昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

日頃の思いや鬱憤を吐露!無礼千万なコメントは削除。

ボルトン回顧録から分かる韓国と日本の差

ボルトン回顧録は、二重の意味で大問題だ。

 

一つ目は、アメリカの国益を、大きく損ねること。

ボルトントランプ大統領の側近として、国家機密事項に密接に関わってきた。

その彼が、いくらトランプと喧嘩別れしたとしても、在任中に担当したことをあからさまにバラしていいのだろうか。

早速トランプはボルトンを「能力なしの嘘つき」と罵倒した。

ボルトンは、外交官として、アメリカ国民として、超えてはいけない一戦を超えた。

 

二つ目は、同盟国韓国と、その「偉大な」文在寅の信用を、根本から毀損したこと。

実はボルトン暴露本は、トランプよりも文在寅への打撃が大きいとさえ言われている。

ボルトンによると、そもそも米朝会談は韓国の希望シナリオで、事前の核兵器廃棄で北朝鮮合意もなくアメリカをミスリードしたとか、トランプも金正恩も、文在寅抜きで会談したかったとか、文在寅をケチョンケチョンに貶しているのだ。

どうやら、文在寅米朝会談実現のためにトランプを口説いた決め台詞「北朝鮮核兵器廃棄の意志あり」発言は、韓国の希望的観測、韓国の幻想でしかなかったらしい。

また、文在寅調弦病(統合失調症)とまで罵倒されるとは、オトコ文在寅としては、立つ瀬がないではないか。

ボルトンが、ここまで韓国と文在寅を虚仮にするとは、国際信義にも悖るし、世が世なら不敬罪で死刑判決に値する。

韓国と文在寅にとっては、許すことのできない、とんでもない暴露本だ。


ただでさえ、脱北者が飛ばす風船の所為で、北朝鮮の金与正お嬢様のご機嫌が悪く、せっかくの南北合意の象徴だった南北会議所は、文字通り跡形もなく爆破され、文在寅のメンツが丸つぶれになった直後なのだ。

更にそれに輪をかけて、本来なら絶対に表に出ないはずの、米朝会談での、文在寅の醜いアリバイ工作まで全部バラされた。

期せずして、ベストセラーになるかもしれない、ボルトン暴露本爆弾は、同盟国のアメリカから徹底的にバカにされている文在寅の姿を、世界中に晒した。

文在寅は、能力だけでなく、人品骨柄にも不信感を持たれてしまった。

暴露本出版の、タイミングが悪すぎて、文在寅は、もはや国際社会や世間様に顔向けできないほど大恥を掻いたのだ。

 

しかしもっと深刻な問題は、こんな文在寅の韓国での支持率が、急落とは言え、依然として50%を超えていることだ。

先の総選挙でも、文在寅率いる「共に民主党」は、圧勝している。

どんなに国際的に悪評芬々でも、文在寅は韓国内では無敵なのだ。

 

これと全く逆なのが、我が日本の安倍首相だ。

安倍首相ほど国際的に評価の高い総理大臣は、今迄の日本の歴史を紐解いてもいない。
ボルトンの暴露本でも、トランプが最も親しい指導者は、安倍晋三だと認めている。

しかし、その安倍首相の国内の支持率は、40%を切るレベルだ。

世界中が認めるアホで「偉大な」文在寅は、韓国内だけでは高く高く評価される。

一方、世界中が認める日本の安倍首相は、三分の一の日本国民から否定されている。

 

この内外評価のアンバランスこそ、実は韓国と日本が国際常識から乖離していることの証左であり、両国が抱える大問題点なのだ。

韓国は、ある意味で分かりやすい。

韓国は、反日であれば支持率が上がるから、困った時には反日政策を徹底すれば良い。

一方の日本人の場合、未だにGHQ直伝の自虐史観に捕らわれていることが原因だ。

戦後の日教組教育では、日本の素晴らしさを評価し、それを表現すると、歴史への反省がない世間知らずと見做され白眼視されてきた。

日本はダメだ、日本の指導者は悪人だ、中国と朝鮮に悪いことをした国だと、ズッと言い聞かされ続けてきた。

 

