昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

日頃の思いや鬱憤を吐露!無礼千万なコメントは削除。

百田尚樹と上念司の化けの皮

アメリカ大統領選の不正疑惑は、日本の右派論客の内ゲバ騒ぎにまで発展している。

 

何せ、情報源がアメリカにしかない。

そのアメリカ発の最新ニュースが、どれほど信頼できるのか分からない。

そんな中で、次の大統領はトランプかバイデンかを論じるのだから、何が正しく何がフェイクなのか、日本に居たって分かりっこないのだ。

 

それでも、一億総評論家時代の日本では、誰もが何かを喋りたくなる。

ましてや、自称知識人、自称評論家の御仁たちは「わが意見こそ正論」とばかりに、自分の勝手な想いを発信している。

そんな中に、右派論客を代表する百田尚樹と上念司がいる。

しかしこの二人の意見は、対照的だ。

 

上念は、

 ・バイデンの不正疑惑については。情報が真偽入り乱れている

 ・証拠があるものだけを取り上げるべき

 ・右派にも、冷静な見方を罵倒する輩がいる

 ・自分と違う意見を思い込みだけで罵倒するべきではない

 

一方の百田の主張は

 ・ミシガン、ウィスコンシンの票の動きは不自然過ぎる

 ・他にも、不正を告発する様々な証言が出ている

 ・自分はバイデンが不正をしたと確信している

 

ネット界では、上念に対しては

 ・どの口が、こんな尤もらしい意見を言う

 ・反対意見を罵倒してきたのは上念

と批判している。

 

百田に対しては、もっと辛辣で、

 ・勝手な思い込みで不正と決めつけるのは、野党のモリカケ桜と同じ 

 ・韓国慰安婦も、根拠もなく日本の不正を論っている

これに対して百田は

 ・それとは次元が違う

 ・自分は司法判断が出れば従う

 ・それまでは、不正があったと主張するのは自由

 ・右派論客の中にも自分を見下すような主張がある

と反論している。

 

しかし客観的に見て、且つ正直に言って、百田の論理はおかしい。

有料の百田チャンネルの選挙速報を見ていたが、百田の発言には、状況を分析するでもなく、また当然ながら取材した形跡もない。

それなのに、ひたすら「この選挙区はトランプさんの勝ちとみる」と断定していた。

それが翌日になって、悉くバイデンに逆転されたので、それを不正選挙のせいと言い募っているだけだ。

途中経過でリードしているから最終的にも勝つとか、根拠も示さず不正があったと言うのは、選挙速報をやる人間が話す内容ではない。

この点は、上念の「不正の証拠を明らかにするべき」との主張が正しい。

 

また、野党のモリカケ桜追及とは、次元が違うとの言い訳も苦しい。

モリカケ桜では、野党は根拠も証拠もないのに、怪しいとの思い込みだけで、後の立証責任は政府にあると安倍政権を攻撃し続けた。

今回の百田も野党の手法と全く同じで、バイデンに不正があったはずと力説している。

全くの言い掛かりだが、自分は正しく、野党は間違っていると言っても説得力はない。

こんな屁理屈を捏ねるようでは、今後百田は野党を批判できなくなる。

 

今回は、一見すると上念の方が冷静沈着と思わせる。

しかしその上念は、「Go toキャンペーンは富裕層だけを利するので中止するべき」などと発言している。

いやしくも上念は、一応は経済評論家を自称しているが、立憲民主党枝野幸男蓮舫と同等の発言をするようでは、底が割れてしまう。

 

右派論客の代表と言われる百田尚樹も上念司も、一皮めくればこの程度だ。

偉そうな、且つ自信満々の喋り方に騙されてはいけない。

ネットから自分で情報を取り、自分で考え、自分で裏を取る。

そうしないと、大量の情報に流されてしまう。

アメリカはどうなってしまうのか?

アメリカ大統領選は、全く訳が分からなくなってきた。

世界最強国家でGNPも世界一。

オリンピックの金メダル獲得も、常にダントツで世界一。

そんな国が、自国の指導者を選ぶのに四苦八苦する。

情けないが、これもまたアメリカ!

