昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

日頃の思いや鬱憤を吐露!無礼千万なコメントは削除。

東北紅葉の旅、二日目

朝食もまた、品数豊富で腹いっぱいになる。

 

出発前にもう一度、温泉につかって、本日の目的地、秋田県寒風山へ。

ナビによると、到着は約五時間後。

ではと、途中の道の駅で、昨日貰ったクーポンを利用して買い物をする。

今回立ち寄ったのは、ガースー首相出身地の近くの雄勝(おがち)道の駅。

正面に祝菅首相の文字が飾られているのは当たり前で、トイレの入り口にまで「祝・菅義偉総裁・総理大臣」のポスターが張り出されている。

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トイレに入り口にあったポスター

しかも菅ちゃん饅頭や、Sugachan Ichigo Daihukuのいちご大福が売られている。

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秋田県の商売人は商魂逞しい

ガースーはイチゴ栽培農家出身なので、商魂たくましいタイムリーな企画だ。

尤もガースーは「こんな田舎にいては未来がない」と故郷を捨て、一念発起して上京したはずだが、地元では「オラが街の総理大臣」のようだ。

 

途中の秋田市内で、駅前の「八代目佐藤養助」で稲庭うどんの昼食をとる。

これが冷たいし、腰があり、実に美味い。

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この店のうどんは美味いし、従業員は親切

すっかり満足して、次はこの日の本命、寒風山へ。

実は昨日まで天気予報では「この日の秋田県は雨」だった。

朝起きた時の上山温泉街は、深い霧に包まれていたし、秋田は一時雨だった。

折角の寒風山観光だが、そんなこんなでいつもながら天気にツキがないと諦めていた。

ところがトンネルを抜けて秋田県に入った途端、天気が回復し始めた。

寒風山の展望台に到着した頃は、見事に晴れ渡って絶景を楽しむことができた。

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寒風山からの絶景(の一部)

 

今回の旅行の最大目的を達成できて、最後の宿泊地繋温泉の定宿へ向かう。

寒風山は標高355mで、残念ながら大木が集まった森などない。

むしろ、繋温泉までの国道沿いの方が、紅葉が進んでいた。

東北地方は過疎化が進み、道路を人が歩いている光景はほとんどない。

高速道路も国道も、車道はガラ空きで走りやすいが、一旦田舎道に入ると狭いし、トラックが爆走するしで結構恐ろしい。

トップリと日が暮れた、五時半に宿に到着。

 

個々の部屋付き露店風呂は、恐らくは世界一だ。

風呂はデカいし、温泉の質は最高だし、風呂からの景色も絶景だ。

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部屋付き温泉風呂としては日本一、イヤ世界一?!

早速ひとっ風呂浴びると、運転の疲れも吹っ飛ぶ。

夕食は仲居さんが部屋の玄関まで運んでくれるが、そこからはセルフサービス。

これも武漢肺炎の感染防止の為らしい。

部屋風呂を満喫すると、ドライブ疲れで、そのまま熟睡。

Go toキャンペーンで東北紅葉鑑賞の旅

Go toキャンペーンを利用して、二泊三日の温泉旅行を思い立った。

目的地は山形の上山温泉と、岩手県の繋温泉。

山形の旅館は初逗留だが、岩手はお馴染みさんだ。

 

午前7時半自宅を出発し高速道路を目指すが、すぐに生憎の大渋滞に捕まった。

いつもの倍の時間がかかり、40分後に高速に乗る。

未だ高速道路の通行車両は少ないが、その分、至る所で片側規制の工事中だ。

スイスイ飛ばして、ほぼ予定通りに白石市に到着したが、驚くほど人がいない。

白石市での昼食予定は、事前にネットで調べた白石名物「元祖うーめん」で、前日に電話で営業を確認していた。

ところが、やっと到着すると、無情にも「臨時休業」の看板が出ている。

300㎞の距離を走って辿り着いたのに、何とついていないことか。

慌てて、オールタナティブの二番手候補店へ赴くも、そちらも休業日。

もうどこでもいい気分で、ネットの一番上に載っている店に行く先変更。

その店は営業中で、やっとのことで、名物「とろろ卵うーめん」にありつく。

水戸黄門」スタッフも利用したらしい店だが、思いのほか高価で驚いた。

この程度で、1250円はボリ過ぎだろう。

 

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これで1250円とはタカッ!

