皇は八人いるが、それは全て男系の女性天皇だ。

女系天皇は、二千年の天皇家系図に、一人として存在しない。

河野太郎は、男女同権の世の中で、なかなか男性が生まれにくい天皇家のことを考えれば、女系天皇天皇家を存続させる方が現実的と思っているようだ。

しかし、もしもそうして天皇家を存続しても、その瞬間から、それは二千年続いてきた皇統ではないことを理解していない。

 

我々日本人は、「お天道様が見ているから」と悪事を働くことを躊躇する。

我々日本人は。常に身を清め清い生活をしたいと思っている。

我々日本人は、何かと接触すると、その部分が穢れると思っているので、外国人のような握手やハグ、キスを嫌い、お辞儀で親愛の情を示す。

これは、日本人の共通の行動パターンだが、本人はまるで無自覚ながら、全て日本神道の教えだ。

日本神道は日本人の心の支えなのだが、その日本神道の総元締め、シンボル的存在が天皇家の存在で、且つそれは男系天皇によって守られつ続けてきたものだ。

そして日本神道こそ、全く知らず知らず、気が付かないまま日本人のDNAとして埋め込まれた、日本人のアイデンティティそのものだ。

 

天皇家を存続させるために、女系天皇を認めるのは、過去の天皇家の歴史を全て否定し、天皇家天皇家でなくなることを意味している。

日本人が考えなければならないのは。「どうすれば男系天皇を維持できるか」の一点に尽きる。

短絡的で安直な女系天皇容認を持ち出した時点で、日本国総理大臣、河野太郎はあり得ない。

自民党議員、河野太郎は終わった。

有田芳生と篠原常一郎のバトル

Twitterでの他人の喧嘩は、傍で見ていると結構面白い。

 

最近楽しませてくれた百田尚樹橋下徹の罵り合いは、橋下が中国派自民党議員、二階俊博幹事長を持ち上げ、百田がそれに噛みついたことが発端だった。

橋下は年配者の百田を「ボケ」「政治の素人」と罵倒したが、百田から「二階が日本のためになった具体的例を挙げろ」と反論された途端に、貝になってしまった。

我々だって、昔懐かしい派閥の調整役として、自民党内で二階が隠然とした力を持っていることは知っている。

日本中が習近平来日拒否や、香港国安法への抗議で盛り上がった時、二階は異様なほど卑屈に中国に阿ていたことも分かっている。

中国様最優先の政治姿勢の結果、二階の地元にパンダが八頭もいることも知っている。

 

だからこそ百田は、二階を評価する橋下が許せず、Twitterで論戦を仕掛けたのだ。

Twitterディベートでは、沈黙は敗戦を意味する。

橋下もそんなことは分かっているはずだが、それでも百田の質問に対して、二階が果たした日本への功績を思いつかなかったのだろう。

どうやらこのバトルは、橋下の戦意喪失による、百田のTKO勝ちで終わりそうだ。

 

ここに来て、有名人バトルの第二弾が勃発している。

こちらの対戦相手は、立憲民主党有田芳生議員と、評論家の篠原常一郎だ。

共に元日本共産党員で、しかも二人共、路線対立で共産党内で査問され、追い出された似た者同士で、少なくとも10年前までは、北朝鮮拉致被害者救済で協力関係だった。

篠原に言わせると、その後の有田の行動は明らかに変節し、被害者救済より北朝鮮との国交回復優先となったので、今では完全に袂を別っているらしい。

 

今回のTwitterバトルは、有田が拉致被害者の家族の一人に「恩を仇で返すな」と恫喝したことが発端だが、現状は篠原の一方的攻撃に、有田が無言で耐えている状況だ。

拉致された兄を救いたいと運動していた救う会副会長の藤田隆司氏は、一時期、有田が作った別組織の(有田版)拉致被害者の会に参画したが、国交回復優先方針に違和感を持ち脱会して以降、有田とそのグループから批判が強まったらしい。

その集大成が、有田の「恩を仇で返すな」発言で、この国会議員にあるまじき暴言に怒りを覚えた篠原が、有田の旧悪を暴露する形で公開質問状を叩きつけたものだ。

篠原の質問は

 ・2012年に有田がビザなしで北朝鮮を訪問した目的(民主党の事前了承もない)

 ・有田の私設秘書だった息子が、単独で北朝鮮を訪問した目的

の二点を公表せよだ。

これについては、ビザなし渡航を得々と自慢する、有田の肉声テープまで暴露された。

 