大雑把で、いい加減なアメリカ人なら、こんな混乱を招くのも宜なるかなだ。

 

しかしアメリカ大統領選は、アメリカ一国だけでなく、世界のリーダーを選ぶのと同義語だ。

世界のトップを選ぶ選挙がここまで混乱すると、もはや収拾不能だ。

そもそも当初は、バイデンの勝利が不正選挙の結果か否かが争点だった。

負けたトランプは徹底調査を主張したが、それに対してアメリカの大手マスコミは一斉に「往生際が悪い」「大統領としての末節を汚し、品がない」などと非難した。

「名大統領として名を残したいなら、トランプは

潔く敗北宣言して、次を目指すべき」などは、一見トランプを持ち上げながら、早期にバイデンの勝ちを確定したい民主党の思惑がバレバレだ。

その過程で、共和党内でも批判が強いとか、トランプの家族が裁判に反対しているとかのニュースが流されたが、これは全部フェイクだった。

 

そうこうしている内に、一旦バイデンが勝利したはずの州でも再集計が始まった。

その結果、バイデンが過半数以上を獲得したはずの選挙人数が見直しになり、今では両候補とも当選確実が出ない状況だ。

最新のThe Epoch Timeによると、選挙人獲得数がトランプ対バイデン=232:227と既に逆転している。

ウィスコンシン、ミシガン、ペンシルベイニア、ジョージアが再集計、ネバダとアラスカは集結が終わっていないからだ。

いやしくもアメリカ大統領を決める選挙で、こんなことがあるのか?

こんな事態は異常だ。

 

バイデンは、一旦勝利宣言までした。

政権移行チームを発足させ、カナダや日本、韓国、欧州などの首脳と電話会談までしている。

世界は、バイデンが次期大統領になることを前提と動き始めている。

しかし肝心のアメリカでは、選挙後10日以上経過しても、未だに正式な当選者の特定ができていない。

 

更に不気味なのは、大手マスコミが一切この情報を報道しないことだ。

こんなアメリカの大混乱は、ニュースとしてはトップ扱いのはずだ。

それなのに、そんな混乱などまるでないかのように、淡々とバイデン政権の始動ぶりだけが伝えられる。

どう考えても、おかしい。

 

日本のマスコミも同じで、この情報はネットからしか入手できない。

こうなると、終戦を急がなければならないバイデン陣営の懐事情が透けてくる。

時間が長引けば、民主党に不利になる。

即ち、様々なインチキがバレてくる。

ここは電光石火に勝利宣言して、とにかく既成事実化する。

続いて全マスコミを動員して、トランプを諦めさえる。

マスコミが報じた

「トランプの家族は裁判に反対している」

共和党内でもトランプへの批判が起きている」

果ては、何故か日本国内でアメリカ民主党のスポークスマン的役割を果たしていた、明治大学海野素央に至っては

「罪逃れの訴追中止で、トランプがバイデンとディール」

なる、珍説陰謀論まで披露している。

 

しかし、仮に再集計の結果でトランプが当選するとなると、今度はバイデンが黙っていない。

どっちが勝っても、アメリカ国内の深刻な対立は続くことになる。

バイデンは勝利宣言で「民主党支持者も共和党支持者もない、我々はアメリカ人だ」と演説したが、それが如何に空虚な妄想だったかが分かる。

今の世界は、二大強国、アメリカと中国の対立から、全世界が二分される事態となっている。

アメリカ国内だけでなく、欧州もアジアも、アフリカもそうだ。

どちらに与するかは、避けて通れない問題だ。

 

幸いにして日本の政治は、野党のだらしなさのせいで、他の地域に比べると中国の影響が波及してはいない。

ただ中国は、実に長期的スパンで計画し、常に侵略のチャンスをうかがっている。

アメリカの動向以前に、中国への警戒を怠ることなく、自主防衛しなければ、日本が危うい。

中国共産党との戦い

マルクスが夢想した共産主義は、資本主義との戦いに敗北し、完全に消滅した。

しかしその考えを実践するためにレーニンが考えた組織は、未だに生き残っている。

日本でも日本共産党が跋扈しているが、世界レベルでその親玉格が、中国共産党だ。

 

