紀行
野暮用があって九州に赴いた。 その用事が終わったので、夫婦で湯布院温泉に一泊することにした。 当日はあいにくの雨模様だったが、霧にかすむ湯布院岳はなかなか風情がある。 わざわざ古木を集め最近増築したらしい老舗の宿は、古さを強調することで、逆に…
海外旅行のホテル予約でポイントがたまった分で、谷川温泉の名門ホテルを訪れた。 我が家からは、高速を利用すると車で二時間半。 人里離れた山間に位置したホテルで、チェックインは午後1時から受け付ける。 宿につくなり、凝りに凝った風呂場で、露天風呂…
ヘルシンキから日本へ、17時過ぎのJALで帰国する計画だ。 市内から空港まではタクシーで30分なので、充分に時間がある。 最後の観光として、午前中は市の中央部にある、テンペリアウキオ教会へ。 ここは別名「石の教会」と言われ、大きな石をくりぬい…
午前中、シベリウス公園のモニュメントを見物に出かけた。 しかしすっかり横着になり、事前の準備は全くない。 妻もまた、乗りこむトラムの番号と降りる駅は調べていたが、降りたところからの道順は知らないという。 結局、トラムの駅で、たまたまいた人にモ…
土曜日の今日は、ゆっくりと起きだし、更にホテルでゆっくりと休み、おもむろにフェリーでの観光に赴いた。 フェリーと言っても、艀に毛が生えた程度のもので、行き先は世界遺産、海上要塞スオメンリンナ島。 30分に一本運航しているらしく、料金は往復で…
体調が万全ではないので、この日はホテル周辺の観光。 まずホテルの窓から見える、ロシア正教の聖壇、ウスペンスキー寺院へ。 ここは、サンクトペテルブスブルグでみた教会よりも、小ぶりで更に素朴そのもの。 しかしその厳粛さは、決して劣ってはいない。 …
サンクトペテルブスブルグからヘルシンキへ移動。 交通手段は、最近開通したらしいALLEGRO。 国境を列車で超えるのは、今まで経験がない。 サンクトペテルブスブルグの駅名が、「フィンランド」なのがややこしい。 事前にホテルに「信頼できるタクシ…
サンクトペテルブスブルグとは相性が悪い。 到着翌日から体調を壊し、依然としてよくならない。 この日の朝も、無理してパンを一個食べただけなので、力が入らない。 それでも昨日見逃した、エルミタージュ美術館の西洋絵画を見に行った。 昨日とほぼ同じ時…
朝起きても、依然として調子が悪い。 腹は減っているが、食欲がない。 こんなのは、初めての経験だ。 それでも薬を飲むために、直径5センチメートルほどの小さなパンを、水で流し込む。 この日はサンクトペテルブスブルグ観光の目玉、「エルミタージュ美術…
初見参のサンクト・ペテルスブルグだが、到着翌日に大きく躓いた。 午前5時過ぎに目が覚めたが、体調がおかしい。 数日前から胸に圧迫感があったが、それは無理をした時だけだったので大事とは思っていなかった。 しかしこの日は、何もしていない朝一番から…
四泊五日のウィーン滞在の次は、未踏の地、ロシアのサンクト・ペテルスブルグへ。 初めての場所入りだが、例によって荷物が多い。 ウィーンからはオーストリア航空を利用するが、奮発してビジネスクラスを予約。 所持品チェックは、当然ながら優先レーンがあ…
ウィーン最後の観光は、トラムを使って墓参り。 ホテルから20分ほどのZentrum駅の真正面に、広大なウィーン中央墓地が去る。 この一角には、ブラームス、ベートーベン、ヨハン・シュトラウスなどの超ビッグネームの墓が集中している。 モーツゥワルトの墓…
ツアー旅行と違い、我々夫婦の旅は勝手気ままなので、朝はゆっくりできる。 しかしウィーンの三日目は、メルクまでの汽車、船乗り継ぎの旅行日。 前日に駅まで行き、世界遺産ヴァハウ渓谷見物のコンビネーションチケットを購入した。 これはウィーンからメル…
ウィーン宿泊ホテルの朝食は、今までのバッフェ形式ではない。 メニューの中から、自分の欲しいものを注文する。 このホテルには団体客がいないので、ウェイターが個別にサービスするスタイルを採用しているのだろう。 しかし長らくこのような朝食をとったこ…
早朝、窓をたたく雨音で目が覚めた。 しかし、朝食をとり終えた午前8時には、青空が見える。 この辺の天候は、猫の目のようにクルクル変わる。 ザルツブルグを出立の日なので、遠出は無理。 ホテルすぐ裏の、ミラベル宮殿と庭を散策することにした。 昨年は…
