昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

日頃の思いや鬱憤を吐露!無礼千万なコメントは削除。

高須克弥と大坂なおみの責任の取り方

愛知県知事リコール署名不正は、田中孝博事務局長を始め合計四名の逮捕者がでた。

更に高須克弥リコールの会会長の秘書まで、不正署名簿に指印をしていたことも判明している。

高須は一貫して

 ・不正には一切関わっていない

 ・だが全責任は自分にある

 ・逃げも隠れもしない

 ・如何なる罰も甘受する

と言い続けているが、残念ながら事態究明に自ら積極的に動くことはない。

 

そもそも昨年8月末に始まったリコール運動だが、9月には不正署名が噂されていた。

会長としての役割は、この時点でその内容を調査するべきだったのだが、高須は逆に、不正の指摘を敵視し、罵倒している。

しかも会長ならば、リコール票の集まり具合を事前に分かっていたはずだが、終了宣言の直前まで、勝利が間違いないと情報発信を続けていた。

挙句は、リコール成立には遥かに不足していたのに、高須はわっざわざ集計の実況中継まで仕出かしている。

明らかな不正署名が明らかになると、高須は突然リコール終了宣言を発し、リコール運動を強制的に終焉させた。

 

高須はTwitterマニアだ。

自分の身の上に起きたことだけでなく、リコールに関わるTweetも多数発信している。

そのTwitterの内容を時系列で調査し、高須の発信とリコール運動の流れの比較から、高須の心理状況を調査した人がいる。

それによると、高須が一貫して不正署名には無関係と主張しているが、ある時点では知っていたのではとの疑問を呈していた。

例えば高須は、リコール投票用紙が反対派に奪われる恐れがあるので、秘密の場所に隠していると発表している。

将にその頃に、佐賀県で大々的な不正署名作業が行われていたのは偶然かとの指摘だ。

 

昨年12月には選挙管理員会が、リコール票の83%以上は不正署名と発表した。

この時の高須は、「不正ではなく無効票で、個人情報保護のため、早期返還で溶解処分する」と言い募った。

しかしその後、リコール賛成票は無効票とも言えないレベルの、一目瞭然で不正署名と分かる代物でしかなく、今や組織的不正だったことも明らかにされた。

それでも会長として高須が、不正の実態解明に動くことはない。

ひたすら念仏のように、先の「全責任は自分にある」と言い続けるだけだ。

 

全責任を取ると言うが、会計監査すら求めない高須は、責任を果たしているとは言えない。

組織のトップは、その組織で問題が発生すれば、率先垂範でその実態をつまびらかにするべきで、そうしないと隠ぺい体質と批判される。

その事態解明努力の欠片も見えない高須は、リコールの会に賛同して協力した全ての支援者を裏切っている。

 

女子テニスの世界的プレイヤーの大坂なおみが、全仏オープンの試合後のインタビューを拒否すると発表した。

特に敗戦後に、全くデリカシーのない質問をするマスコミへの不信感が募ったようだ。

 ・テニスプレイヤーの心の健康が無視されている

 ・自分を疑う人の前には出たくない

との理由だ。

主催者は「彼女の言い分は全く納得できない」とカンカンのようだが、錦織圭は「罰金を払っても拒否するのなら、尊重するべき」と語っている。

 

大坂なおみは、会見拒否の責任の取り方を、罰金を払うことと考えている。

確かに彼女は、今までの赫々たる戦績で大金を獲得しているので、少々の罰金など屁でもないのだろう。

しかしトーナメントに参加するプレイヤーは、カネさえ払えば嫌なことから解放されるのだろうか。

そもそも彼女が稼いだ大金は、主催者が工面したものだし、その工面先は世界中のファンが支払ったものだ。

だからスポンサーへの感謝やファンサービスは、選手にとっては絶対に欠かせない。

あるいは、今後彼女に続く後輩選手のためにも、トッププレイヤーとして市場開拓の努力をしなければならない。

彼女が良い成績を上げたのは彼女の実力だろうが、その地位までのし上がったのは彼女一人の努力だけではない。

多くの人の支援や協力があったからこそ、彼女は世界一の選手になれた。

その中には、彼女を資金面で支えたスポンサーの尽力や、練習相手となった選手たちの支援もあったはずだ。 

彼女にとって、契約違反をしたから「ハイ、はした金の罰金ネ」と支払えば、そのスポンサーや選手たち、ファンへの責任が果たせるものではない。

 