中国は、中国共産党が支配しているから共産主義社会と考える人がいるかもしれないが、実は今の中国は、共産主義とは似ても似つかない、前近代的王朝社会でしかない。

中国の人口は14億人とも言われるが、1億人の共産党員エリート層が、2~3憶人の中産階級と10憶人の奴隷を支配している、実に歪な封建的階級社会を形成している。

そんな支配体制の根幹が、レーニン主義中国共産党一党独裁だ。

 

ドナルド・トランプは、その中国共産党の危険性を強く指摘したアメリカ大統領だ。

トランプは、中国共産党は人類の敵だと喝破した。

当然ながら中国共産党は、トランプに猛反発する。

中国共産党がトランプの大統領再選を、全力で潰しにかかることは容易に想像できる。

アメリカだけでなく、日本のマスコミのトランプ批判はすさまじく、連日に亘ってトランプのネガティブキャンペーンが繰り返された。

一見すると、日本でトランプを批判してもアメリカ大統領選には影響しないと考えがちだが、トランプと敵対する中国共産党にとっては、トランプの評価が下がるほど、相対的に中国共産党には有利な状況となる。

しかもアメリカ国内工作として、中国共産党が白羽の矢を立てたのは民主党だ。

オバマクリントン、バイデン親子への贈賄工作は露骨だ。

バイデンの選挙戦では様々な不正が指摘されているが、中国共産党はそれ以前から、アメリカ民主党相手の謀略を仕掛けていた。

当然ながら、今回の大統領選の不正にも、直接間接に中国共産党が関与していることは想像に難くない。

見方を変えれば、今回のアメリカ大統領選は、民主主義対全体主義の戦いでもあった。

 

中国は、人口の多さを市場と大きさとアピールすることで、世界中の先進諸国の向上と技術を中国に誘い込んだ。

また世界の発展途上国を、経済援助によって囲い込み。国連を始めとする国際機関で多数派を占めることに成功した。

全体主義のシステムを使って、民主主義社会を侵略する。

中国共産党の目論見Silent Invasionは、トランプが登場するまでは成功裏に進んできた。

だからこそ、トランプは中国共産党にとって不倶戴天の敵だったのだ。

 

そのアメリカ大統領が、中国共産党にとって与しやすいバイデンに変われば、全体主義中国共産党の膨張に歯止めが利かなくなる。

これは、今まで進んできたインド・太平洋構想にも悪影響となるし、何よりも中国の海洋進出に対峙してきた台湾-尖閣-沖縄の防衛ラインも危うくなる。

今や、アメリカを後ろ盾とした対中国共産党戦略の根本的な見直しが必要になった。

 

勿論、全体主義国家が未来永劫続くことはないことは歴史が証明している。

情報共有の手段が多様化した現在、如何に中国共産党が強権的に情報を統制しても、自由を求める中国人の不満はマグマとなって増大する。

中国共産党は、いずれは中国人に拠って打倒される政治体制だ。

しかしそれまでの間、世界は中国共産党の有形無形の侵略の脅威に晒され続ける。

民主主義国家にとっては悲しいことだが、今回のアメリカ大統領選挙では、それが現実の問題として突き付けられた。

 

レーニンは、共産主義革命を実践するために共産党組織を作り上げた。

共産主義によって、世界が膨大な被害を受けた期間は約60年間に及んだ。

共産主義が誤った思想だったことは。この間の歴史で証明されたが、その組織だけは未だに生き延びている。

組織が生きている以上、共産主義こそ理想の社会と勘違いする輩も残るし、そんな連中は陰に陽に、社会の隅々で革命運動を仕掛けてくる。

全体主義共産党組織が絶滅するまでには、更にかなりの期間と試練を必要とする。

トランプが問題提起した中国共産党との戦いは、日本にとってこそ喫緊の課題なのだ。

今は、剣ヶ峰を綱渡りしている時期と認識するべきだ。

アメリカ大統領選のその後  

不本意な結果となったが、アメリカ大統領選は、バイデンが勝利宣言をした。

トランプはそれでも、法廷闘争を継続するらしい。

これには賛否両論あるようだが、不正選挙に関しては様々なきな臭い情報が飛び交っているので、まだトランプの逆転勝利があるかもしれない。

 