腹ごしらえが終わり、エコーラインの紅葉を愛でながら、次の予定地は13年前の夏に霧で全く見ることが出来なかった、蔵王のお釜へ。

今回はリベンジだ。

曲がりくねった蔵王エコーラインを、一路お釜も目指して愛車を駆る。

登れば登るほど、紅葉の度が深くなる。

ところが途中で、ナビが「積雪のため20㎞先通行止め」と言い出した。

天気晴朗、気温も肌に優しく、何よりもお釜を目指す車列が続いているので、積雪など俄かには信じられない。

そのまま突き進むこと小一時間。

するとやはり、道路は封鎖されていて、やむを得ずUターン。

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こんなイイ天気なのに、これより先は通行禁止!

本日宿泊の、旅館を目指すことになった。

 

午後3時半、我が家から430㎞を走破して、宿に到着。

室内ではマスク着用、受付では手の消毒、検温が儀式で、やっと部屋に案内された。

部屋で落ち着くや否や、早速大風呂に出かけ温泉を満喫。

食事までは、部屋で寛ぐが、自動マッサージ器が気持ちよい。

 

夕食は午後7時。

ところが旅館の食事は、一皿ずつの量は少ないが、皿数が多い。

少しずつ食べていると、最後の山形名物コメ「艶姫」新米のご飯が到着するころにはすっかり腹が膨れてしまい、「これ以上は無理」状態。

それでも頑張るのが貧乏人の悲しさだが、最後の揚げ物の大半は手付かずになった。

食後、部屋付き温泉で疲労を取り、後はひたすら白河夜船を決め込んだ。

 

Go toキャンペーンは、宿代が35%安くなり15%分のクーポンが支給される。

このクーポンは、地元で二日間有効の限定版だ。

今回のGo toキャンペーンの特長は、特に贅沢旅館から予約が埋まっているらしい。

折角利用するなら、いつもなら高嶺の花の旅館に泊まりたいとの庶民心理の表れだ。

お陰で、高級旅館ほど予約で埋まっている。

更に、ほとんどの客はクーポン額面以上の買い物をするだろうから、地元需要の喚起につながる。

武漢肺炎のせいで閑古鳥が鳴いていた温泉街には、誠によくできた支援策だ。

トランプの敗北とブログ閉鎖

運命のアメリカ大統領選だったが、結果は残念ながらトランプ落選。

バイデンみたいなポンコツを、大統領に選んだアメリカ国民には呆れるが、これもまた民意!

アメリカ人には腹が立つが、それは仕方がないことだ。

 

一縷の望みは、バイデンが仕掛けた不正選挙の実態が暴かれることだが、仮にそうなっても、選挙結果を覆すのは難しい。

事あるごとに、トランプを応援し、バイデンを貶してきた身としては、絶望の極みにいる気がしている。

また投票当日まで、トランプが勝つ!なんて大見えを切ったことを反省もしている。

読み返すと赤面の至りで、穴があったら入りたい気分だ。

 

実際の開票当日、当初はトランプ勝利の見込みが大勢だった。

この日のために、ケント・ギルバードをゲストに迎えた開票速報を見るために、わざわざ有料の「百田尚樹チャンネル」会員となったほど、気合が入っていた。

その放送では、百田を始めとした出演者は、トランプ勝利を信じてお祭り気分で、むしろ地上波や、他のバイデン贔屓番組を冷やかす余裕すらあった。

潮目が変わったのは。二時間の休憩をはさんで放送が再開された時からだ。

百田が「ウィスコンシンでトランプが逆転された」と報じたが、その後も「ウィスコンシンを落としても大量リードがあるから大丈夫」と、出演者全員が楽観的だった。

しかし番組が進むにつれ、ミシガンのトランプリードに赤信号がともり始めた。

番組が終了したころには。その差は1%を切ってしまった。

 