しかしもはや、そんな自虐史観からは脱出しないといけない。

「韓国の厚かましさを見習え!」

とは言わない。

韓国は、全く世界が見えていないし、見る気もない、井の中の蛙だ。

しかし日本には、充分に世界に通用する技術があるし、今回の武漢肺炎への対応でも、世界トップレベルの民度が証明された。

 

もっと自信を持とう。

そしてもっと、安倍政権を信頼しよう。

ボルトン回顧録は、アメリカ国論が修復不可能なレベルにまで二分されていることだけでなく、韓国の出鱈目さ加減と、日本の素晴らしさをも教えている。

昔、読んだ松本清張の傑作短編に、「顔」がある。

漢字で書けば、「貌」の方が、より原作のイメージに近い。

駆け出しの俳優が、恋人と乗車した列車の中で、恋人の知り合いに会う。

俳優とその恋人は結局うまくいかず、オトコはオンナを殺害する。

その俳優の人気が出た後、出演シーンで印象的な横顔がアップされ、その映画を見た件の知り合い乗客に、「犯人だ」と気が付かれる。

と、そんな粗筋だったような記憶があるが、テレビドラマでは様々に脚色されている。

 

人間を「貌」で判断してはいけないとの正論があるが、そんなのは嘘っぱち。

人間にとっての「貌」は、人生を左右するほど重要な部分だ。

 

当方は昔から、「水も滴るイイオトコ」と自称してきた。

嫁が当方と結婚した理由は、彼女が面食いだったからと、そう言いふらしていた。

しかし、ある会社社長夫人と会食した時「貴方の奥様はどんな人なの?」と質問されたので、持論の「単なる面食いオンナですよ」と答えたら「面白いことを仰る方」と、まるで冗談と取られてしまった。

ムキになって、「真面目な話です」と反論するのも大人気ない。

ここは、すっかり場が和んだことを以って良しとする大人の対応に終始したが、その後はずっと、「あの面食いの女性のご主人」と笑いのネタにされた。

内心は、大層不満だったものだ。

 

事程左様に、本人が「貌」には自信満々だった割には、世間の同意は少なかった。

「失恋の想い出」で書いたように、親友に、惚れた彼女にフラれたのは、ライバルとの「貌」の差だと指摘され、不本意ながらも、妙に納得してしまったこともある。

https://sadda-moon.hatenablog.com/entry/2019/09/07/070000

 

マァ「貌」の方は、自他ともに認める美男子!とは言い難かったのかも知れない............

ならばと、自分はソコソコ、「魅力的な貌に違いない」と思うことにした。

「魅力的な貌」なら、自分で勝手に魅力的と思うのは仕方がないと決めつけられる。

他人様がどう思おうと何と言おうと、何とでも言い繕える、大変便利なフレーズだ。

 

その自慢だった「貌」が、最近になって妙に変化してきた。

鏡をどう見ても、昔のキリリ感がなくなっているのだ。

今の人相風体は、全く締まりがなくなった老人そのものの「貌」だ。

目は垂れ下がり、眼光は優しいを通り越して、すっかりだらけてしまっている。

目尻には皴があるし、顔の至る所に染みが出ている。

 

おかしい!

全くおかしい!

思わず、「オマエは誰だ?」と質問したくなるほどの、大変化、大劣化なのだ。

 

冷静に見ると、日々刻々、年々歳々とオヤジ、即ち当方の父親と似てきたように思う。

オヤジは、中々にアジのある顔をしていたが、お世辞にもハンサムではなかった。

あの「貌」に似てくるとは、贔屓目で見れば「なかなか乙なモノ」と言えないこともないが、普通に見れば「フツーの貌」でしかない。

 

そもそもおフクロは、オヤジのどこに惚れたのだろうか?