高須は、全責任をとるとは言いながらその内容は抽象的で、罵倒した真面目なボランティアの謝罪すら表明していない。

クラウドファンディングの後始末も、未だにカネの流れも返却方針も分からない。

まだ、責任の取り方として罰金を払うことを明言しているだけ、大坂の方が高須よりもマシだが、これこそ目糞鼻糞、中国韓国の差でしかない。

本当は否定しているんだけど

一般的に日本人男性は、身内を褒めるのは不得手だ。

テレもあるし、嫁さんや子供を自慢する男性は少ない。

実際は全く違うのに「恐ろしい鬼嫁」とか「バカ息子」と紹介している方が場が和む。

日本は、そんな文化の国だ。

嫁の悪口を言ったとバレると大問題になる、外国では信じられないことだ。

 

しかし日本人でも、女性は些か違う。

自分の亭主を褒める人は少数派だが、子供をやたらと自慢する人はいる。

亭主に不満がある女性の場合は、更にこの傾向が強まる。

亭主がダメだから、その分の期待感を子供に集中して、自分の夢をかなえてくれる分身のように、全精力を注いで子育てに没頭する。

 

嫁の友人など、その典型だ。

彼女は折り合いの悪い亭主は放ったらかしで、そのエネルギーを子供に集中していた。

お嬢さんの結婚相手など、自分の恋人のように扱う。

「お嬢さんのご主人、ハンサムね」と褒めると、彼女が「ありがとう」とお礼を言う。

 

その娘婿は上級国家公務員なのだが、残念ながらその将来を嘱望される必要条件と言われる、東大法学部卒の条件は満たしていない。

僕から見れば、役人として出世など考えない方が無難だとアドバイスしたいほどだ。

しかしやはり彼女にとっては、可愛い娘の婿なので、亭主には持つことができなかった期待感を持っているようだ。

 

その娘婿が、この4月の人事異動で、ある地方の所長になった。

確かにトップには違いないが、大して所員もいないような田舎町の担当だ。

普通に考えれば、決して喜ばしいモノではない。

しかし彼女は、この異動も他人には「一応、栄転なの」と説明する。

「鶏口牛後」と思っている、若しくは思いたいのだろう。

 

この「一応、栄転なの」の発言は、なかなか味わい深い。

「一応」とつけることで、実は栄転ではないことが分かる。

彼女にすれば、さすがに栄転と言い切るのは憚られるので、「一応」とつけてささやかに自慢したいのだろう。

 

こんな言い回しは、我々の周りにも多くある。

4月に始まったNHKラジオ英会話の「中高生の基礎英語」は、鈴木福君がアシスタントとして出演している。

あの「マルモの掟」で、芦田愛菜と共演していた鈴木福君だ。

天才子役の芦田にダメ出しを連発され、ノイローゼ気味になり、今後の共演は絶対NGを訴えたあの鈴木福君だ。

超難関中学に入学し、世間の脚光を浴びた芦田に比べると、フク君は演技力だけでなく英語の方も覚束無い。

 

そんなフク君の英語レベルは、我々英会話初心者を勇気づけてくれる。

講師の質問へのフク君の回答は、発音もヒドイし、間違いが多い。

ところが講師は、フク君がどんなに答えを間違えても、決して「それは間違い」とは言わない。

明らかな間違いにも「Huku, your answer is almost correct.」と教え諭す。

 

オールモスト・コレクト!