ここで悪い予感がした。

ウィスコンシン、ミシガンと落とすと、もはやトランプに勝ち目はない。

深夜二時ころ起き出してネットで調べると、ミシガンは見事に逆転され、しかも差が開いていた。

寝ぼけ眼で票読みするが、どうにもバイデンが過半数に達してしまう。

この時点でトランプ勝利を諦めたが、余りの精神的ショックで立ち直れていない。

 

バイデンが大統領になれば、アメリカの対中国政策も対韓国政策もトランプとは劇的に変わり、日本には不利になることは間違いない。

選挙期間中にバイデンは、息子への賄賂の見返りに、中国の尖閣侵略を黙認したとの情報まで流れていた。

60年安保以来、アメリカとの同盟で中国に対峙してきた日本の防衛戦略も、根本から見直さないといけない。

せめて「災い転じて福となす」のなら、頼りにならなくなるアメリカ頼みの国防政策ではなく。日本独自の国土防衛策を練ることに尽きる。

アメリカだって、自国の利益にかなうなら日本を守るだろうが、ひとたび用なしと見做せば、情け容赦なく日本を切り捨てる。

外国任せの国防などは、元々砂上の楼閣でしかないのだ。

 

当方、トランプ大統領が大好きで、入れ込んでいたので、当分立ち直れないだろう。

トランプ勝利などの、希望的観測に終始していたことは、日頃からバカにして批判してきた、日本の偏向マスコミの裏返しでしかなかった。

そんなことから、毎日記事を書いてきたブログも、続ける気力が消え失せた。

先だっての、Go toキャンペーンの温泉旅行記を三日分予約投稿しているが、それを以て一旦ブログを止めようと思っている。

 

短い期間でしたが、このブログで知り合った皆さん、本当にありがとうございました。

 

遺言みたいなものですが。皆さんの努力で、日本が憲法改正にまで突き進むことと、自らの手で日本国を守る意思を持った日本人が増えることを祈念しています。

反韓・反中で、日本が大好きな思いは、いつまでも持ち続ける積りです。

♬「必ずトランプは勝つ!」♬(By KAN)

日本時間11月3日午後8時から、アメリカ大統領選挙の投票が開始された。

今現在、アメリカ人が運命の一票を抱えて、投票場に向かっている時間帯になる。

尤も今年は武漢肺炎の影響で、有権者の半分以上、7千万人が期日前投票や郵便投票を済ませていると言う。

そしてこの郵便投票こそ、今回の大統領選の混乱要素だ。

 

ケント・ギルバードに言わせると、郵便投票の有権者名簿は四年前のもので、当然、この間に死亡者もいれば、引っ越しした人もいる。

しかし名簿の更新がないので、多数の宛先不在者へ投票用紙が配布された。

民主党は、それを集めてバイデンに不正投票しているので、郵便投票は信用できない。

と、共和党支持のケントが力説していた。

そもそも、大雑把なアメリカ人に、緻密な郵便投票の管理など、絶対にできっこない。

 

そんな選挙戦で、一貫して不利を伝えられ続けたのが、トランプ大統領だ。

11月2日の産経新聞まで、「バイデン、最終版も優勢」と一面トップで報じた。

産経新聞と言えば、朝日新聞世紀の大誤報、韓国の慰安婦問題の吉田清治証言のデタラメさ、欺瞞性を最初に指摘した新聞だ。

北朝鮮による拉致被害も、どの新聞よりも早く記事した。

当方は、偏向報道を繰り返すマスコミの中で、唯一信じられる新聞と思い、もう30年近い愛読者だ。

その産経新聞が、最終局面でもトランプの不利と伝えた。

トランプ支持者にはショックな報道だった。

 