50年近い結婚生活の始まりは、平凡な見合いからと聞いてはいるが、それにしても絶対に、あのオヤジの「貌」に惚れたはずはない。

さりとて、「性格が抜群のイイ人に見えた」と錯覚したこともないはずだ。

 

段々オヤジに似通ってくる自分の「貌」を見ると、向かうところ敵なしと思い込み、増長していた時期があったことが信じられなくなる。

改めて、「いやはや、歳はとりたくないモノだ」と思う、今日この頃だ。

人間は、歳と共に謙虚で、慎み深くなる。

マスコミ報道に騙されないように

つい一か月前までは、トランプ大統領再選確実と見られていたアメリカ大統領選挙が、ここに来て姦しくなってきた。

不審者尋問中に警官が暴行を振るい、George Floydが死亡したことへの抗議デモが暴徒化したことに、当初は軍隊導入まで示唆したトランプに対して、アメリカ国民の反発が強まっているらしいからだ。

 

アメリカABCによると、大統領選のマスコミ支持率調査では、バイデン50%、トランプ40%と差がついているらしい。

そのABCによると、

 ・武漢肺炎が終結していないのに、トランプは遊説集会を強行再開した。

 ・トランプは会見で、その集会は必ず満員になると繰り返していた。

 ・入場できない人のためには、野外ビュー会場まで設けるはずだった

が、実際は、

 ・会場には空席が目立った

 ・野外会場は早々に撤去された

と、まさしく小躍りせんばかりに嬉しそうに報道していた。

実際には、無料入場券を大量入手したトランプ反対派のKーPOPファンたちが、組織的に不参加を決め込んだために空席が目立ったらしい。

両陣営とも、虚々実々の駆け引きで相手を陥れようとしているが、ABCはCNNと並び、反トランプの急先鋒だから、こんなニュース報道になる。

 

四年前の大統領選でも、全く同じようなニュースばかりだった。

トランプは、変わり者の人種差別主義者で泡沫候補扱いだったし、事前の調査では、ヒラリー・クリントンが圧勝するはずだった。

ところが結果は、トランプの勝利。

原因は、トランプの恥も外聞も搔き捨てた、とにかくアメリカ利益最優先の「アメリカファースト」の我が儘主張を、経済不況に苦しむアメリカ国民が受け入れたとされた。

 

大手マスコミに不信感を持つトランプは、大統領当選後の記者会見でも、敵対感を露わにして、SNSで情報を発信し続けている。

一方の大手マスコミも、反トランプ報道の手を緩めず、何か事あるごとに反トランプキャンペーンを張る。

今回の黒人死亡事件でも、トランプは、暴徒化したデモの黒幕にテロ団体と名指ししたANTIFAがいるので、「法と秩序」で対処しなければならないと主張する。

すると大手マスコミは、「トランプは黒人差別に無理解で無関心」と反論して、トランプ攻撃に拍車をかける。

黒人差別問題は、反トランプキャンペーンの格好の材料となっているし、一部ではインディアンを迫害したコロンブスや、奴隷を所有していた初代大統領ジョージ・ワシントンの否定にまで急進化するなど、アメリカの国論は完全に二分されている。

しかし黒人差別反対デモが、商店襲撃や商品略奪にまで至っていたのは間違いない。

そのことにはダンマリを決め込む大手マスコミは、黒人は今まで差別されてきたから、ANTIFAの暗躍や、黒人のあの程度の犯行は仕方がないとでもいう積りか。

 

平和裏の意思表示は、民主主義国家に住む国民の基本的権利だ。

たとえ自分の意見とは違っても、誰もそのことに反対する人はいない。

しかしその中で、暴力で商品を略奪したら、それは泥棒であり強盗でしかない。

当然ながら、そんな犯罪者に対しては法の裁きが適用されるべきだ。

その犯行動機に情状酌量の余地があるか否かは、その後の裁判で判断するべきものだ。

 