日本語訳すれば「ほとんど正しい」になるが、実は「間違い」を意味する。

 

我々のゴルフのチョコレートで、最後のパットに「オールモストOK」と言うと、それはOKではなく、もう一度パターをすることを要請している。

「OKしないよ」ではトゲがあるので、「ほとんどOKなのだがネェ」とやる。

若干のイヤミなので、友達に使うのは問題ないが、取引先に対しては絶対にやらない。

 

「一応」も「オールモスト」も、後に続く文言を否定する意味がある。

実態を素直に認めたくはないが、どうしても気持ちの部分は伝えたい。

そんな時には、便利な言葉だ。

 

 

朝乃山のチョンボと高砂部屋

やっちまった、朝乃山!

 

勝ち越しの掛った12日目、対高安戦を強制的に休場させられた。

理由は「不要不急の外出は禁止なのに、場所の二日前にキャバクラに通った」と、全くみっともない。

これで来場所はカド番だが、それでは済みそうにない。

週刊誌報道を受けた相撲協会の事情聴取に「事実無根」と大嘘をついていたからだ。

下手をすれば半年、三場所の出場停止、若しくはそれ以上の厳罰となると、幕下陥落まであり得る。

 

朝乃山英樹

本名は石橋広暉で、高砂部屋所属、富山県出身の27歳。

 

17歳の未成年ではない、27歳にもなっている。

立派な、大の大人だ。

しかも日本相撲協会の、大関に適う看板力士。

 

その協会は、武漢ウィルス禍の中でも、必死の努力で本場所開催にこぎつけていた。

不要不急の外出など以ての外。

アァそれなのに、それなのに。

金看板の朝乃山が、率先垂範して夜の街に遊びに出かける。

 

しかもそれが週刊誌で暴露されると分かって、協会の聞き取りに対しては「事実無根」と白を切る。

「怪しい」と思った芝田山親方(元横綱大乃国)が、「嘘だったら大ごとになるぞ」と念を押しても、答えは変わらない。

ところが、11目取組後の聴取には、一転して外出夜遊びを認めてしまった。

こうなると、虚仮にされた相撲協会は怒り狂う。

大事な勝ち越しがかかった取り組みを前に、強制休場が執行された。

 

今回の一連の行状について、朝乃山は全く言い訳が利かない。

否認したのは、一緒に行ったらしい記者を庇いたかったのかもしれない。

しかし協会を挙げて自粛しているのに、仲間と連れ立って酒を飲みに出かけるとは、何たる自覚不足か。

 

しかし敢えて朝乃山を弁護すれば、これが高砂部屋なのだ。

つい先だって65歳定年退職したが、入門以来の朝乃山の師匠は、あの朝潮

愛称「大ちゃん」の朝潮の弟子が、朝乃山だ。

あの師匠にして、この弟子あり。

これが高砂部屋の伝統だ。

 

朝潮と言えば、現役時代に成績が振るわない時、先代朝潮太郎が験担ぎで、しこ名を朝汐から朝潮に変えたことがある。

親方は朝潮がこれで発奮することを期待したのだが、朝潮の大チャンは「サインの時、字数が増える」と愚痴を言った。

 

朝乃山の親方は、そんな空気の読めないオトコだった。

だから弟子の朝乃山が、緊急事態でも夜遊びするのも親方譲りだ。

名門高砂部屋を引き継いだ後、関取がゼロになるほど落ちぶれさせた親方だ。

朝乃山が台頭して何とか形になったが、指導者としては全く成果を出せなかった。

 

親方の人柄の良さは、多くの人が認めている。

しかし土俵では、全く相手に会わせない仕切りでマイペースを貫く。

当時最強だった横綱北の湖が、朝潮の余りの身勝手な仕切りに腹を立てて、結果的に自滅することが多かった。

その所為で、朝潮北の湖の天敵と言われた。

しかし朝潮は、常識人、北の湖の常識の範疇から外れた力士だっただけだ。

 

仮に朝乃山が幕下まで陥落しても、彼の実力ならすぐに幕内までは戻ってくるだろう。

しかし次に相撲が取れるまでの間は、実戦から離れて部屋で稽古をするしかなくなる。

横綱に近かった朝乃山には、その間の時間の浪費が痛い。

 