しかしその中身を読むと、情報源は政治専門サイト「リアル・クリア・ポリティクス」がまとめた、10月31日現在の平均支持率とある。

何のことはない、他のマスコミ同様、RCPのデータを基に解説しているに過ぎない。

それはそうだろう。

産経新聞が独自に社員や調査員を派遣して、アメリカ大統領選を取材するわけがない。

もしもそうしたとしても、広大なアメリカ全土での調査など不可能だし、アメリカ人の本音や投票心理など、ネイティブでもない日本人が理解できるはずもない。

要するに、日本のマスコミの情報源は同じなのだから、分析も似通ってくるだけだ。

 

一方、ネット情報では、むしろトランプ優勢に変わってきている。

人によっては、トランプが400人以上の選挙人を獲得して、圧勝と見る人までいる。

そしてこちらは、トラファルガーグループからのデータが中心だ。

トラファルガーは、4年前の大統領選でトランプ勝利を予測した実績があるから信頼できると言うが、だから今回も正しいのかどうかは分からない。

何より、激戦州でトランプが追い上げ、支持率が並んだとのデータがあると、トランプ支持者は、支持率が並んだらもうトランプの勝ちだと断定してしまう。

 

マァ、そんなことはどうでもいい。

ただトランプの勝ちを期待する人間には、終盤になって少し気が晴れる情報が漏れ伝わってきているのは事実だ。

その代表例は

 ・選挙終盤のトランプ陣営に熱気がすごい

 ・一方のバイデンの演説会場は、閑古鳥が鳴いている

 ・コロナ禍を四日で乗り越えた、マッチョなトランプこそ頼れるリーダー

 ・地下室に籠るバイデンは力強さが皆無で、大統領としては不適

 ・バイデンの石油資源使用制限の失言で、ペンシルバニアが逆転

 ・激戦区でのトランプの追い上げは四年前の再現

 ・バイデンの息子のスキャンダルが効いてきた

 ・今やコロナ問題は消滅、経済問題が最大関心事でトランプが有利

 ・ペンシルベニアの黒人射殺と暴動問題も、法と秩序を訴えるトランプに有利

などだ。

 

当方も、ひょっとしたらトランプにも勝ち目があるかもしれないとの思いから、今や、必ずトランプが勝つ!との、「淡いアワイ確信」に変わっている。

まさに

 ♫心配ないからね、君の想いが誰かに届く明日がきっとある♫

 ♫どんなに困難でくじけそうでも、信じることを止めないで♫

そんな心境だ。

大阪都構想が否決された後始末

大坂維新の一枚看板、大阪都構想は、二度目の住民投票も反対多数で否決された。

 

69万前後の賛成票と反対票で、その差はわずかに2万票弱。

大坂維新にしては、諦めえきれない僅差だが、民主主義のルール上は、負けは負け。

しかも二連敗なのだから、維新首脳の引責はやむなしだ。

実際に、松井一郎大阪市長は、維新の代表を辞任し、市長任期の終了と同時に、政界を引退すると発表した。

また、吉村洋文知事は、大阪都構想そのものの断念を明言した。

大坂維新が、組織を挙げて取り組んだ都構想だが、一回目は橋下徹も以てしても、二回目は吉村洋文を押し立てても、最終的に大阪府民の支持は得られなかったことになる。

 

大阪府民でもない当方には、そんな結果はどうでもよい。

むしろ、究極の選択を迫られた、大阪府民に対して同情の念を禁じ得ない。

今回の住民投票は、先の東京都知事選同様、もしくはそれ以上に、ババ抜きゲームのような感じがするからだ。

 

大阪都構想に賛成の政党

 ・大坂維新の会 公明党

大阪都構想反対のと政党

 ・自民党 立憲民主党 共産党、ついでにれいわ新選組

 

この両グループが、お互いに自画自賛し、お互いに罵り合う。

しかし、いずれの組み合わせも、違和感と胡散臭さ満載!