今回の選挙が、民主党が仕掛けた組織的不正運動の結果だとしたら、それはアメリカだけでなく、世界の民主主義の危機となる。

徹底的な究明が必要だ。

しかし残念ながら、そのためには膨大な証拠と労力、更には時間を要する。

アメリカにとって、大統領不在の政治空白は許されないから、今後のトランプはバイデン政権下で抵抗を続けることになるだろう。

既に、大半のマスコミやSNSを敵に回しているトランプにとって、その場合は更に厳しい、孤立した戦いになる。

 

しかしバイデンに多くの人が投票したのは事実で、それもまたアメリカ国民の民意だ。

何より、揉め続けているうちに、情勢はドンドン進んでしまう。

いつの間にか、バイデン政権誕生を前提に、国際外交が始まっているのが実態だ。

そんな先行きを案じて、僕も一時期ヤケになりかけた。

しかし事ここに至ると、むしろバイデン政権下で日本がやるべきは、日本にとって最悪の国際情勢になることを防ぐ努力だ。

そしてその期間を、最長でも四年間に絞り込むことだ。

 

日本にとって安全保障面では、トランプ政権が続くのがベストだった。

バイデンは、家族ごと中国に取り込まれているとも言われている。

それならば、何としてもアメリカの、対中国政策の軟化を防ぐことが重要になる。

それは、ロビー活動も含めて、積極的にアメリカの議会に働きかける努力だ。

また、今まで進めてきた、インド・太平洋構想にアメリカが消極的になることを阻止して、四国+αで中国を牽制する政策を継続しなければならない。

さもないと、台湾よりも前に、尖閣列島が中国の餌食になる。

 

幸いにしてアメリカ国内では、共和党だけでなく民主党内でも中国への批判は強い。

大統領個人の好き嫌いだけで、対中国がガラリと変わる可能性は少ない。

またバイデンが掲げた公約が実践されれば、アメリカ経済は確実に悪化する。

トランプの政策は、前任のオバマ政策の全面否定だったが、その結果、アメリカ経済は飛躍的に良くなった。

武漢肺炎さえなければ、トランプは楽々と再選されたはずだ。

経済悪化だけでなく、治安の悪化も招くバイデンと民主党の政策が、次の大統領選でアメリカ国民に支持されるはずはない。

 

今でも認知症疑惑があるバイデンは、四年後は間違いなくお呼びがかからない。

強烈な個性を発揮してきたトランプでさえ、年齢的に次の出馬は難しい。

ならば、民主党共和党も、次の政治家同士の戦いになる。

その場合、後継者の面で、民主党に比べて共和党に利がある。

 

実際に大統領選の過程で実施された、副大統領候補の討論会では、民主党のカマラ・ハリスに対して共和党マイク・ペンスが圧倒的に優勢だった。

更に共和党には、マイク・ポンペイ国務長官もいる。

この後継候補の二人は、バリバリの反中国共産党の政治家で、この間のトランプ政権の中国政策を実践してきた。

今までの経歴で何かと物議をかもし、民主党内でも人望がないと言われるカマラ・ハリスに比べると、明確な国家観や安定感が段違いだ。

そうなると日本政府は、四年間限定でアメリカ民主党政権を、だましだまし遣り繰りする政策が必要となる

そんな難しい綱渡り政策を、今の菅義偉政権が全うできるのか?

 

今までのところ、菅政権については大きな失点はついていない。

攻め場所がない野党は、無理筋の日本学術会議会員任命問題に特化して攻撃している。

しかし「学問の自由」とか「ヒットラー張りの恐怖政治」などのフェイクキャンペーンが功を奏するはずはない。

当面の菅政権は、安定していると見ていいだろう。

しかし、菅政権の最大のアキレス腱は、菅義偉の国家観の欠落だ。

アイヌ新法に理解を示す菅義偉には、日本に関しての明確な理念は見られない。

 