そもそも朝乃山は、法に触れることをやったわけではない。

組織を挙げて自粛している中で、自覚が足りず組織ルールを破っただけだ。

緊急事態宣言を出しながら、自らそれを破った国会議員たちとは質が違う。

しかし今や、朝乃山はあたかも犯罪者のように扱われている。

 

若干気の毒だが、しかしキャバクラに通ったのは事実だから、今更どうしようもない。

自分の能力低下を最小限に抑え、早くカムバックできるように、照ノ富士を参考にひたすら稽古に明け暮れるしかない。

今回の朝乃山の不祥事が、いずれは朝乃山が引き継ぐ高砂部屋の体質改善になることを願ってやまない。

米韓首脳会談を韓国的に総括すると

李泳采と言うオトコをご存じだろうか?

詳しくは知らない大学だが、恵泉女学園大学教授でイ・ヨンチェと読む。

偶にテレビコメンテータとして、韓国の文在寅政権を持ち上げる反日論客だ。

 

しかし最近の母国、韓国では、李泳采が応援してきた文在寅の人気が急速に凋落しているので、些か勝手が悪い。

特に4月のソウル、釜山両市長選で文在寅の与党候補が大敗した時は「国民がお灸を据えたが、レームダックにはならない」と、苦しい言い訳をしていた。

与党のスキャンダルが続いたので教育的指導を受けたが、文在寅の方針は韓国民から基本的に支持されているとの考えだった。

これだけでも、世間は文在寅に懐疑的なのに、李泳采の浮世離れが分かる。

 

そんな李泳采がフジ「プライムニュース」で、今回の米韓会談の結果を解説していた。

その中身は、

菅首相ハンバーガーだったが、文在寅は米国高級料理のクラブケーキ

文在寅は米からもてなされた

・会談の成果で最大なのは、ワクチン

文在寅の満足度が非常に高いはず

・これは、従来からの米韓関係を質的に変えたワクチン同盟と言える

・日本の認識と違うが、戦略的に解釈するべき

・今迄の米韓同盟は安全保障に関してだけ

・今回は、中長期的なワクチンを議題に会談した

・コロナ後の国際社会で、米韓一緒に世界をリードすると宣言した

・韓国はワクチンは既に2.7本確保済みで、新たに必要ではない

文在寅の訪米目的はワクチン確保ではなかった

・韓国がワクチンの生産拠点になることを合意

・米が供給するワクチン55万本には戦略的な意味がある

・先進国独占が批判されている中で、米が先進国の韓国に融通決定

・これは象徴的出来事で、韓国は米にとって必要な国になった

PCR検査機融通へのお礼もある

・韓国が中国ワクチンを使い、中国の影響が拡大するのを恐れた

・経済とワクチンで米韓協力関係が強化された

・韓国はワクチンで、米とアジアに貢献できる

 

更に李泳采の夢物語は続く。

・共同声明で中国名指しを避けることができた

・QUAD参加も避けられた

・韓国の半導体は中国依存が強かったが、今回二本足になり安定した

アメリカへの投資で、中国は韓国を刺激できなくなる

台湾海峡の言葉は、若干中国を刺激するかもしれない

・しかし韓国経済を守るためには、台湾海峡を入れざるを得ない

・日本は反中が鮮明、韓国はそこまでいかずに逃げ切れた

 

纏めは、

韓国のバランサー外交の勝利であり、米韓関係はそれまでの安全保障体制から、韓国がアジアのワクチン生産のハブ拠点をなった画期的な会談だった。

 

李泳采は、我田引水に文在寅の外交成果を、手放しで褒めちぎった。

因みに司会の反町理、自民党参議院松川るい、元駐韓大使武藤正敏、そしてフジテレビソウル支局長の渡邊康弘は、半ば呆れながら、まるで違うニュアンスを喋る。

松川に至っては、「李泳采のような解釈も成り立つのかを思いながら聞いていた」と、口調は穏やかだが、実際は到底納得できないことを吐露した。

しかし韓国では、李泳采のような独り善がりの考えが当たり前なのだろう。

文在寅の支持率は、若干ながらアップしたらしい。

 