都構想のメリットデメリットを考える前に、どちらに対しても不信感が募ってくる。

このどちらのグループを、信用しろと言うのか?

将に、究極の罰ゲームだ。

 

そもそも何故大阪自民党は、政治理念が180度違う、立憲民主党共産党と同一歩調がとれるのか?

次の選挙で自民党と維新が、激しくつばぜり合いをすることが最大の要因だろう。

そこには、維新憎しの怨念しかない。

しかし、自分たちの選挙を最優先した政治姿勢は、鵺のようなもので、保守系の国民からは決して理解を得られない。

大坂自民党は、自ら墓穴を掘っているようなものだ。

 

一方の維新の党も、与党でも野党でもない「ゆ党」的存在在が、事態を撹乱している。

実際のところ、維新は他の野党の立憲民主党共産党とは、肌合いが全く違う。

特に憲法改正に関しては、与党の公明党よりも自民党に近い。

国民民主党は、共産党と野党統一を目指す立憲民主党と袂を分かち独自路線を決めた

維新は、その国民民主党よりも、自民党に近い。

 

だから

 維新&自民党公明党&国民民主党

 立憲民主党&共産党、ついでにれいわ新選組

の対立構造なら分かりやすい。

 

しかし問題は、関西地区では、維新対自民党が、不倶戴天の関係の関係にあることだ。

大坂自民党は、維新よりも共産党と手を結ぶ選択をする。

いくら大阪地方に限定された組み合わせとは言え、こんな選択肢を突きつけられてはたまったものではない。

 

二連敗の結果に、維新はこれ以上の大阪都構想追及はしないと宣言した。

この言葉を信じられるか否かは分からないし、大阪府民でなければどうでもよいが、もしも維新が本当に都構想をギブアップするのなら、大坂維新の存在理由はなくなる。

しかも、組織の屋台骨だった松井代表が引退すれば、リーダー不在になってしまう。

その場合は当然、与野党の草刈り場になるし、実際に立憲民主党の安住は、今後の維新が野党寄りになり野党共闘に舵を切ることを期待していた。

 

しかし維新の議員の大半は、どちらかと言えば自民党に近い。

いっそ地域政党を解党して、全国区政党の自民党へ合流すれば、与党で何かと足枷になる公明党への牽制にもなり、政権の安定につながる。

日本経済にも、大きなプラスになることは間違いない。

何よりも、自民党にも維新にも共通の大目標、憲法改正が具体的に検討可能になる。

 

大阪都構想否決は、大阪府民の民意だ。

例え僅差であっても、民主主義では多数の意見を尊重し推し進めなければならない。

松井一郎市長も吉村洋文知事も、潔く敗戦を受け入れている。

であれば、大坂維新を前向きに解党し、共産党と組んだ大阪自民党を乗っ取ってしまう意気込みが欲しい。

維新の党と日本政府は、維新による大坂都構想の頓挫を、ピンチをチャンスにする、災い転じて福となす、強かさを発揮して欲しいものだ。

もう一つのアメリカ大統領選の楽しみ方

11月3日は、運命のアメリカ大統領選だ。

結果が株価に影響するから、我が家も他人ごとではない。

尤も、我が家が現在所有する株は微々たるものなので、どちらが勝っても負けても、仮に株価が暴落しても大した痛痒ではない。

むしろ株価が暴落すれば、却って購入チャンスが訪れると思っているほどだ。

 

そのアメリカ大統領選は、事前の予想ではバイデン圧勝だ。

少なくとも世論調査を見る限り、トランプに勝ち目はない。

しかしトランプ支持者たちは、「四年前もトランプは劣勢だったが最後は勝った」と、淡い期待を持って語り合い、留飲を下げる。

因みに、地上波マスコミとは真逆で、ネット界ではトランプ押しが優勢だが、これは願望に近い。

 