だからこそ、日本国の根底を成す日本国家観を持つ政治家の出現が必要だ。

少なくともその候補者は、岸田文雄河野太郎ではない。

増してや、石破茂小泉進次郎でもない。

唯一の例外を除いて、見渡す限り誰も思い浮かばない。

その例外候補こそ、安倍晋三をおいて他にない。

安倍晋三が健康を取り戻し、安倍晋三の手で後継者が育つことが、今の日本の希望だ。

この四年間が、そんな準備期間になるのなら、トランプの敗北も無意味ではない。

ボクシングと相撲から見える日本文化の奥床しさ

最近はスポーツへの関心も薄らいで、めったにライブ中継も見ない。

その中で比較的関心があるのが、ボクシングと相撲だ。

その日本ボクシングで、明るいニュースが続いた。

 

一つ目は、ラスベガスで開催された井上尚弥バンタム級世界タイトルマッチ。

相手は世界ランク一位のジェイソン・モロニーで、強い挑戦者だ。

WOWWOWのライブ放送を見たが、第7ラウンドに見事なKO勝ち。

「モンスター井上」は、世界に通用するニックネームで、海外の評価も鰻上り。

もとよりPFPでも世界一とか二位とか言われる日本の逸材だが、その強さを目の当たりにすると同じ日本人として誇らしい気分になる。

 

二つ目は、世界フライ級王座決定戦、中谷潤人とフィリピンのジーメル・マグラモ。

ケーブルテレビの放映だったので、見逃した人が多いのではないだろうか。

KO率80%、ダウン経験のない強敵相手だったが、こちらも初回から優勢な試合運びで、8ラウンドに見事なKO勝ち。

無敗で、世界チャンピオンに上り詰めた。

勝利インタビューも、人柄の良さがにじみ出て好感が持たれたが、観戦に来ていた家族への感謝の言葉がいただけない。

「いつも協力していただいて」とは、22歳のイイ大人としての常識が欠けている。

潤人クン、身内に敬語を使うのは、恥ずかしいことだヨ。

 

この辺は、大先輩の井上尚弥クンも大いに怪しい。

以前の勝利インタビューで、敬語を使って家族に感謝していた。

二人共、日本の誇りであり、青少年の憧れの的になる存在なのだから、パンチの強さだけでなく、社会常識も身に着けて欲しいものだ。

 

そんな年寄りも繰り言はどうでもいいが、ボクシングを見ていると、不思議な気持ちになることがある。

海外の有力選手に多いが、試合開始前に神に祈りを捧げる場面に遭遇する。

恐らくは、自分が信じる神様のご加護で試合に勝つこと、もしくは無事に試合が終わることを祈っているのだろう。

 

命がけの戦いを前に、神にもすがりたい気持ちになるのは、「熱心な無宗教徒」であり、且つ「敬虔な無神論者」の当方にも、何となく理解できる気がする。

しかし神様の方は。果たしてどのような気持ちで選手の祈りを聞いているのだろうか?

ボクシングの選手だから、お互いに殴り合うのが仕事だ。

相手を殴り倒せば倒すほど、地位も名誉もカネも手に入る。

しかしそんな殴り合いのような暴力的手段を、神様は容認するのだろうか?

少なくともボクシングは、マタイ伝にあるキリストの言葉、「ミギの頬を打たれたらヒダリの頬を」などと考えていたら仕事にならない。

博愛精神には、程遠いスポーツだ。

 

その点、相撲は違う。

無論ボクシング同様、相撲も土俵上では、力士同士の命がけの戦いが演じられる。

しかし相撲の場合、両力士によってその戦いの前に、神への祈りや儀式が繰り返されるし、相手への敬意も表される。

身に寸鉄も帯びていないことを相手に伝える、所作振る舞いもある。

更には、勝負がついた後に、お互いが必ず一礼して、土俵を離れる。

礼に始まり、礼に終わるのだ。

 

これは相撲だけでなく、日本の武道全てに共通だ。

日本の武道では、自分の強さを極めるだけでなく、相手への尊敬も忘れない。

例え快心の勝利を収めても、相手の前では露骨に喜びの感情を爆発させることはないし、況や相手を挑発したり小バカにすることはご法度だ。

これもまた、無意識のうちに神道を信仰している日本人には当たり前だが、世界共通の意識や常識ではない。

 