確かに李泳采の意見は、矛盾だらけでツッコミどころ満載だ。

韓国では既に、国民一人に3本近いワクチンを確保しているのなら、何故ワクチンスワップのようなチンケなアイディアを打ち上げたのか。

韓国をアジアにおけるワクチン生産の拠点にすると約束したと言うが、今回の委託は詰替えだけなのは何故か。

中国の名指し批判を避けたと喜んでいるが、人権問題や台湾海峡危機の相手国が中国なのは、世界中の常識ではないか。

アメリカが南北対話を認めたと喜ぶが、一方の当事者・北朝鮮の了解は得ているのか。

サムソン等の半導体メーカーは、今までの中国一辺倒に、アメリカの協力を加わったことで更に経営が安定すると言うが、それを中国が黙って許す保証はあるのか。

 

話を聞くと李泳采は、韓国の30%と言われた文在寅の鉄板支持者だと分かる。

「頭が割れても文在寅支持」とも言われていたが、最近はその勢力が30%を切り、政権のレームダックが進んでいるようだ。

しかし韓国には、朴正熙からの保守派への反発から、学生運動経由で民主化運動に熱心だった連中が存在している。

それが今の与党「共に民主党」の中核であり、文在寅がその代表だ。

李泳采もまた、そんな民主化学生運動の活動家だったのだろう。

 

こんな輩が日本の大学で教鞭をとり、テレビに出演し、文在寅マンセーを叫ぶ。

しかもこんな輩といくら議論しても、中身は絶対に平行線で終わる。

李泳采の発言を聞けば聞くほど、韓国と日本には、共に歩む未来はないと痛感する。

入管法改正見送りの裏側

もう50年以上も昔の話だが、当時のサヨク運動は「70年安保反対」一色だった。

冷静に考えれば、70年安保と60年安保は、根本的に違っていた。

60年は、安倍晋三の祖父に当たる岸信介首相の下で、新規に日米で安全保障条約の締結を目指したものだ。

これに対してサヨク界隈が、「日本はアメリカの戦争に引き込まれる」との印象操作を繰り返し、大反対運動が巻き起こった。

今にして思えば、何故ここまで大規模の国民的反対運動に発展したのかが分からない。

日本はその後、常にアメリカの戦争には距離を保ち続け、アメリカ任せでケチった国防費を経済投資に回し、今や経済大国の一角を占めるまでに至ったからだ。

 

70年安保は、その自動延長法案なので、放っておけば継続される。

それをサヨクは、反対運動さえ高まれば阻止で来ると勘違いして、必死に煽り立てたが、当たり前に何事も起きず自動延長され、日米同盟は今も続いている。

 

サヨク界隈にとって、日米安保条約反対運動は、大事な「飯の種」だった。

「アンポハンタイ」は、そう叫べばサヨク界隈の結束が固まる魔法の言葉だった。

ところが70年安保反対運動を最後に、日米安保条約は自動継続になり、しかも日本人の中にすっかり定着したので、もはや政争の具にはなり得ない。

飯の種を一つ失ったサヨクが、突然取り上げたのが出入国管理法反対運動だった。

特に過激派の中核派が熱心で、入国管理法がアジア人を差別し抑圧していると、当時の大村収容所をターゲットにデモやテロを繰り返し始めた。

しかし中核派に賛同する勢力も現れず、何の成果を上げることなく50年を経過した。

 

と思っていたが、最近になってこの入管法が問題視され始めた。

 

日本は四方を海で囲まれているので、陸続きの大陸諸国に比べると、難民流入防止には天然の要塞に恵まれていると言える。

それでも、様々な理屈をつけて日本に出稼ぎに来る外国人は増えてきた。

それに比例して、これも登園ながら不法滞在者も増えている。

しかし現行の入管法では、凶悪犯罪者の強制退去もできないので、治安維持が難しい。

そこで与党が入管法の改正法案を提出したのだが、政権の足を引っ張るためなら何でもありの野党が反対して、今国会での成立を見送ったものだ。

 

では野党は何故、入管法改正に反対するのか?