ところが、有田も、所属する立憲民主党も、そして「社会の木鐸」のはずの日本のマスコミも、この件に関して、徹底的に無視、「報道しない自由」を決め込んでいる。

自分たちは「モリカケだ」「桜だ」と言い掛かりをつけ、被疑者に立証責任があり、説明責任を果たせとガ鳴り続けていたのに、自分たちへの疑惑には知らん顔を決め込む。

有田も立憲民主党も、誠に卑劣極まりない。

 

因みにTwitterで、「有田議員の訪朝目的は何?」のアンケート調査が行われていた。

 1.工作員として北朝鮮からの極秘指令

 2.純粋な観光と日朝友好

 3.日本の国会議員として拉致被害者の救出

 4.その他

の、四択だ。f:id:Sadda_Moon:20200823184217p:image

当方は、「正直者」の有田議員を「信じる」ので、皮肉を込めて2.をポチッ!

ところが結果は、1=95%、2=2%、3=1%、4=2%。

国会議員としての有田の、如何にも胡散臭い働きを評価している人が、「当方も含めて」3%もいるのが驚きだ。

 

有田は横田滋さん死亡後に、急に横田さんとのツーショット写真を公開し、記者会見で安倍首相を批判する連中を反批判した恵さんの弟、横田哲也さんを詰った。

拉致被害者の会分裂を、画策したとも言われる。

篠原の公開質問に対しても、不法手段を講じてまで北朝鮮を訪問した目的を明かさないし、息子の訪朝は観光目的だったと嘘をついている。

昔から、サヨク暴力集団、シバキ隊との関係も疑われている。

 

そして何よりも、あの眼付きだ。

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活動家議員、有田芳生センセエ

人を顔で判断してはいけないと言われるが、眼付きは別だ。

眼(メ)は心の眼(マナコ)也。

人間の品性は、眼付きに現れる。

 

篠原は逃げ回る有田に、YouTubeの連続投稿で追及の手を緩めない。

有田が一日も早く説明責任を果たし、篠原の疑問、疑念が解消されることを願ってやまない。

よく分かる(かも知れない)蒋経国と李登輝

退屈講座の第9弾

 講座 李登輝を世に送り出した蒋経国

 副題 本当の台湾の偉人たち

 

台湾の李登輝元総統が、97歳で天寿を全うした。

大往生だろうし、故人の生前の業績を考えれば、日本の正当な保守勢力の全員が、衷心から哀悼の意を表したのも当然だ。

 

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日本から葬儀に出席した、森喜朗元総理大臣の弔辞も心打つものだった。

森元総理は、現職中は散々な評価だったし、東京オリンピックを巡っても、ミドリのタヌキによってすっかり悪役に仕立て上げられたが、死を覚悟したガン闘病の「遺書」を書いて以降、吹っ切れたような活躍ぶりで評価が鰻上りだ。

今回の李登輝元総統の葬儀でも、森元首相はその存在感を十二分に発揮した。

 

その李登輝元総統と日本の関わり合いは、テレビでも新聞でも数多く語られた。

日本文化への造詣も深く、何よりも日本人に対して、「もっと自信を持て!」と叱咤激励する、稀代の親日政治家だった。

 

1970年代前半、台湾はアメリカと日本の両国に、手酷い政治的裏切りを喫した。

中国本土への反攻計画も頓挫し、腸が煮えくり返るほどの悔しさを味わったはずだが、その後も国家として地道に、且つしたたかに、中国に対峙する姿勢を堅持した。

その後、中国共産党覇権主義が露呈し、中国の危険性への認知度が増すにつれ、国際世論が反中国に変わり、その分、台湾の国際的地位と信用も回復している。

今回の武漢肺炎の見事な封じ込め政策からも、台湾の民度の高さが知れ渡った。

そんな民主主義国家、台湾の誕生と成長に、李登輝が果たした役割は、言葉では言い尽くせないことを、台湾人だけでなく世界中の人々が知った。

台湾の民主主義は、李登輝の強い信念とリーダーシップによって実現し、定着した。

 

李登輝の前に李登輝なく、李登輝の後に李登輝なし!