アメリカ国内では、トランプと大手マスコミの確執は広く知れ渡っている。

だからABCやCNNが反トランプの大キャンペーンを張っても、トランプ派はFOXテレビを見れば、それと反対の意見を聞くことができる。

問題は、このアメリカの報道が、日本ではどう伝えられるかだ。

NHK衛星放送では、海外各国のテレビニュースをまとめて紹介する番組があり、毎日放送されている。

しかしそこで、FOXのニュースが紹介されることはない。

常にABCであり、データの大半はCNNのモノだ。

だからアメリカでは、反トランプの気運が異様に高まっているように思ってしまう。

要は、NHKは反トランプの放送局なのだが、実際は、いくら日本人を洗脳しても、アメリカ大統領選挙に影響を及ぼすことはない。

しかし日本のマスコミが、しつこくトランプ批判報道を続けるのは、そうすることで間接的にだが、トランプと親しいとされる安倍政権への批判につながるからだ。

 

NHKの思惑は明白だ。

一見まるで日本の政局とは無関係と思われる、アメリカ大統領選挙の報道にも、日本のマスコミの思惑が隠されている。

油断大敵。

注意一秒、怪我一生(は、交通案円の標語だが、この場面でも通用する)。

日本のマスコミ報道には、どんなものでも、細心の注意と批判精神で接した方が良い。

職業に貴賎はないが

如何なる職業にも、貴賎はない。

貴賎はないが、重要度、緊急度には、差がある。

 

世の中が武漢肺炎の影響で大変なことになっている中で、大ダメージを被った中小事業者に対して、持続化給付金が支給されている。

特別定額給付金、いわゆる「国民全員に10万円支給」は、マイナンバーを持っていても、パスワードを忘れたり、途中の住所変更手続きを怠ったりした人が手続きに梃子摺り、「支給が遅い」と批判されていた。

実は、通常にマイナンバーを管理していた人には、簡単な手続きだったのだが。

それに比べて持続化給付金の支給は、総じて実に迅速のようだ。

いつもなら、安倍政権のやることは箸の上げ下げまで全部文句を言う連中ですら、大半のケースで、既に支給済みなのを認めているほどだ。

 

政府が緊急事態を宣言し、外出や営業自粛を要請したのは4月だった。

ただでさえ国民が、武漢肺炎を怖れて外出しなくなっていたのに追い打ちをかける措置で、繁華街の客足がバッタリ途絶えてしまった。

業者にとっては、泣きっ面に蜂だっただろう。

そんな時に、銀座のクラブママや新宿のホスト連中が登場し、「自粛を要請するなら補償を」と金切声を挙げていた。

金切声に聞こえるか、はたまた切実な訴えに聞こえるのかは、聞く側の主観による。

僕には、どうにも金切声にしか聞こえなかった。

何故なら、僕は職業の重要度によって、支援の差があって当然と考えていたからだ。

 

昔から、「衣食足りて礼節を知る」と言われる。

生活を送る上で礼節は大事だが、それは衣食が足りてこその話だ。

人間は何かを着ないと、人に会えない。

そして何かを食べないと、生きていけない、

人間にが生きていく上で、衣食は、何が何でも最優先して確保するべきものだ。

 

それに比べ芸能や芸術は、衣食足りた人間が、更に充実した生き方を模索する時には大きな効果、効能を発揮する。

芸術や芸能は、確かに人生を滋味豊かにする効果は高いが、最悪、それが無くても、人間は生き永らえることは可能だ。

だから、例えば戦争などの非常事態になると、誰もが精神的、金銭的な余裕がなくなり、芸術がどうのこうのどころではなくなる。

 