 

表面上は名古屋管理局に収容されていたスリランカ人女性が死亡したことを、不当な取り調べと扱いの所為だと非難しているからだ。

確かに不法滞在者だからと言って、管理局が過酷な取り調べや、死に至るような扱いをしたのなら、それは許されるものではない。

しかしその問題と、入管法改正の必然性、必要性は全く別だ。

今回のスリランカ女性死亡も、支援団体の人間から「体調が悪化したら強制送還が避けられる」とアドバイスされたための詐病疑いが出てきた。 

 

現行法では、強制送還を避けるためなら何でもありや、素行不良の外国人の国外退去が実行できない。

そんなモノは、日本を治安を維持するために、あるいは日本を外国人のテロから守るためには致命的欠陥法律でしかない。

日本と日本国民を守るためには、何はさておいても入管法改正を急ぐ必要がある。

政権を担う与党が、そう考えるのは当たり前だ。

 

一方の政権交代を狙う野党は、与党を攻撃するために法律の不備な部分を指摘し、より良い入管法にするのが仕事のはずだ。

無論、入管法など不要で、難民も不法外国人もバンバン受け入れろと野党が考えているのなら、選挙の時にそう主張して与党と戦えば良い。

そこまでの覚悟はないが、与党の入管法改正案は認めたくない。

原稿の入管法で日本の治安が悪化するのなら、それは政府批判のネタになる。

野党が入管法改正に反対する理由は、こんな邪な意識ではないだろうか。

 

それはこの入管法に対して、先の中核派が熱心に取り組んでいたことからも、容易に想像できる。

中核派は、日本共産党同等以上の反日団体だ。

やること成すこと、全ては反日、即ち日本の国益を毀損することを目的としている。

 

元々の中核派は、韓宝反対に変わる反日テーマとして、入管法反対を打ち出した。

不法滞在の外国人でも取り締まりできなくすれば、間違いなく日本の治安は乱れる。

そんな思惑から中核派入管法に反対してきたが、実は野党もまた同じ穴の狢だ。

今回の入管法改正を邪魔すれば、政府が困り、結果として日本が困る。

それが反日勢力にとっての政治チャンス拡大なので、入管法改正に反対しているのだ。

「人権を守れ」とか「外国人と言えども同じ人間だ」とか、美辞麗句でヒューマニズムを装っているが、実態は反日活動の一環だ。

 

逆に言えば、日本が好きな人、日本を大事に思う人は、野党や中核派の言うことの反対をやれば良い。

反日の野党は、政府方針に無条件で反対する。

その裏返しで、そんな反日勢力の方針には丸々無条件で逆のことを考え反対すれば、それだけで正しい方針になる。

彼らの行動は、極めて分かりやすいリトマス試験紙だ。

国際的に通用する名前

その昔、後輩の栃原健太君が、アメリカの事業所に転勤になった。

盛大に送別会を催し、一年ほど経過した頃会いに行った。

 

彼は、英会話もペラペラで、期待の若手に違わず仕事振りもハキハキで、現地のアメリカ人従業員からの信頼も厚かった。

海外駐在員として、思い切って彼を抜擢した身としては、大いに満足できる人事だったと、彼の活躍が誇らしく大いに喜んだ。

ところが現地工場で、彼がアメリカ人と会話している場面で「これはちょっと」と、不満に思うことがあった。

 

 アメリカ人「Mr.Tochihara, ここはこのやり方でOKか?云々」

 彼  「OK, go ahead.」

みたいな簡単な会話だが、アメリカ人の彼の呼びかけが気に入らない。

元々アメリカ人はフランクで、大統領にさえファーストネームで呼びかける。

ましてや彼は、日本から派遣されているとは言え、未だ未だ駆け出しのペーペーだ。

アメリカ人とは当たり前に、ファーストネームでコミュニケーションして欲しい。

 