映画「サウンド・オブ・ミュージック」が上映されたのは、もう50年以上前だ。 しかしザルツブルグには、今でもこの映画のおかげで、大量の観光客が押し掛けてくる。 我々夫婦が宿泊しているホテルの裏側に、サウンド・オブ・ミュージックポップアップオン…
ほとんど予定なしの夫婦成り行き旅だが、この日は日本で予約していた「オーストリア最高峰グロスグロッグナー山観光」だ。 バスを利用した観光だが、実はミュンヘンで見た天気予報では、ザルツブルグの月曜日は雨。 そこでザルツブルグに到着した土曜日に、…
ザルツブルグと言えば、サウンド・オブ・ミュージック! 昨年は、シャーフベルグスピッツェの山登り。 ここは映画のオープニングで、主人公のマリアが歌い踊った場所だ。 彼女は教会の鐘の音で、祈りの時間に気が付き、慌てて戻るが遅刻してしまう。 そんな…
ミュンヘンからザルツブルグへはOBB(オーストリア鉄道、Oはウムラウト)を利用。 DBラウンジが使用できるが、どういうわけかドイツでは、エスカレータやエレベータがよく故障している。 この日もラウンジ行きはエスカレータが動いていたが、下りは両…
ドイツは、日本と並ぶ、あるいは日本を凌駕する自動車大国だ。 その代表メーカーが、フォルクスワーゲンとBMW。 前者のVWは品質詐称問題でミソをつけたが、それでも世界一、二位を争っている。 我が家では過去に一度、VWゴルフに乗っていたことがある…
ヨーロッパに来て一週間、やっと時差ボケが解消した。 起床時間が午前6時。 ゆっくりと朝食をとり、ホテルの部屋で休憩をとって、10時ころから活動開始。 この日目指すのは、ドイツの負の遺産、ダッハウ強制収容所。 チケットの買い方が分からないので、…
一度目が初見、二度目で裏を返し、三度目からやっと常連さん。 その体で行くと、ミュンヘンのホテルは三年連続なので、すっかり常連さんのはず。 定宿扱いしても罰は当たらないだろうが、そのホテルの魅力の一つが朝食。 盛りだくさんの品揃えで、美味いもの…
ニュルンベルグのホテルでは、中国人三人組も泊まっていた。 我々夫婦が朝食の会場に入った時に、その中国人たちがすでにテーブルについていた。 バイキング方式なので、各人好きなものを皿にとってくるが、中国人のテーブルには乗り切れないほど多くの食べ…
ニュルンベルグ三日目は、列車で約1時間のバイロイトへ。 ここにはオペラ界の大御所、ワーグナー大先生が自ら手掛けた祝福歌劇場リヒャルト・ワーグナー・フェストシュピールハウスがある。 駅に到着して歩くこと、20分、小高い丘の中腹に、その建物があ…
ナチス党大会会場 ナチスが統治した第二次大戦までの歴史は、ドイツの恥部となっている。 そのナチスは、1933年以降、ニュルンベルグで党大会を開催した。 そのための会場は、ナチスの頭脳のすべてを集め、視覚、聴覚に訴える工夫が凝らされている。 ヒ…
三日目は、フランクフルトからニュルンベルグへ移動する。 ホテルのチェックアウトは正午。 ならばと午前中は、フランクフルト市内の観光。 地下鉄Uバーンを利用して聖バルトロメウス大聖堂へ。 ところが、利用するUバーンがどれか分からない。 「ここは私…
宿泊ホテルの朝食は、なかなかに素晴らしい。 しっかり腹ごしらえをした後、ローカル鉄道で出かけた先は、リューデスハイム。 ここには、ライン川下りの駅がある。 フランクフルト駅でチケットを買おうしたら、そこはファーストクラス専用ライン。 普通クラ…
成田発JALは、予定よりも少し早い現地時間午後3時45分、フランクフルト空港に到着。 去年はKALに少し遅れたため、イミグレーションは韓国人が長蛇の列をなしていたが、今年はJALが先行したので、待ち時間ゼロで入国手続き完了。 今までのヨーロッ…
6月30日から約一か月、ヨーロッパを旅する 目的地は三年連続のドイツ、昨年来のオーストリアに加え、初めてのロシア、フィンランドが加わる。 特にロシアのサンクトペテルブルグでは、マリンスキ劇場でのバレー鑑賞を考えている。 バレーなんて柄じゃない…
ロシア大使館への電話で痛い目に合ったので、どうもロシア人への偏見が出来てしまった。 ところが宿泊する予定のホテルに、VISA申請に必要な招待状とVoucherの作成を依頼すると、何と翌日にはメールで送ってきた。 日本同様、ロシアでも役人は仕事が遅いが、…