では、現在の武漢肺炎はどうだろう。

人類の歴史はウィルスとの戦いだったとの意見があるが、武漢肺炎は将にそれで、昨年末から急に、世界中が直面した戦争なのだ。

ウィルスとの戦いと言っても、昔はウィルスの対策処方確立の戦いだったので、克服するワクチンが見つかり、患者が健康を取り戻せば終了だった。

しかしグローバル時代の今日では、単に病気の発症以外に、グローバル経済活動を止めてしまう恐怖があるし、その被害は、どこまで拡大するのか分からない。

今回の武漢肺炎に対しても、防疫か経済かが議論されたが、袋小路で結論は出ない。

武漢肺炎は、それほど厄介な災厄だ。

 

国民は、食料品は買わざるを得ないので、スーパーには出かける。

しかし普通の感覚では、銀座の高級クラブや新宿のホストクラブにまで出向く気になるまでには、まだまだカネと時間の余裕が必要だ。

だから、他の分野に比べtれば、虚飾の世界の被害が甚大なのも容易に想像できる。

 

問題は、限りある支援金を、どこからどう配分するかだ。

当然だが、事業者への支援なら、生活必需品の調達こそ最優先される。

その場合、不要不急の銀座クラブやホストクラブが割を食うのは、やむを得ない。

常日頃、コストなど無関係な価格設定で、暴利をむさぼることで成立する業種への支援が後回しされるのは、当事者は大不満でも、たいていの国民は納得する。

 

そもそも本来、銀座クラブやホストクラブは、見栄や衒いで凝固まっているはずだ。

料金が高ければ高いほど、自己満足する人たちのサロンのはずなのに、それが至って当たり前のように、極めて現実的な持続給付金請求を口にする。

それでは、明日をも知れないような不安の中で事業活動をしている人たちと一緒の事なので、むしろ沽券にかかわるはずだと思ってしまう。

 

虚飾の世界の人たちだから、持続支援給付金など貰うなと言っているのではない、

権利があるのなら、全部貰えば良い。

しかし、テレビにまで顔を出し、「私たちも困っています」と同情を買うような行為は、日頃のゴージャス感覚の人たちにみっとも良いものではない。

普通の企業と同様に、黙って手続きをして、静かに入手すれば良い。

誇り高い銀座のママやホストなら、「武士は食わねど高楊枝!」だろう。

 

とは思うが、最近はそんなやせ我慢をする、カッコつけ野郎たちはいないようだ。

無理すんな、加山雄三君

つけっ放しだったテレビを何気なく見て、思わず「エエ~ッ!」と声を出した。

ひょっとしたら「ウウ~ッ!」と、押し殺した呻きだったかもしれない。

(そんなの、どっちでもいいが)

 

画面には、NHKの歌謡番組が流れていた。

そのオープニングに加山雄三が登場して、歌うは最大のヒット曲「君といつまでも」。

そこに、司会の谷原章介の「永遠の若大将、加山雄三サン」のナレーションが被る、

 

加山雄三

 ・御年83歳

 ・美男俳優、上原謙と、美女、小桜葉子の忘れ形見

 ・今風に言えば、父コントレイル、母アーモンドアイみたいな超良血サラブレッド

 ・若い頃から映画に歌に大活躍して、ついた愛称が「若大将」

 ・共同経営のホテル破綻で被った巨額負債を、松本めぐみ夫人と二人三脚で返済

 ・老いて尚、「永遠の若大将」として八面六臂の大活躍中

と、煌びやかなプロファイルが並ぶ、日本芸能界を代表する大スターだ。

 

画面には、「君といつまでも」を朗々と歌い上げる加山雄三の雄姿が映し出され、加山独特の、鼻が詰まったような声質が流れる。

 

ところが時として、テレビは残酷な面を見せつける。

大スターの歌い振りをフィーチャーしようと、加山を時折アップでとらえるのだ。

するとそこには、髪形だけは「異様に」昔のままだが、目がたるみ、顔がはれてしまった、何とも奇妙な老人が映っている。

更に、場面を盛り上げようとする演出が、却って傷口に塩、タバスコを塗り付ける。

同じ歌を歌う、加山の30台と思しき画面がオーバーラップされたのだ。

 