 

李登輝は、台湾だけでなく、世界レベルで不世出の大政治家だった。

その李登輝は、一体どのようなプロセスを経て、台湾の指導者になっていったのか。

それは、中華民国三代目総統。蒋経国の存在抜きには語れない。

 

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蒋経国は、台湾国民党初代総裁、蒋介石の長男だが、万事派手だった父親に比べると地味な存在で、日本ではあまり知られてはいない。

しかし李登輝蒋経国を「政治の先生」と、深く尊敬していた。

あの李登輝が尊敬するほどの人物なのだから、それだけで、蒋経国の偉大さを推し量ることができるが、この二人が知り合ったのが、蒋経国暗殺未遂事件への李登輝関与の有無を調査することだったのが面白い。

 

蒋介石は、中国本土で共産党との内戦に敗北し、追われるように台湾に逃げ込んだ。

蒋介石と国民党にとっては、尾羽打ち枯らした逃亡劇で、ここでアメリカの庇護がなければ、一気呵成に中国共産党に攻め滅ぼされていたに違いない。

しかし、米ソ対立の国際社会のバランスの中で、兎にも角にも蒋介石は、反共のシンボルとして、台湾で中華民国政府を樹立した。

日本での蒋介石の印象は、戦後処理の賠償金を辞退した気骨の政治家ともとられ、韓国のタカリ体質と比べて、その潔さに好感を持たれている。

しかし台湾の現地住民にとっての蒋介石と国民党は、占領軍であり、またその過程で台湾の現地住民を大量虐殺している、裏のある政治家と政党でもある。

 

その長男、蒋経国は、蒋介石の死後、ワンポイントリリーフを経て第三代中華民国総統を継いだが、何と蒋経国はモスクワ留学中に共産主義者として活動していた。

父親は、国共合作で一時的に中国共産党と手を組んだものの、根っからの反共主義者で、最後は熾烈な内戦で共産党と戦った。

その息子は、バリバリの共産党活動家だっただけではなく、レフ・トロツキーに心酔し、「中国のトロツキー」とまで呼ばれていた。

トロツキーは、レーニンと並ぶロシア革命の大立役者だが、後継者争いで政敵スターリンに敗北し追放され、最後は亡命先のメキシコで暗殺された革命家だが、その路線はスターリン以上に過激な共産主義世界革命の実現だ。

スターリン以降の共産党内では、トロツキーの考えは異端、反革命と定義され、トロツキストと言うだけで粛清の対象とされた。

日本でも、共産党に除名されたトロツキスト集団は、その後反代々木系極左過激派と称され、現在の中核派革マル派となっている。

蒋経国は、そんな中核派革マル派と同じ考えの持ち主だったのだ。

 

父親が中国共産党を弾圧し、本人はスターリンの政敵トロツキー派だったために、蒋経国共産党内でも辛酸をなめたが、中国帰国後、蒋介石をサポートする立場となった。

国民党員となった蒋経国は、当然ながら中国共産党とは敵対し、台湾への移住後は秘密警察を使って後継者争いの政敵を追い落としたりもした。

またニクソンが米中国交を回復した時の実質的台湾トップリーダーだったが、その危機を国内投資充実で乗り切り、中国本土からの台湾独立機運を確実なものにした。

その蒋経国が、元は学者だった李登輝を政治家として高く評価し、台北市長、台湾省主席、そして国民党副総統にまで抜擢した。

後に李登輝が台湾独立を主張し、台湾と中国は不倶戴天の関係になるが、その切っ掛けは、国内経済を立て直した蒋経国のリーダーシップと彼が実行した政策からだ。 

キリスト教伝道師になる積りだった李登輝は、副総統就任を固辞したと言われるが、総統就任後には、徹底的に政敵を排除、追放しているので、真実は藪の中だ。

 

ではその蒋経国が、何故李登輝を後継者に抜擢したのだろうか?

百戦錬磨の蒋経国が、李登輝の政治家としての能力に着目したと見るのが普通だ。

その他にも、一時期共産主義に傾倒したことがある李登輝に、熱烈な共産党員だった蒋経国が親近感を持ったこともあるだろう。

いずれにしても、蒋経国によって国民党総裁の後継者指名された李登輝は、皮肉にもその後、国民党のライバル政党、民進党を支援し、蒋介石以来の国民党一党独裁政治に終止符を打ち、台湾を民主主義国家に仕上げた。

若かりし日は、共産主義の理解者だった二人だが、後半は中国共産党と戦い続けた人生となった。

 

日本では、蒋介石を台湾中華民国建国の祖と見る人が多いが、台湾人にとっての蒋介石は、傍迷惑な侵略者、虐殺者であり、出来もしない大陸反攻を夢見たお邪魔虫でしかない。

蒋経国こそ、台湾に善政を施し繁栄に導いた大政治家と、尊敬を集めている。

そしてその愛弟子、李登輝が今日の台湾繁栄の礎を作った。

台湾の現在は、蒋経国李登輝なしでは語れないし、李登輝の活躍は、蒋経国抜きではありえなかった。