選挙だから必ず勝者と敗者が出るが、負けた方は裁判に訴えるとも言われる。

その場合は最終決着までに、更に一か月ほどかかるとも見られている。

そうなると実に面倒で、経済的にも迷惑だが、考え方によっては、大統領選を長く楽しむことができる。

 

当方は熱烈なトランプ支持者なのだが、悲しいかな選挙権がない。

だから、どっちが勝とうが負けようが、贔屓の力士の勝敗ほどの関心でしかない。

 

ただ、マスコミに登場して、どちらかの候補者を熱心に応援していた連中は別だ。

自分への評価と自分の未来を賭けて、バイデンかトランプを応援しているはずだ。

だから、結果が判明した後に、そんな連中の発言を査定する楽しみがある。

 

バイデンの応援団の代表格は、芸人のパックンや明治大学教授の海野素央

トランプを応援している身としては、バイデン支持の連中の話は不愉快になる。

ほとんど無視しているのであまり知らないが、名前は忘れたが、その他にも自称国際評論家やコメンテータたちがいる。

マスコミでは、こちらが多数派だ。

 

一方のトランプ支持は、右派論客が主流だ。

ケント・ギルバード百田尚樹藤井厳喜、珍しいところでは木村太郎がいる。

しかし、トランプが極めて劣勢なので、大きな勢力になっているとは言えない。

 

両陣営とも、様々なデータを駆使し、自分が応援する候補者が勝つと力説している。

投票日までは、何としても世論誘導して、有利な情勢を作りたい気持ちからだろう。

どの意見も、かなり我田引水の、良いところ取りで、自分勝手な分析なのだが、それなりの理屈を伴っているので、それなりに説得力がある。

そんな理屈を纏め上げて、尤もらしく聞かせるのが彼らの能力であり、仕事でもある。

上手く言い表すことができれば、マスコミから多くの声が掛かるし、仕事が増える。

だから少々無理筋でも、彼らはあたかもそれが正論の如く喋り続ける。

 

しかしこのどちらかは、必ず予想を外す。

それが選挙の必然だ。

その時に、予想を外した側の連中は、どんな言い訳を用意しているのだろう。

この時もまた、何とも珍妙な理屈をこねてでも、外れた予想を言い繕うだろう。

しかし選挙結果は、常日頃彼らが扱っている、どうとでも解釈できる代物ではない。

勝ち負けが判明すると、自分たちの主張が正しかったかどうか一発で分かってしまう。

アメリカ大統領選なら、どの州で読み違えたかが歴然だし、何故間違えたかは、他人はともかく当人には分かるはずだ。

 

そんな時にも、彼らの言い訳術は役に立つ。

要は、理屈と膏薬はどうとでもつく。

アメリカ大統領選の敗者と同様に、予想を外した敗者も、次を目指すのなら、誠意ある反省を表して欲しい。

 

残り少ないアメリカ大統領選だが、薄っぺらい評論家の炙り出しには役立つ。

勝敗以外に注目すると、別の楽しみ方が出てくるものだ。

表現の自由と宗教

まず自己紹介から。

僕は、神様の存在を信じていない。

神様は、後に人間が作り上げた概念だと思っている。

ただ自己矛盾しているが、神様を信じていないくせに、験は担ぐ。

荘厳な神社や寺社を見ると、自然と首を垂れる。

困った時は「苦しい時の神頼み」で、人一倍神様に縋る。

 よって自分を「敬虔な無宗教徒」と定義している。

だから、神様を信じている人を否定することはない。

様々な経緯で神の存在を信じ、熱心に信仰している人は、僕とは違う思考回路の持ち主とは思うが、敢えて議論する気もなく、お互いに不干渉が一番と思っている。

 