これは、インチキ商品のコマーシャルの「使用前」と「使用後」写真比較の逆バージョンで、使用前に比べ、使用後の加山が如何に劣化しているかを如実に表してしまう。

「アァ、加山にはあんなに溌剌とした若い頃があったのだ」との感傷には浸れるが、衰えた現実を再確認することにもなってしまう。

しかも、加山の音程が安定しない。

所々で、明らかに音程を外す。

 

加山が歌い終わると、猛烈に感動、感激した風情の司会者、谷原が「加山さん、いつまでもお若い」と、追従笑いでゴマを摺る。

これは定番だが、次に「暫く体調を壊されていたらしいですが」と心配げに質問する。

すると加山は、「完全に回復して、今は全く元気です」と返事をしていた。

どうも、軽い脳梗塞を患っていたようだ。

 

83歳で脳梗塞を克服した加山が元気を歌う姿に、夢と希望を感じる人もいるだろう。

実際に加山のツアーには、多くのファンが押しかけているらしい。

しかし、あの青春の大スターだった加山が、何時までも若さを前面に押し出しながら、たるんだ顔で歌うのも見るのは忍びない人もいる。

ましてや、あのアタマだ。

あのアタマが素に戻った姿を想像するだけで、おぞましくなってしまう。

 

僕は、老人は年相応に老けていく方が良いと思っている。

いつまでも若さを売り物にしていると、年寄りになるチャンスを失う。

若さを売り物にする老人もいるが、加山のように「30台から変わっていない」みたいなキャラは、どう考えても無理筋だ。

そんなことをすると、若さを取り繕うための余計な努力が必要になる。

 

長生きのためにも、周囲との調和のためにも、加山雄三的生き方は御免だ。

年寄りは、無理をしない。

そんな老人に私はなりたい!

素人と玄人の差

地上波テレビを見なくなった分、ケーブルテレビを見る機会が増えた。

そのケーブルテレビでは、スポーツ番組や昔の映画と共に、中国、韓国の長編ドラマも、繰り返し放送される。

 

韓国ドラマは、荒唐無稽の夢物語ばかりだ。

得意の恋愛ドラマは、ストーリーが日本の中学生レベルで、同じ顔をした整形美人がベタベタに演じるだけだ。

昔は見たことがあるが、今となっては、さすがに食指が伸びない。

また韓国の過去は、全く見るべき歴史がないために、歴史ドラマとなると、史実にはまるで無関係の大嘘コンコンチキのオンパレードだ。

自国の歴史が哀れ過ぎるので、そうとでもして嘘で飾り立てないと、如何に厚顔無恥な韓国民も、番組を見る気にならないのだろう。

 

一方中国には、一応は世界中に知れ渡った、国の歴史が存在する。

昔の四大文明が勃興した地域でもあり、日本から遣隋使、遣唐使が派遣されていたほど、文化が世界のトップレベルだったこともある。

王朝や皇帝の題材には事欠かないし、多くの英雄、英傑が権謀術数の限りを尽くして、騙し騙されを繰り返してきた。

だから、見方によっては結構面白いし、何より中国歴史の勉強にもなる。

 

しかし、そんなケーブルテレビの番組を提供するスポンサーは、その大半が如何にもインチキ臭い、化粧品、健康食品や通販会社だ。

そしてその企業のコマーシャルが、揃いも揃って酷い。

これでもかと売り込んでいるが、「今だけのサービス」とか「超割引」とか、如何にも如何わしい商品を、如何にも如何わしい方法で宣伝する。

こんなインチキ臭い商品に、誰が引っかかるのだろうと思うが、飽きもせず繰り返しているところを見ると、それなりにカモがいるとしか思えない、

 