日本人には、そんな環境を特別なものなどの自覚がなく、何気なく生きている。

しかしこれは世界遺産にも匹敵する、日本独自の文化なのだ。

最近の世界遺産登録は大盤振る舞い状態で、日本でもあちらこちらに新たな世界遺産が誕生している。

しかし日本神道と、その影響下の日本文化こそ、実は世界に誇る文化文明だ。

そのことの、ほとんどの日本人が知らないだけだ。

日本人は日本人であることに大いに自信を持ち、且つ自慢して良い。

お騒がせの反省と感想

皆さん

お会いしたこともない老兵に、心温まるコメントを頂き、ありがとうございました。

 

本日は11月8日日曜日。

海の向こうのアメリカ大統領選の結果に、何故、minakoさんご指摘の「乱心」したのか、今日まで「昼の間は」一睡もせずに考えてみました。

 

ポイントは三つ。

・一つ目は、アメリカが頼りにならなくなることへの不安

・二つ目は、トランプ嫌い偏向マスコミに一矢報いることができなかった無念さ

・三つめは、選挙は応援する側が必ず勝つとの勝手な思い込みがあったこと

 

逆から説明すると、日本では六度の総選挙で、安倍政権下の与党は勝ち続けた。

日本の野党のだらしなさがその原因だが、それは今後とも改善される見込みはない。

また自民党総裁選でも、大嫌いな石破茂は、最下位で落選した。

即ち日本では、選挙をやれば必ず応援する側が勝ってきたし、今後とも勝ち続けるだろうから、その傾向はアメリカも同じで、正義のトランプが勝つと思い込んでいた。

しかし、あちらはアメリカ!

武漢肺炎の影響も、人種差別の深刻さも、日本では想像できないほど深刻だ。

 

アメリカ大統領選は、そうは言ってもこの三日間で大勢は決した。

不正があったか否かは今からの調査次第だが、取り敢えずはバイデン勝利で決着する。

全く逆のケースを想定し、バイデン推しだった連中の見苦しい醜態や言い訳を聞きたかったけど、ヤツラは「勝った、勝った」と浮かれていやがる。(チョット下品?)

逆のトランプ勝利と予想していた評論家連中は、頭を丸めて出直すかと思いきや、そのほとんどは「バイデンの不正がなければトランプが勝っていた」と主張している。

無定見破廉恥漢のバイデン支持者だけでなく、トランプ推し連中も面の皮が厚い。

一々自分の発言に責任を取っていたら、評論家などやってられないのだろう。

 

昨晩には偏向報道の権化、CNNがバイデンが過半数を獲得したと報じた。

しかしこの結果が出るまで、丸々三日以上を要した。

しかもその選挙そのものに、数々の疑惑が指摘される始末だ。

トランプが訴訟を宣言したニュースでは、どこまでも反トランプのCNNは、キャスターが顔をしかめて「恥ずべき行為」と吐き捨てた。

アメリカの国内対立は、もはや後戻りできないほど先鋭化している。

 

どんな選挙でも、翌日の午後には結果が判明し、一応はその集計結果を信じる日本では考えられないことだけど、これがアメリカ、これが世界!

アメリカの人口は約3憶人だが、僕は恐らくその中の百人くらいと話したことがある。

出張や旅行で接点があったアメリカ人は、千人を下らないだろう。

そのたった千人を以て、3憶人を語るのは暴論だが、それでも「ほとんどのアメリカ人はアホだ」と断言する。

無論1~2%は、世界的に見てもトップクラスの人材がいることは知っている。

しかし日本との比較で見れば、アメリカはエリートとその他の差があり過ぎる。

我々と接触するアメリカ人の大半は、超大雑把だし、算数の引き算すらできない。

分数なんて概念すらわからないから、足し算も引き算も、増してや割り算などは、ハトが豆鉄砲を食ったような顔をするに違いない。(単なる個人的想像だけど)

幼稚園児さえ読み書き算盤に不自由しない日本人とは全く違う、そんな連中の集合体が、世界一の大国アメリカだ。

日本的感覚や常識で、アメリカだけでなく世界を見ると、信じられないほどイイカゲンな連中ばかりが目に付くが、実は日本みたいな国が特別の特別、例外なのだ。

今回の大統領選の不手際の連発は、そんなアメリカの実力と実態を白日の下に晒した。

 

確かにアメリカの軍事力は、中国でも到底かなわないレベルで世界一だ。

アメリカ人は、アタマは良くないかもしれないが、人柄は陽気で気さくだ。

自由と民主主義の価値観は、日本や世界の主要国と同じだ。

全体主義と対抗するために、同盟を結ぶに値する国家ではある。

しかしそれでも、日本の国防はアメリカ頼みでいいのか?