ムハンマドの風刺画を巡る、フランスのテロ事件が泥沼化している。

チェチェン系移民のムスリム青年が、中学教師の首を切るとの残虐性もさることながら、伝統的なキリスト教文化のヨーロッパに、イスラム教が急速に浸透していることの文明の衝突の部分が強い。

カソリックマクロン大統領は「表現の自由を守る」と発言したが、これに対してイスラム国家、トルコのエルドアン大統領は経済制裁を示唆して反発する。

フランスが表現の自由を守ろうとすると、イスラム国家との衝突が避けられない。

 

この事件の伏線として、5年前にフランスだけでなく世界を震撼させた事件があった。

俗にシャルリー・エブト事件と言われるもので、ムハンムドのふざけた肖像画掲示した新聞社をイスラム過激派が襲撃、12名が死亡する大事件だった。

当時のオランド大統領はイスラム過激派を非難し、その後、フランス式表現の自由を教えるカリキュラムに、シャルリー・エブド事件が取り上げられるようになった。

 

フランスにとっては、表現の自由を守ることが大事かもしれないが、その教材として毎度ムハンマドの風刺画が使用されるのはイスラム教徒にとっては侮辱だ。

国歌として、イスラム教を軽視していると見られてもやむを得ない。

フランスが表現の自由を叫べば叫ぶほど、今回の中学教師殺害のテロ事件の可能性が高まっていたと考えられる。

 

他人の宗教への敬意か、表現の自由かは、人類が抱える大問題だ。

 

そもそも宗教を信じる人にとって、神様の存在は何にも勝る最優先項目だ。

しかも、神様を代替できるものは、絶対にあり得ない。

だからこそ、神様なのだ。

そんな神様を冒涜されれば、個人的にも最大限の屈辱を与えられたことになり、如何なる報復手段をとることも辞さなくなる。

イスラム教徒にとって、他の宗徒がアラーの神や預言者ムハンマドを揶揄する肖像画を描こうものなら、間違いなく刃傷沙汰になる。

それが5年前のシャルリ・エブド事件であり、今回の中学教師殺害事件だ。

 

しかしフランスのマクロンは、そんなムハンマド侮辱は、言論の自由の範囲だと言う。

要は、マクロンイスラム教徒は、全く違った次元の話をしているのだ。

命がけで神を信じている人に、その神様をバカにすることは言論の自由だが、如何なる暴力も許されないから、暴力的報復を否定するのは、一見正論と思われがちだ。

しかし、神様を信じる人に「暴力はダメ」などの一般論が通用するはずはない。

熱烈な信者は、暴力的報復をしなければ、神様に申し訳ないとまで思い詰める。

 

今回殺害された中学の教師は、イスラム教の子供は事前に退席させるなどの配慮をしながら、ムハンマド肖像画を見せていたらしい。

しかしそこまでして、イスラム教徒が憎悪する授業を続ける意味があるのか。

百歩譲って、フランス版表現の自由を教えるために、シャルリ・エブド事件を教材に使うことまでは理解しても、何故多数の死者が出た風刺画まで使う必要があるのか。

 

イスラム教が、アラーやムハンマドの偶像を禁止していることは誰もが知っている。

それでも授業で、ムハンマド風刺画を使うのは、フランスのキリスト教社会がイスラム教を敵視し、攻撃する意思があるとしか思えない。

しかしこれは、イスラム教徒の更なる反発を煽り立て、将来のイスラム過激派のテロ工作を醸成しているのと同じことだ、

フランスのキリスト教は、イスラム教を敵視し、排除する積りで、その名目として表現の自由を押し立てている。

そしてそれは、言論の自由が信仰の自由に優先することになる。

 

人間の不安が多様であれば、宗教が一つにまとまることはあり得ない。

であれば、他人の宗教に寛容でない限り、宗徒間の諍いは絶えないし、世の中が平和で安定することもない。

フランスは、どんな宗教とも融和する、日本の神道に学ぶべきだ。