しかし実はそれ以上に不満だったのが、両親がせっかく彼に対して、国際的に通用しやすい「健太」と言う名をつけたのに、それを全く無駄にしていることだ。

アメリカ人にとって、Tochiharaなんて誠に発音しにくい。

しかしKentaなら、実に簡単に話しかけることができる。

彼にそのことを注意したら「イヤァ気が付きませんでした」と、素直に反省していた。

 

昔の日本人は、子供に命名する時に、国際的な通用しやすさとか、発音のやさしさなどを考える人は少なかった。

日本の「姓」で外国人が発音できないモノは多いが、これは名前の部分と違って先祖から受け継いできたものなので、分かっていても変えようがない。

有名なところでは、ゴルファーの青木功アメリカで注目された時、AOKIと正しく発音できるアメリカ人はいなかった。

彼らは母音が並ぶと大混乱して「エィオゥキィ」としか発音できない。

もっと困難なのが「大江」で、OOEとなると「ウゥ~ィ」と訳が分からない。

アメリカ人同士では聞きとりも大変で、OOEを「オオエ」と読むことがが定着するまでには、かなりの時間を要する。

「飯尾」のIIOなどは、全く発音できないので「アィアィオゥ」と呼ぶだろう。

そう考えると、彼の両親がどこまで国際人だったのかは知らないが、偶然にしても「健太」はよくできた名前だ。

 

フランス人は、Hを発音しない。

だからマスターズ優勝の松山英樹(HIDEKI MATUYAMA)は、フランスでは「イデキ」と発音される。

この場合「ヒデキ」も「イデキ」も大差なく、日本人としては許容範囲だ。

しかし笑い話でも済まない、ネタのようなモノもある。

これは、フランスに駐在していた商社マンから、コッソリ教えてもらった話だが、

 フランス人が「常陸宮華子」妃殿下の名前を発音すると、日本人は顔が赤らむ

と言うのだ。

HITACHINOMIYA・HANAKOを、Hを発音せずに読むと、「イタシノミヤ・アナコ」になるからだ。

同様に、日立製作所常陸の国も「イタシ」と発音し、些か下品さを漂わせる。

もちろん。発音しているフランス人には何の違和感もなく、聞いている日本人が勝手に妄想を膨らませているに過ぎない。

しかし今後は、フランスで活躍する日本人も増えてくるだろう。

子供に名前をつける時は、古色蒼然とした典型的日本名も悪くはないが、ほんのちょっとは外国人にとって発音しやすさも考慮した方が良い。

 

今の大河ドラマの主人公澁澤栄一などは、外国人には最悪に近い名前だ。

名刺のEIICHIと見た途端、「アィィ~~?」と、首を傾げてしまうだろう。

明治時代の国民には無理な注文だが、昭和・平成・令和の時代の住人は、国際感覚が重要だ。

良く分かる(かもしれない)米韓首脳会談解説

久しぶりの退屈講座シリーズ12弾は、米韓首脳会議について。

 

予めご了承いただきたいが、今回のネタ元は全てネット経由で取得したもの。

とりわけ「李相哲TV」の解説は、大変役に立った。

また、勿論おでん文字の翻訳モノだが、韓国紙も読んだ。

 

先ず本題の前に、この写真を見て欲しい。

f:id:Sadda_Moon:20210523181150p:image

今回の米韓首脳会談の一光景だが、これについては合成写真でもない限り、バイデンが一方的に悪い。

好き嫌いは別、信用できるか否かも別で、少なくともアメリカにとって、今回の文在寅は賓客だ。

ならばホストとしては、一瞬たりとも目を離してはいけない。

常に横に寄り添い、甲斐甲斐しくお世話をするのが礼儀だ。

それをあろうことか、主賓に対して背中を見せるとは、重要なゲストと思っていないのではと、痛くもない(こともない)腹を探られる。

相手が「大らかで太っ腹な韓国人」だからいいモノの、こんなことがあると、文在寅を大統領ではなく「首相」と紹介したのも悪意があるのではと勘繰られる。

文在寅の心が傷ついたとしたら、バイデンはどう責任を取るつもりか!