あれほど杜撰なアメリカが、中国やロシアに寝首を掻かれる日が来ないとも限らない。

いやむしろ、今回の大統領選で、そんなアメリカのリスクが露呈されたと見るべきだ。

少なくとも、他国が真剣に日本を守ってくれることはない。

今からの日本は、やはり自主防衛だ!

 

今回はトランプショックの余り錯乱状態に陥ったが、よくよく考えれば、日本の片田舎に住む老人が、アメリカ大統領選の結果を読み違えたぐらいで世を儚む必要はない。

と言うことで、もうちょっと地のままで、しぶとく厚かましく生きていくことにした。

ブログ閉鎖宣言は撤回!

お騒がせしましてスンマセン、スイマセン(は誤表現)、キチンと済みませんでした!

東北紅葉の旅、三日目

繋温泉の定宿は、何度宿泊しても満足する。

国内でも稀有と思われる部屋付き巨大露天風呂が魅力で、到着の日に二度、出発前に二度、合計四度も満喫した。

早朝から、眼下の湖の絶景を見ながら温泉に浸る贅沢は、何にも勝る命の洗濯になる。

 

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露天風呂から朝景色

風呂だけでなく、サービス内容も素晴らしい。

前日の上山温泉の料理は、量が多すぎて食べ過ぎたが、この旅館は適量で、質も良い。

夕食も朝食も、大満足。

 

最終日は、520㎞先の我が家に帰る以外に、具体的予定はない。

すると嫁が「折角ここまで来たから、厳美渓に行きたい」と話し始めた。

我々夫婦は、比較的価値観が似ていて話が弾む方だと思うが、この旅先の「折角ここまで来たから」に関しては、全く考え方が違う。

嫁は、必ずどこか名所旧跡を探して訪ねようとするが、当方は西洋人感覚で「何もしないで寛ぐ」ことが好きだ。

しかし厳美渓は、将に帰り道の途中にある。

ならば、ついでに寄っても大した負担ではない。

また、昨日貰った11千円のクーポンを、この日中に使い切らないといけない。

厳美渓の近くには、厳美渓道の駅がある。

と言うことで、ゆっくり目の午前10時半にチェックアウトして、厳美渓を目指した。

 

厳美渓は。結構有名な観光地で、確かに風光明媚だが、さほど広範囲ではない。

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絶景と言えば絶景、微妙な厳美渓

だんごが名物らしく、川のこちら側で板を叩いて合図すると、はるか対岸からロープウェイで団子とお茶が運ばれてくる。

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団子をわざわざロープウェイで運ぶまでもないとは思うが

開いた籠に、料金500円を入れて取引完了となる。

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日本人はこんな時、絶対にズルをしない

物珍しさから、注文する人が後を切らない。

厳美渓は、30分もいれば、すぐにやることがなくなる。

続いて、クーポンを使い切るために、すぐそばの厳美渓道の駅へ。

ところがこの店がチャチで、買うべきものがほとんどない。

やむを得ず、コメを20㎏も買って、やっと帳尻を合わせた。

 

昼食はネットで調べた、最寄りの直利庵へ。

一関市内では有名店らしく、駐車場も広い。

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地元のソウルフードとまで言われる蕎麦屋さん

蕎麦屋ではいつも大盛ザル蕎麦を注文するが、この店の場合、量が半端ではない。

しかも、麺がでかくて長い。

小さな器に移動させるだけで難儀して、そこらへん中にそばつゆが飛び散る

自称蕎麦通の当方だが、こんなに汚い蕎麦の食べ方をしたのは始めただ。

普通盛りを注文した嫁だが、それでも半分近くを残していた。

 

この昼食で、東北地王紅葉見物の旅のスケジュールはすべて終了。

後は高速道路を利用して、ひたすら我が家を目指す。

この日550㎞を走破して、午後6時半無事に帰宅した。

三日間の走行距離は1400㎞。

元気で帰宅出来たので、達成感あり!