そんなコマーシャルの出演者は、悉く素人の設定になっている。

その辺の、どこにでもいるような雰囲気の連中が、商品を大袈裟に褒めちぎる。

健康薬品なら、「ビックリです、飲んだら一発で効果あり」みたいな大賛辞を贈る。

あんな純朴そうな人が、あれほど効果があると言うのなら、一度くらい試してみるかと、そんな気持ちにさせるのだ。

 

ただこのコマーシャルをよくよく注意して見ると、演じているのは実は素人ではない。

全員が、全く売れていないプロの俳優だ。

だから、台詞回しが極端に上手い。

素人では、ああはいかない。

例えば、NHK番組の「チコちゃんに叱られる」を見れば良く分かる。

番組の中で、「チコちゃんて凄いね、アタマが良いね」と出てくるゲスト解説者は、全員が台本の丸読みで、抑揚のない一本調子でわざとらしい。

アレが、典型的な素人の台詞回しだ。

同じような台詞でも、訓練されたプロ俳優が喋ると、実に感情が籠る。

玄人’(プロ)と素人では、他人に訴える能力に、歴然とした差がある。

 

実は僕の義兄が、ある超ローカルラジオ局の番組にレギュラー出演することになった。

義兄は、生まれてこの方、ずっと田舎に住んでいたので、方言に造詣が深い、

と言うより、方言しか喋れない。

その点を買われて、番組内で有名な外国の曲を、方言に翻訳する役割を仰せつかった。

そこで番組に出演することになったが、何時まで経っても素人臭さが抜けない。

相方のプロ音楽家が上手くリードするし、本人も努力はしているのだろうが、必死に良いところを探そうと贔屓目に見ても、ノリが悪いので話題が弾まない。

ここでもやはり、素人と玄人の差を感じてしまうが、その所為か、あまり評判も上がらないので、さほど長持ちする番組とは思えない。

まもなく、惜しまれつつ番組はエンディングを迎えるだろう。

 

ケーブルテレビのコマーシャルタレントと、チコちゃん番組のゲストの差、義兄とプロ音楽家とのMCの差をみると、さすがにカネを稼ぐことの難しさを痛感する。

素人と玄人の差は、一見すると大したものではない、

しかし実は、それは決定的な差で、そんじょそこらの努力では埋められない。

それが、ギャラの差となる。

世の中は厳しい!

金与正の国際的お披露目は南北会議所の爆破

6月18日、朝から曇天微風だが、天気予報では19日は一日中雨。

来週は梅雨入りで、ほとんど一週間、小雨が降り続く。

梅雨が明ければ、猛暑の夏になる、

ならば、涼しい秋を迎えるまで、この日を除いてゴルフのチャンスはない。

という事で、朝一でコースに連絡し、スタートを申し込んだ。

9時スタートのスループレイで、終わったのは午後1時。

武漢肺炎対策で、風呂はなくシャワーだけ。

午後2時過ぎには自宅に帰りつき、テレビをつけたら、NHKで「河井夫婦逮捕」の特番をやっていた。

確か朝のニュースは、北朝鮮の南北事務所爆破一色だったのに、すっかり様変わりだ。

北朝鮮が満を持して発表した、様々な角度から映した迫力満点の爆破シーンなど、完全に話題から消え去っていた。

しかも夜7時からのニュースでは、とうとう北朝鮮関連の報道はゼロ。

 

オイオイ、それってマズくないか?

NHKのアナウンサ連中は、河井夫婦逮捕ニュースが、安倍政権に悪影響を与えると嬉しそうに解説していたが、北朝鮮だって、カネと人手をかけて、あれほどの建物爆破パフォーマンスをやったのだ。

マスコミが大騒ぎするから、北朝鮮に注目が集まる。

今まで日本マスコミを手なずけてはずの北朝鮮にすれば、自民党の三下議員、河井夫婦の逮捕と、「党中央」金与正お嬢様のお披露目の舞台の、どちらが重大ニュースと思っているのかと憤慨しているはずだ。

飼い犬に手を噛まれたとまで、思っているかも知れないヨ。

日本のマスコミよ、金与正お嬢様はおっかないぞ!