 

今回の米韓首脳会談での、韓国の成果は「目を見張る」モノがある。

・到着空港での赤絨毯サービス

・会談時間が171分>菅首相150分

・会談時にバイデンはマスクなし(菅の時はマスク二枚着用)

・昼食に文在寅好物のクラブケーキメイン(菅はハンバーガー)

・昼食時間37分>菅20分

アメリカ滞在日数が日本より一日多い5日間

・南北融和政策推進で合意(但し国連制裁案の範囲内)

・「幸いにも」共同声明に対中国への協力姿勢が織り込まれず 

 

韓国にとってのマイナス面は、概ね予想された通り。

北朝鮮核廃棄が最優先され、米朝直接会談の確約なし

・米が人権問題を取り上げた

・日米韓三国協力体制の重要性が確認された(反日空振り)

・米韓ミサイル指針800㎞制限解除が中国を刺激する

・米韓共同声明に「台湾」が明記される

・QUAD参加が認められない

・太平洋-インド構想からも外される

・ワクチン確保は米韓軍事演習参加の韓国兵士55万人分だけ

・韓国財閥の米国投資4兆円以上が無駄射ちになる

 

と、韓国では「大成果だった!」と大騒ぎなのだが、豪華な手土産だった割には見返りが兵士用ワクチンだけだし、何より北朝鮮が喜ぶ合意が皆無なのだ。

要は、アメリカからも信頼されず、中国・北朝鮮のレッドチームからも評価されない。

文在寅のライフワーク、二股外交は完全に行き詰っている。

 

そもそもこんな会談の成果で「時間が長くて日本に勝った」とか「昼食が日本より豪華だった」とかを自慢して、何になるのだろう。

また空港への米高官の出迎えもなく、国旗も掲揚されていない。

果ては、菅は迎賓館を用意されたのに、文在寅はホテル宿泊だったとバラされる。

また韓国のネット界は、唯一自慢の出迎えの赤絨毯は韓国から自ら持参したモノと噂している。

 

それよりも、今回の最大懸案だったワクチンは、韓国兵士分だけが確保されたが、それは軍事演習実施の交換条件のようなモノだ。

ワクチンスワップなどを夢想し、世界的に不足している戦略物資のワクチンを、K防疫ノウハウと注射器で手に入れようと考えているだから厚かましいにも程がある。

ただそれだけでも、怖い怖い宗主国の中国サマと、文在寅の憧れ、北朝鮮の将軍サマにとっては、米韓共同軍事演習が再開されるとの疑念が湧く。

余計なお世話ながら、こんな結果を報告したら、その両国のご機嫌を損なわないかと心配になる。

 

ただ何事も考え方一つで、悪いことばかりではなくなる。

文在寅に同行したサムスンは、170億ドルを投資してアメリカに最大級の半導体工場新設を発表した。

その他のLGや現代などの財閥会社も、アメリカに同様の投資をする。

その分、韓国内の雇用や景気は悪化するが、韓国の財閥は、社会主義者文在寅に「労働者の敵」として扱われ、徹底的に痛めつけられてきた。

サムスンに至っては、朴槿恵への贈賄罪で、副社長が逮捕までされている。

 

文在寅の国内経済政策も出鱈目ばかりで、韓国での景気回復の兆候はない。

期待の中国は、韓国の二股外交を警戒しているし、少しでもアメリカ寄りの姿勢をとると、途端に経済制裁を喰らう。

韓国企業は、そんな韓国内で事業を展開している限り、枕を高くして眠れない。

だから特に財閥企業にとっては、そんな韓国からアメリカに軸足を移すチャンスだ。

 

今回の米韓首脳会談は、文在寅枯れて、財閥残る!

外交の天災・文在寅は、任期の四年超で国内外で失政を重ねたが、最後の最後に虐めぬいた財閥に対して、罪滅ぼしの真似事をした。

とは、過大評価かな?