 

と、それはともかく、北朝鮮の南北事務所爆破は、大変なテロ活動ではないのか!

北朝鮮と言えば、国家単位で様々な犯罪を仕出かしてきた。

外国人拉致がその最たるもので、実は日本人だけでなく韓国人も多く拉致されている。

その他にも、ラングーンのアウンサン廟爆破事件、大韓航空機爆破事件、偽札偽造、偽タバコ生産、覚せい剤製造と密輸など、とても真面な近代国家とは言えないレベルだ。

金正恩は、叔父の公開処刑や、公衆の面前で金正男暗殺を実行してきた狂信者だが、最近の北朝鮮では、すっかり影が薄くなっていた。

そんな金正恩将軍様に成り代わって、今や世界中に睨みを利かせているのが、(インチキ)白頭山血統の正当な後継者、金与正お嬢様だ。

その金与正お嬢様は、どうも文在寅がお気に召さないようで、事あるごとにあらん限りの悪口雑言で罵倒してきた。

そしてその中で、今回の南北事務所の爆破を予告していたのだ。

 

これは、どこかで見た光景だ。

そう、イスラム国やウサマ・ビン・ラディンが、テロを起こす前に世界に向けて犯行予告のビデオを流し、有言実行をすることで世界に存在感を示してきた。

それならば北朝鮮は、これらの過激派と全く同種の組織でしかない。

そのアラブゲリラがテロに走ると、世界中から非難の声があがる。

そして世界は連携して、テロを実行した連中を、非難し追い詰めてきた。

ならば、北朝鮮に対しても、世界は全く同じ行動をとらなければならないはずだ。

良識あるマスコミなら、北朝鮮批判のキャンペーンを張るべきなのだ。

 

そんな思いで衛星フジのプライムニュースを見ていたら、共同通信編集委員の盤村和哉がこの問題を解説していた。

ところがこの盤村だが、勉強不足も甚だしい。

しかも、話す内容が出鱈目で、矛盾しまくっている。

「なぜ北朝鮮は、こんな無謀なことをやるのか?」と聞かれても、「危険な綱渡り」程度の認識だ。

さすがにMCの反町理も見かねたようで、「9月のG11で、韓国が北朝鮮への経済制裁緩和に動くためのサポートでは」と、盤村に助け舟を出していた。

 

日本のマスコミでは、何か北朝鮮が仕出かすたびに、北朝鮮専門家を称する連中が登場して、得意げに解説してきた。

しかし冷静に振り返れば、あれほど秘密主義が徹底している北朝鮮に、独自の情報ルートを持つなど不可能だ。

仮に、信頼できる情報ソースがあり、そこを蹴一して特ダネがスッパ抜けても、それを継続していれば、北朝鮮当局にマークされ、処刑されてしまうのがオチだ。

だから連中が得々と喋る内容は、そのほとんどが連中の想像の産物であり、真偽の保証などない。

 

だから、こんな連中の世迷いごとに右顧左眄するのではなく、この間、国家として北朝鮮が何をやってきたのかを見る方が、正解を得ることになる。

朝鮮戦争での韓国侵略を始めとして、常に北朝鮮は、世界平和に逆行してきた。

そんな国と、諸問題を話し合いで解決するなど、幻想も甚だしい。

北朝鮮との戦いは、北朝鮮を暗黒支配する金王朝の自壊の追求で、民主主義国家を挙げて、北朝鮮への経済制裁を強化するしかないのだ。

そしてその時期は、もはや待ったなしとまでなっている。

狂気の内在を感じさせる、金与正の表情を見ると、そんな危機感を強く持つ。